自民党の新たな”表紙”は高市早苗氏 初の女性党首

自民党の新たな”表紙”に、10月4日の総裁選で高市早苗・前経済安全保障相が選出された。”解党的出直し”が掲げられ、”#変われ自民党”のキャッチでスタートした今回の総裁選。退潮の一途をたどる全国の地方の党員・党友らの、「今のままでは自民党に未来の展望はない」との危機意識が色濃く反映された結果でもあった。
”石破続投”支持の世論とは別に、党内の鳴り止まない”石破おろし”を受け、フルスペックで実施された総裁選だった。それにもかかわらず、高市氏のほか、石破政権の継続・継承を打ち出した小泉農林水産相、林芳正官房長官らが優勢上位を占める情勢だった。これでは何も変わらない。危機意識に溢れた地方の党員らの思いとは裏腹に、全く”示し”がつかない。
そんな情勢にわずかに抵抗し、これまでとは違う表紙変えこそが初の女性党首・高市総裁の誕生だった。ただ、その選出過程はこれまでと何も変わらず旧派閥(安倍派。岸田派など)、そして現在も唯一残っている麻生派の動きで決した感のある選挙結果には疑問を感じざるを得ない。

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