由利公正かまど 幻の「三岡へっつい」再現 福井県

由利公正のかまど 幻の「三岡へっつい」再現 福井県

幕末・明治時代前期に活躍した越前・福井藩士、由利公正(三岡八郎、1829~1909年)が考案したといわれる幻のかまど「三岡へっつい」の再現に向けて、福井県と同県左官工業組合が政策準備を進めている。
今年7月に三岡へっついの情報を募集、実物はみつからなかったが、文献を頼りに職人がイメージ模型を作成。12月27日から製作を本格化させる。2016年2月7日の「ふるさとの日」に披露した後、様々なイベントで使う。
同県は由利をNHK大河ドラマの主人公として誘致活動を進めており、同組合では誘致実現とともに、左官技術のPRなどにもつながると期待している。
三岡へっついは、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」、大島昌宏の「炎の如く 由利公正」でも登場する。三岡(明治期に由利公正に改名)は横井小楠に影響を受け、財政・金融に明るく、坂本龍馬らとも親交があった。