大阪府は、一般会計の総額が3兆7,798億円と過去最大の新年度当初予算案をまとめた。今年度の当初予算案と比べ2,700億円余増え、2年連続で過去最大となった。吉村知事は、新型コロナウイルス対策に重点を置いたとし、「対策を徹底しながら、コロナ禍で打撃を受けた経済の回復にも取り組む」としている。
新型コロナ対策には①病床確保や医療機器整備の支援など医療・療養体制の確保に2,925億円②相談窓口の充実強化や無料検査事業の実施など相談・検査体制の整備・充実に545億円③大規模接種会場の運営や個別接種の促進などワクチン接種体制の確保に210億円を計上している。
一方、歳入面では企業の業績に持ち直しの動きもみられるとして実質的な府税収入が今年度当初と比べて22%余、2,274億円増加する見込み。ただ、収支の不足分は財政調整基金から794億円を取り崩すとしている。
大阪府の新年度予算案は2月24日から始まる定例府議会で審議される。