国内最古級の陶器製水洗便器 滋賀・東近江の古民家で
滋賀県東近江市五個荘竜田町の古民家で、国内最古級とみられる大正時代の大小1組の陶器製水洗便器が見つかった。商標マークから、小便器は「TOTO」の前身にあたる日本陶器が1914~17(大正3~6)年に製造したものと判明した。ただ、大便器はTOTOに資料がなく、詳細は不明だが、創成期の製品の可能性が高い。
今回便器が見つかったのは繊維製品、実用雑貨などを幅広く扱っていた近江商人、松居久右衛門の本宅。約2000平方㍍の敷地に築約250年の母屋と5棟の蔵などが並ぶ一角だ。便器は和式で、大正時代に増築された別棟に設置されており、管を通じて戸外に排水する仕組みも残っていた。