長引くコメ価格の高騰が食卓と倒産に変化を及ぼしている。高いコメからパン食へ需要が部分的にが移っている。
東京商工リサーチによると、パン屋の倒産は2025年1〜4月累計が7件と前年同期の13件からほぼ半減している。これは、パンの値上げや小麦価格の一巡などが背景にあるが、昨年から続く高騰するコメから、消費者が家計防衛のためパン食に部分的にしろ移行し、パン需要が盛り返した可能性があるという。
コメは日本人の主食だったはず。しかし、若い世代だけでなく、家計のやりくりに頭を痛める多くの消費者は、政府の”後手後手”で”場当たり的”で”即効性のない”施策を敏感に感じ取り、消費を切り替えているのだ。推計(概算)で茶碗1杯のごはんが50円、食パン1枚が35円。わずか15円だが、このコストパフォーマンスが注目されているのか?
この現実を政治家は、政府は直視してもらいたい。政府の悠長な備蓄米流通円滑化の検討を国民は冷ややかに見詰めている。