奈良~昭和の「ごちそう」一堂に 福井・小浜食文化館

奈良~昭和の「ごちそう」一堂に 福井・小浜食文化館

奈良時代から昭和までの「ごちそう」にスポットをあてた企画展が、小浜食文化館(福井県小浜市)でリニューアル1周年記念として開かれている。天皇や貴族の食事や人をもてなした膳、現代人が味わっている料理などレプリカ約100点が並び、食を通して時代の変遷を映し出している。
中でも目を引くのが安土桃山時代。天下統一を目前にし、この後、本能寺で散った織田信長が1582年、徳川家康に振る舞った料理をレシピに基づいて再現している。キジ、鶴などの鳥肉や塩漬けした魚などがふんだんに使われた豪華なごちそうだ。
このほか、江戸時代・幕末、黒船を率いて浦賀沖に来航し開国を迫った米ペリー提督に提供した料理のレプリカ、奈良時代の天皇や貴族が食したごちそうや、カレーライス、すしの折り詰め、すき焼きなど現代の定番も展示されている。