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正倉院で「開封の儀」11/29まで年に1度の宝物点検

正倉院で「開封の儀」11/29まで年に1度の宝物点検
 聖武天皇ゆかりの品を納めた奈良市の正倉院で10月3日、毎年秋の恒例行事、年に1度、宝庫の扉を開ける「開封の儀」が行われた。11月29日までの間、光明皇后が献納した数多くの宝物を点検し、防虫剤を入れ替えるほか、今年は奈良時代に宮中で使われた貴族の履物を特別調査する。
 午前10時過ぎ、勅使の西野博之侍従ら17人が宝庫に到着。竹の皮に包んだ天皇陛下直筆の封紙が添えられた麻縄をはさみで切り、勅封を解いた。開封中の10月26~11月11日、奈良県国立博物館で蓮の花をかたどった華麗な仏具「漆金薄絵盤(うるしきんぱくえのばん)」など計66件の宝物が公開される。

110年ぶり解体修理中の薬師寺東塔の木組みあらわ

110年ぶり解体修理中の薬師寺東塔の木組みあらわ
 奈良県文化財保存事務所は10月3日、約110年ぶりの解体修理で最上階の3層目が解体され、2層目の木組みがあらわになった薬師寺東塔(奈良市)を報道陣に公開した。3層目の部材は9月中旬までにほぼすべて分解され、今週から2層目の解体に着手。2本の大木を接いでいる心柱の下半分(約17㍍)が露出し、屋根の部材の間には鳥の巣とみられる枯れ葉や土が散らばっていた。11月9、10日に一般公開する。

興福寺の阿修羅像が36万7000円のプラチナ製メダルに

興福寺の阿修羅像が36万7000円のプラチナ製メダルに
 仏像ファンに圧倒的人気の興福寺(奈良市)の阿修羅像が36万7000円のプラチナ製メダルで登場した。表には3つの顔を持った阿修羅像の上半身を浮き彫りにし、裏には東金堂と五重塔をデザイン。造幣局(大阪市)が貨幣の製造や偽造防止の技術を生かし、難易度の高い表情を描き出した。プラチナ製は300枚、純銀製も2万4000円で3000枚販売する。

日イ共同でインドネシアの希少コーヒーの識別法発見

日イ共同でインドネシアの希少コーヒーの識別法発見
 日本とインドネシアの研究チームが10月7日までに、世界で最も高価なコーヒーの一つとされ、まがい物が横行しているインドネシア産の希商品「ルアック・コーヒー」について、成分分析によって「本物」と識別する方法を見つけ、米専門誌に発表した。チームによると、信頼性の高い識別法が考え出されたのは初めて。チームは国立インドネシア・コーヒーカカオ研究所が提供したコーヒー21種類のサンプルを分析。各サンプルを特殊な方法で気化させ、アミノ酸や糖などの含有率を調べ、ルアック・コーヒーに特徴的な成分比を発見した。
 ルアック・コーヒーは、インドネシアに生息しコーヒーの果実を食べるジャコウネコ(インドネシア語でルアック)の排せつ物から、消化されずに残ったコーヒーの種子(豆)を取り出し、洗浄、乾燥後に焙煎してつくる。インドネシア輸出業者団体によると、主にスマトラ島、ジャワ島、バリ島で生産される。年間生産量は推計20~30㌧と希少品のため、東京では1杯数千円で提供している店もあるという。だが、愛好家に人気があることから、まがい物も横行。ルアック・コーヒーに普通の安いコーヒー豆をブレンドなどし、本物と偽って販売する不正業者が後を絶たないといわれる。現在は熟練した検査員が味や香りを頼りに判別しているが、人手に限りがあり、信頼性のある科学的な識別法が待たれていた。

バタビア・アイヌの交流軸の新作取材で津島佑子さん初訪問

バタビア・アイヌの交流軸の新作取材で津島佑子さん初訪問
 作家の津島佑子さん(66)がこのほど、新作の取材で初めてインドネシアを訪れた。それは、17世紀、アジア広域で交易を展開したオランダの東インド会社の測量船が、バタビア(ジャカルタ)を出発し、日本の北方でアイヌ人と交流していた。そんな史実に基づく、日本の鎖国時代、バタビア、長崎、北方のアイヌの人々などを絡めた壮大なスケールで描く小説になるはずだ。そのため、小説の舞台となるオランダ植民地時代の面影が残る旧市街コタ周辺などを巡り、東インド会社の痕跡を丹念にたどった。
 オランダの東インド会社は1602年、バタビアで設立された世界初の株式会社とされる。植民地経営や外国との条約締結、自衛戦争遂行など準国家的な権限を持ち、バタビアを拠点に香料貿易を独占、コーヒーの強制栽培にも乗り出していた。
 小説の核に想定されているのは、江戸幕府の鎖国時代に日本の北方ルートを探索した東インド会社の測量隊だ。カストリカム号とプレスケンス号の2隻は1643年、バタビアを出発。国後島と択捉島の間の海峡を通り、サハリンまで行き、根室の海岸では2週間ほど停泊、船舶修理や食料補給などをした。人なつっこいアイヌの人々と鮭や木材などの物々交換も行われたという。
 津島さんは滞在中、インドネシア大学で開かれた講演会で震災以降、日本の作家が直面する困難な状況や早死にした文豪・太宰治に次女として母子家庭で育った女性の家族観などについて語った。

 

域内に活動拡大を 秋野政務官がスラバヤごみ処理施設視察

域内に活動拡大を 秋野政務官がスラバヤごみ処理施設視察
 環境省の秋野公造政務官は9月26日、日本の福岡県北九州市と東ジャワ州スラバヤ市の協力で建設された廃棄物の中間処理施設を視察した。ベトナム、マレーシアの高官も参加した。同施設は北九州市の西原商事がごみの分別工場と堆肥化処理施設を建設した。秋野政務官は、施設を拡大しスラバヤ市のごみ問題の解決に貢献することを目指し、ASEANの他の都市にもこのような取り組みを拡大していきたい-と話した。スラバヤ市のリスマ市長は、開かれた日・ASEAN閣僚級対話で同市の環境都市の取り組みを紹介したほか、10月下旬に北九州市で日本政府と経済協力開発機構(OECD)が開く国際会議に出席し、同市の活動を発表する。

2年目のインドネシア派遣開始 経産省のインターン制度

2年目のインドネシア派遣開始 経産省のインターン制度
 経済産業省の若手社会人・学生派遣事業「国際即戦力育成インターンシップ事業」で、2年目のインドネシア向け派遣が始まった。同事業は年々重要性が高まる人材のグローバル化を後押しする試みの一つ。インドネシアに派遣が決まったのは19人。9月27日には25日までに派遣された15人の懇親会が南じゃかるた・スミットマスの日本食料理店「バサラ」で開かれ、経産省の赤羽一嘉副大臣が訪れ激励した。
 今年度の事業は海外産業人材育成協会(HIDA)と日本貿易振興機構(ジェトロ)が実施。アジアを中心とする開発途上国へ20~35歳の学生や社会人を派遣し、インフラ輸出を支える人材の育成や両国の関係強化を図る。予算は昨年の2倍の7億5000万円まで拡大し、1人当たりの滞在費補助は月13万円。派遣者数も昨年の86人から今年は200人まで引き上げる計画だ。一次募集で104人が決定、現在二次募集している。

「日・イは運命共同体、友好を深めたい」次期駐日大使

「日・イは運命共同体、友好を深めたい」次期駐日大使
 次期駐日インドネシア大使に決まったユスロン・イフサ・マヘンドラ氏(55)はこのほど、今後の日本・インドネシアの関係について所信を披瀝した。じゃかるた新聞によると、同氏は日・イの政治や経済、社会など多岐にわたる分野について、流暢な日本語で説明。今後の両国関係について「日・イは運命共同体として互恵関係を構築し、さらに友好関係を深めていく必要がある」と強調した。
 同氏はインドネシア大学政治社会学部卒業後、1990年、筑波大に留学。同大で法学修士号、国際政治経済学博士号取得。日大国際関係学部講師、日刊紙コンパスの東京支局長を務めるなど計13年間にわたる日本滞在経験を持つ知日家。
2003年の帰国後、メガワティ政権で工業商業相補佐官。04年、月星党(PBB)から出馬し、国会議員に初当選。国会第1委員会副委員長として防衛を担当した。同氏は10~11月に着任の予定。

伊達政宗の遣欧使節派遣から400年 イベントで盛り上がる

伊達政宗の遣欧使節派遣から400年 イベントで盛り上がる
 支倉常長が仙台藩主・伊達政宗の命を受け、慶長遣欧使節を率いてスペインに向け出帆したのは1613年(慶長18年)10月28日 。今年は400周年の節目の年にあたる。両国で交流記念事業が相次ぎ、中でも日本では仙台市や石巻市など宮城県内でイベントが盛り上がりをみせる。
 石巻市の渡波(わたのは)の高台にあるサン・ファン館(宮城県慶長使節船ミュージアム)。東日本大震災の被害を受けて休館中だが、11月3日の再開に向け復旧工事が急ピッチで進められている。慶長使節の渡航船「サン・ファン・バウティスタ号」の航海シミュレーションシアターなどがある。同館近くの入り江には再建工事中のサン・ファン号の復元船(総トン数500㌧)が11月3日の公開を静かに待っている。松島の庭園の美しい円通院近くの「みちのく伊達政宗歴史館」では慶長使節パネル展を実施中だ。
 仙台城三の丸跡に立地する仙台市博物館でのお目当ては今年6月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録された慶長使節の国宝3点。支倉常長像、ローマ教皇パウロ5世像、ローマ市公民権証書だ。慶長使節関連の国宝47点も常設展示されているが、10月4日~11月17日にはスペイン、イタリアから貸与された資料も含めて特別展が開かれる。このほか、仙台城跡に立地する青葉城資料展示館でも、来年3月末まで慶長使節記念の写真展が開かれている。

イコモスの調査員が富岡製糸場など現地調査を開始

イコモスの調査員が富岡製糸場など現地調査を開始
 2014年の世界文化遺産登録を目指す群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」の保全状況などを調べるため、国際記念物遺跡会議(イコモス)の調査員による現地調査が9月25日、始まった。イコモスはユネスコの諮問機関で、調査員は中国国立シルク博物館の館長を務める絹産業専門家の趙豊氏。文化庁や群馬県職員ら約20人とともに富岡製糸場を訪れ、赤レンガの繭倉庫などを視察した。近代養蚕農家の原型となった同県伊勢崎市の田島弥平旧宅も調査する予定。富岡製糸場は1872年に設立された官製製糸場。