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ブータンの手すき紙職人受け入れ 石州半紙の技術研修

ブータンの手すき紙職人受け入れ 石州半紙の技術研修

国連教育科学文化機関(ユネスコ)が無形文化遺産に登録した「和紙」の一つ、石州半紙の技術を学ぼうとブータンの手すき紙職人が島根県浜田市に滞在中だ。同市と石州半紙協同組合、国際協力機構(JICA)が協力して、研修を受け入れた。石見地区の伝統技術を学んでもらい、母国で紙製品作りに役立ててもらうのが狙い。

10月下旬に来日した30代までの若手職人3人が、石州半紙技術者会に属する職人から指導を受けている。竹を使った道具作りや、紙の原材料コウゾの皮はぎ処理などを一通り学び終え、実際に紙を漉(す)く研修を受け始めた。ブータンと島根県・旧三隅町(現浜田市)は手すき紙を通じて、1986年に交流を始めた。3人は12月下旬まで浜田市に滞在、研修に精出す予定。日経産業新聞が報じた。

宮内庁 陵墓の調査現場を公開 淡輪ニサンザイ古墳

宮内庁 陵墓の調査現場を公開 淡輪ニサンザイ古墳

宮内庁は12月5日、陵墓として管理する大阪府岬町の前方後円墳、淡輪(たんのわ)ニサンザイ古墳(5世紀半ば)の発掘現場を、報道陣と日本考古学協会など16学会の研究者に公開した。同古墳の墳丘が発掘されるのは初めてで、埴輪列や葺石などが出土し、実態解明につながるという。同古墳は、同庁が11代垂仁天皇の皇子の墓に指定。だが、海に近い立地や周囲の古墳との関係などから、被葬者は朝鮮半島との関わりが深い大豪族・紀氏とする説が有力とされる。

 

狩野派屏風2点見つかる 狩野孝信・山楽 15年特別展示

狩野派屏風2点見つかる  狩野孝信・山楽  15年特別展示

京都国立博物館(京都市東山区)は12月5日、桃山時代を代表する絵師、狩野永徳の次男、狩野孝信(1517~1618年)と、京狩野の祖、狩野山楽(1559~1635年)がそれぞれ描いた屏風2点が見つかったと発表した。今回、両者の作品と認定されたのは孝信の「北野社頭遊楽図(きたのしゃとうゆうらくず)屏風」と、山楽の「槇に白鷺図(まきにしらさぎず)屏風」。2015年4月7日~5月17日の特別展で展示される。

李首相が日本側と面会 新日中友好21世紀委メンバーと

李首相が日本側と面会  新日中友好21世紀委メンバーと

中国の李克強首相は12月4日、日中両政府の有識者の諮問機関「新日中友好21世紀委員会」のメンバーと北京の人民大会堂で約40分間会見した。李首相が日本の要人と北京で正式に会うのは2013年3月の首相就任以来初めて。

委員会座長は、日本側が西室泰三東芝相談役、中国側は中日友好協会の唐家旋会長が務めている。委員会は3、4の両日、3年ぶりとなる最終の公式会合を北京で開催。安全保障分野での対話や交流を強化する一方、経済や省エネ、医療、環境保護の分野での協力を強めることで一致し、議論の内容を李首相に報告した。

李首相は「中日関係は両国にとっても、地域にとっても非常に重要。国交正常化以来、中国の対日関係の原則や基本的な方針は一貫したものだ。民間や青年の交流を通じて互いの理解を深めることが大事だ」と述べた。

浜松市 インドネシア、べトナムと経済交流の覚書締結へ

浜松市 インドネシア、ベトナムと経済交流の覚書締結へ

浜松市は12月3日、インドネシア、ベトナム両国政府機関と経済交流に関する覚書を12月中旬に締結すると発表した。地元中小企業の東南アジア進出を支援するため。インドネシアが日本の地方自治体と覚書を交わすのは初めて。

鈴木康友・浜松市長が12月14~19日、両国を訪問。15日にベトナム計画投資省と、18日にインドネシア投資調整庁とそれぞれ締結式を行う。覚書には経済視察団の派遣や受け入れの協力、進出企業への情報提供と投資活動への支援などが盛り込まれる見込み。中日新聞が報じた。

簡素な恭仁京・朝堂院南門 短期間での造営を裏付け

簡素な恭仁京・朝堂院南門  短期間での造営を裏付け

奈良時代に聖武天皇が造営した恭仁宮(くにきゅう、京都府木津川市)の朝堂院の南門は、掘っ立て柱を使った簡素な門だったことが12月3日、分かった。奈良時代の宮殿は、礎石の上に柱を据える工法が主体。ところが、南門跡は幅約15 ㍍のうち開閉部が約6㍍と当時では大規模だが、礎石の上に柱を据える工法は取られていなかった。聖武天皇が短期間に遷都を繰り返し、その一つが恭仁京だけに、京都府教育委員会では「短期間で建てられたことが裏付けられた」としている。恭仁京は740年、平城京から遷都したが、4年後に廃都となった。モデルとした平城京は何度も建て替えられており、府教委は平城京の初期の姿を研究するうえで貴重な発見だとしている。

「新日中友好21世紀委員会」3年ぶり北京市で開催

「新日中友好21世紀委員会」3年ぶり北京市で開幕

日中両国の有識者が両国関係のあり方を話し合う「新日中友好21世紀委員会」の第4回会合が12月3日、北京市で開幕した。正式会合は2011年10月以来、3年ぶり。先の日中首脳会談を受けて、中国側が再開に応じた。関係改善に向けた提言をまとめる。

文豪・漱石が読者の学生に宛てた未公開書簡発見

文豪・漱石が読者の学生に宛てた未公開書簡発見

夏目漱石(1867~1916年)が面識のない学生に宛てた未公開書簡が発見され、文豪が晩年を過ごした東京都新宿区に寄託された。学生が自作を読み込んでくれたのを喜ぶ内容で、「あなたが私の作物から一種の感化をそれがあなたの処世上もしくは思想上役に立ってゐるなら甚だ嬉しい」「あなたの手紙を読んで多大の愉快を感じた」、そして「私の出来る事なら何でも云って御寄(およこ)しなさい」と結ばれており、漱石の優しさがにじみ出ている。

書簡の消印は1909(明治42)年12月10日付で、東京高等師範学校(現筑波大)学生、荒木秀一宛て。この時期の漱石は「それから」を書き終えて疲弊し、勤務する朝日新聞で文芸欄を開始するなど多忙を極めていた。

 

解体修理中の薬師寺東塔で「版築層」の基壇見つかる

解体修理中の

解体修理中の薬師寺東塔で「版築層」の基壇見つかる

薬師寺などは12月2日、解体修理中の薬師寺東塔(奈良市、国宝)で、土台部分にあたる基壇が見つかったと発表した。この基壇に、バウムクーヘンのように何層にも土を突き固めたとみられる「版築層」を確認した。基壇は東西12.7㍍、南北12.4㍍、高さは1.1㍍以上。版築層の厚さは各層2.5~6㌢と非常に薄く、発掘した奈良県文化財研究所と奈良県立橿原考古学研究所は「丁寧に細かく突き固めていたので、現在まで保たれていたのではないか」と話している。東塔は薬師寺が平城京へ移された奈良時代から現在まで伝わる唯一の建築とされ、基壇の本格的な発掘は今回が初めて。

パナソニックが無電化地域にソーラーランタン寄贈

パナソニックが無電化地域にソーラーランタン寄贈

パナソニックは創業100周年となる2018年までに世界の無電化地域にソーラーランタンを合計10万代寄贈する「ソーラーランタン10万台プロジェクト」を推進している。このプロジェクトは世界中の人々に参加してもらい、無電化地域の課題をより多くの方々に知ってもらうことを目的として、同社は全世界から募集したデザインをもとに製作したシェードとソーラーランタンを無電化地域の家庭や学校などに届ける”Cut Out the Darkness”プロジェクトを実施している。

同プロジェクトの第1弾では、100のデザインが人気投票で選ばれ、シェードを製作。2014年3月にインドネシア・スンバ島に寄贈された。今回は第2弾として「動物」をテーマにシェードのデザインを募集する。公開投票により、上位100位までのデザインをシェード化して寄贈する。「光の動物園」をつくり、無電化地域の人々に光のエンターテインメイントを届ける。

現在も世界で約13億もの人たちが電気のない生活を送っており、その家庭の多くが照明に使われる灯油ランプによって火事の危険や煙による健康被害にさらされている。こうした中、昼間に太陽光で発電して電池に蓄えて夜間に照明として使うことができるソーラーランタンは、これら無電化地域の課題の可決に貢献し始めている。ビジネスワイヤが報じた。