リコー 中国の米国向け主要複合機生産をタイ工場に移管
リコー(本社:東京都大田区)は5月16日、米中貿易摩擦によって今後起こり得るリスクを回避するため、複合機の量産拠点の中国とタイでの製品仕向け地を見直し、米国向け主要複合機の生産をタイに移管すると発表した。タイへの生産移管は約2カ月で完了できる予定。
今回の決定は米国が中国への制裁関税措置「第4弾」として、関税の引き上げ対象をほぼすべての中国輸入製品に広げると発表したことを受けたもの。
ワタミとITグローバル 外国人材受け入れ・育成支援で新会社
ワタミ(本社:東京都大田区)は5月15日、ITbookホールディングス傘下のITグローバルと合弁で、日本における外国人労働者の受け入れ並びに人材育成を支援する新会社を設立すると発表した。
出国前教育、実習・就労支援および帰国後支援など総合的に外国人労働者のフォローを行い、企業と外国人労働者のWIN-WINの関係を構築することで事業拡大できると判断。グローバル人材事業を強化しているITグローバルとの合弁事業とすることを決めた。
今後の海外各国での事業展開を見据え、各国の人材送り出し機関、日本語学校の運営管理を行う持株会社をシンガポールに設立するとともに、登録支援機関、外国人向けの総合人材サービスを提供する会社を日本に設立する予定。
なお、合弁事業による最初の人材送り出し地域をカンボジアとして、事業展開を計画している。
ウィラー シンガポールで自動運転プロジェクト
ウィラー(大阪本社:大阪市北区)のシンガポールの全額出資の子会社WILLERS PTE.LTD(以下、WILLERS)は5月14日、シンガポール最大のカーシェアリング事業者Car Club Pte.Ltd.(以下、CCPL社)と、Singapore Technologies Engineering Ltd(以下、STEL社)と自動運転の所要化に向けたコンソーシアムを同日、設立。6月中旬から国立公園「Jurong Lake Gardens(ジュロン・レイク・ガーデン)」で実証実験を開始するために、N-Parks(シンガポール国立公園局)と準備を開始したと発表した。
WILLERSがビジネスデザインの企画および運営を担い、CCPL社が運行オペレーション、STEL社が自動運転制御技術と車両のメンテナンスを行う。ジュロン・レイク・ガーデンでは6カ月間の無償テスト運行の後、有償での商用運行を2年6カ月行う。
IHI シンガポールでCO2のリサイクル技術のデモ装置開発
IHI(本社:東京都江東区)は5月13日、シンガポール科学技術庁傘下の化学工学研究所(ICES)と共同開発したメタン化触媒を用いて、CO2からメタンを製造するメタネーション技術のデモ装置を開発したと発表した。
IHIは生産・発電等の過程で排出されるCO2を回収・再利用し、水素と反応させることでメタンを生成する技術の開発に取り組んでいる。この技術によって生成したメタンを既存のパイプラインに供給することで、発電用燃料や都市ガスとして利用することが可能だ。IHIはICESと2011年から共同研究を行い、高い反応効率と耐久性を兼ね備えた独自のメタン化触媒を開発した。