江戸期の行事「葵使」再現 京都・上賀茂神社

江戸期の行事「葵使」再現 京都・上賀茂神社

江戸時代に京都・上賀茂神社のフタバアオイを将軍・徳川家に献上した「葵使」を再現する行事が3月27日、京都市北区の同神社一帯で行われた。
今回は上賀茂小5、6年生や地域住民ら60人が参加。上賀茂神社で道中の安全を祈る神事を営んだ後、法被姿の児童と江戸時代の装束を身に着けた大人が境内で育てたフタバアオイの鉢を持って出発、京都コンサートホールまで約1.5㌔を歩いた。
葵使は、葵を家紋とする徳川家が武運長久などの願いを上賀茂神社のアオイに託して始まったとされる。江戸初期から大政奉還まで続いたと伝わり、地元住民が2007年に140年ぶりに復活させ、今回で10回目を迎えた。