国際サッカー連盟(FIFA)がワールドカップ(W杯)で、やってはならないルール破りを自ら犯し、消し去ることのできない”汚点”を残した。
FIFAは7月5日、北中米大会で、次戦出場停止の処分を受けた米国選手の出場を認めると発表した。これを受け、トランプ米大統領はSNSに投稿し、FIFAに謝意を示している。すなわち、この措置はトランプ氏がFIFA会長に求めたものだった。トランプ氏は本来、絶対ムリなはずのゴリ押しを通した。FIFAは屈服した。
対象は米国代表チームのFWバログン。決勝トーナメント1回戦のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で、彼は相手チーム選手の足を踏みつけて退場になっている。
ただ、出場停止が覆されたままでは、さすがに完全な「ルール無視」と批判・非難が強くなりすぎると判断したか、FIFAはその後、この措置が1年間猶予されたーーとした。いずれにしてもこの結果、当事者のバログン選手は次戦、ベルギー戦に出場可能となった。
この発表に、次戦で米国と対戦するベルギーの関係者は仰天、そんな事があるのか?欧州サッカー連盟は「レッドラインを超えた」と指摘している。
サッカーではレッドカード退場、そしてイエローカード累積による次戦出場停止処分は、本来いかなる理由があろうとも曲げてはならないルールだろう。これが開催国だからとか、トランプ氏の要請だからと認めては、その種目・競技が成り立たなくなる。FIFAは世界最大級のスポーツの祭典に今後も語り続けられるであろう醜悪な汚点を残した。