奈良・若草山で春呼ぶ山焼き 古都の夜空を焦がす
古都・奈良の恒例行事、若草山(奈良市)の山焼きが1月24日夜にあり、ふもとの奈良公園などに集まった観光客ら約19万人が山肌に広がる炎に見入っていた。山焼きに先立ち、約600発の花火が打ち上げられた後、山肌に散らばった地域の消防団員約300人がラッパの合図に合わせて一斉に着火。炎は煙を上げて広がり約33㌶を焼いた。
両国は戦略的パートナー ゴ商業相が安倍首相と会談
来日中のインドネシアのゴーベル商業相は1月22日午前、首相官邸に安倍晋三首相を表敬訪問し、約15分間会談した。会談で両者は戦略的パートナーとして二国間関係を強化していくことを確認した。二国間関係についてゴーベル氏は「ジョコ大統領は戦略的パートナーとして日本との関係を重視しており、長年培われてきた両国の友好関係を一層発展させる意向」と説明し、日本を重視する姿勢であることを強調した。これに対し安倍氏は「貿易・投資の拡大および、ジョコ政権が掲げる海洋政策への協力を進展させたい」として、ジョコ大統領の訪日招待を伝えた。また、ゴーベル氏は4月下旬にインドネシアで開催予定の「アジア・アフリカ会議60周年記念行事」への招待を伝えるジョコ大統領からの親書を安倍氏に渡した。じゃかるた新聞が報じた。
製造業の進出に期待 ゴーベル商業相ら関経連を表敬
来日中のインドネシアのラフマット・ゴーベル商業相ら一行は1月19日、関西経済連合会(関経連)を表敬訪問、関経連企業と懇談した。松下関経連副会長のあいさつの後、安倍首相宛てジョコ大統領の親書を持参したゴーベル氏があいさつ。同氏は①未整備の東インドネシアを中心にインフラ整備(電力、道路、港湾など)を推進する②米・大豆・牛肉などの食料自給率の向上を目指す③海洋資源の開発を推進する–などと言明。このほか、5年以内に輸出3割増、1次産品以外を増やし、5年後には1次産品以外の輸出に占める割合を、現在とは逆の65%を目指すことなどの課題を挙げ、日本の「モノづくり」(製造業)の進出に期待感を示した。
この後、参加企業などから①中断状態にある、中部ジャワ火力発電所新設の土地収用問題の早期解決②金融規制が人的交流に悪影響をこれ以上及ぼさないよう配慮を求める③投資意欲に悪影響を与えかねない労働組合の過激な活動の回避を求める–などの要請が出された。
経済関係の一層の強化を 政財界トップと会談 ゴ商業相
インドネシアのジョコ政権の閣僚の中で初めて日本訪問中のラフマット・ゴーベル商業相は1月20日、東京で宮沢洋一経済産業相、榊原定征・経団連会長らと相次ぎ会談した。一連の会談を通じて、同商業相はインドネシアと日本の経済協力関係の強化に向けた意見交換を行い、両国にとって有益な協力関係を一層強化していくことで合意した。宮沢経産相との会談でゴーベル氏は、ジョコ政権では5年先に7%の経済成長率を目指すほか、農業・漁業を振興し、砂糖などの国内自給化を達成したい考えを示した。
また同氏は、日本貿易振興機構(ジェトロ)の宮本聡・副理事長と会談した後、招かれた日本のインドネシア専門家らとともに、自ら席を用意された福田康夫・日本インドネシア協会会長と昼食。和やかに懇談した。
横穴墓から5~6世紀の大量副葬品 宮崎・えびの市
宮崎えびの市教育委員会は1月19日、同市島内の「島内地下式横穴墓群」(5~6世紀ごろ)で、装飾された朝鮮半島製の「銀装円頭大刀」など武器、武具を中心とした大量の副葬品を納めた有力者の墓が見つかったと発表した。未盗掘で、繊維や革が多数残存するなどほぼ完全な状態で見つかっており、同市教委は極めて珍しい例としている。
墓は道路工事に伴う調査で2014年10月に見つかり、内部を調査していた。副葬品とともに男女とみられる2体の人骨が見つかった「玄室」は奥行き約2.25㍍、幅約3.1㍍、高さ94㌢、墓群約160墓の中で最大級で、大和政権からの甲冑が含まれ、朝鮮半島とも直接交流のあった有力首長の墓とみられている。