「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

兼松KGK ベトナム・ビントゥアン省で水力発電事業

兼松KGK(本社:東京都中央区)は9月5日、ベトナムのSong Luy Joint Stock Company(以下、Song Luy)とともに、同国ビントゥアン省で水力発電事業を推進すると発表した。同プロジェクトは、環境省が実施している二国間クレジット制度(JCM)資金支援事業のうち設備補助事業に採択され、ベトナムにおける水力発電事業でのJCM設備補助事業として、初の採択案件となった。
8MWでの小水力発電事業で、2023年7月より発電した電力はベトナム南部電力公社へ供給する。同公社への電力供給量は年間約51GWhを見込んでいる。

くら寿司も10月から値上げ「100円ずし」消滅

くら寿司(本社:大阪府堺市)は9月7日、全国488店舗で提供している税抜き一皿100円のすしを値上げすると発表した。これにより、創業当時から看板に掲げてきた「100円ずし」がなくなる。
10月1日から、まぐろ、サーモンなどおよそ50品が税込み110円から115円に値上げされる。一方、現在220円で提供している「巻きたてたっぷりいくら軍艦」など18商品を税込み165円に値下げする。
回転寿司チェーンでは原料価格高騰を受け、はま寿司が6月に平日一皿90円の提供を終了したほか、スシローも10月1日から「100円ずし」を終了し、税込み120円に値上げすると発表している。

吉野家HD「はなまるうどん」中国から撤退へ

吉野家ホールディングスは傘下の「はなまるうどん」事業について、中国から撤退することを決めた。上海のはなまるうどん運営子会社を年内にも清算する。はなまるうどんは2011年に中国に進出し、店舗網を拡大していた。ただ、現地での需要を十分捉えきれず、徐々に採算が悪化。加えて、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、現地でゼロコロナ政策に基づく都市封鎖(ロックダウン)が頻発シたことによる客数減も響いた。

スギ薬局HD 台湾Great Tree Pharmacyに出資

スギホールディングス(本社:愛知県安城市)は9月6日、台湾でヘルスケア中心にドラッグストア・薬局を展開するGreat Tree Pharmacy Co.,Ltd.(所在地:台湾・桃園市)へ、連携強化に向け出資すると発表した。
両社は2020年11月に業務提携関係にあり、今回の出資を通じて関係・連携をより一層強化することで、台湾での事業展開を効率的かつ強力に推進する。

NTT マレーシアに6カ所目のデータセンター建設

NTTリミテッドは9月5日、マレーシアのスランゴール州サイバージャヤで同国6カ所目となるデータセンターの建設を開始したと発表した。投資額は5,000万米ドル(約70億5,500万円)を上回る見込み。これにより、サイバージャヤに保有するデータセンター全体の電力容量は計22メガワット(MW)となる。
NTTリミテッドは、NTTグループの海外事業を統括する企業。

ダイビル ベトナムのビルで全使用電力をCO2フリー化

ダイビル(本社:大阪市北区)は9月6日、グループ会社Daibiru CSB Co.,Ltd.を通じ、ベトナム・ハノイ市に保有・運営するオフィスビル「コーナーストーン・ビルディング」において、使用電力のすべてをCO2フリー化すると発表した。
RE100対応のグリーン電力証書「I-REC」を取得することで、2022年度以降の全使用電力を再生可能エネルギー由来のものとし、電力使用に伴うCO2排出量実質ゼロを達成する。これにより年間約400万KWhの電力が再生可能エネルギー由来に置き換わり、年間約3,800トンのCO2排出量削減が見込まれる。
同社は今後も同国ホーチミン市の「サイゴン・タワー」でも使用電力のCO2フリー化を予定。

トヨタ「ヤリス」8月も首位 2位はホンダ「N-BOX」」

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が9月6日発表した8月の車名別新車販売によると、首位はトヨタ自動車の小型車「ヤリス」で、前年同月比24%減の1万4,041台だった。2カ月連続のトップ。2位は6月にトップだったホンダの軽自動車「N-BOX」で、同15.9%減の1万1,130台。3位は日産自動車の「ノート」で同10%増の7,871台だった。
電気自動車(EV)は、日産自動車が6月に発売した軽EV「サクラ」が3,523台で首位だった。

理研など光エネルギー再充電可能なサイボーグ昆虫開発

理化学研究所(理研)、早稲田大学、シンガポール南洋理工大学の国際共同研究グループは9月5日、光エネルギーで再充電可能な電源ユニットを含む電子部品を搭載したサイボーグ昆虫を開発したと発表した。昆虫の寿命が続く限り、電池切れを心配することなく、サイボーグ昆虫の長時間かつ長距離の活動が可能という。
今回同グループは厚さ4マイクロメートル(1マイクロメートルは1,000分の1ミリメートル)の柔軟な超薄型有機太陽電池を、接着剤領域と非接着剤領域を交互に配置する”飛び石構造”で昆虫の腹部背側に貼り付け、再充電と無線通信が可能なサイボーグ昆虫を実現。サイボーグ昆虫に実装した有機太陽電池モジュールは17.2ミリワットの出力を達成し、リチウムポリマー電池を充電し、無線移動制御モジュールを操作することができたとしている。
これらの研究は科学雑誌『npi Flexible Electronics』オンライン版(9月5日付)に掲載される。

昭和電工 韓国の半導体製造用高純度ガス設備を倍増

昭和電工は9月5日、100%子会社、韓国昭和化学品が韓国での半導体製造用高純度ガスの貯蔵施設(所在地:韓国安城市)の能力を拡張し、貯蔵能力が従来の2倍になったと発表した。
昭和電工グループはエッチングガスで世界トップシェアを有しており、半導体用高純度ガス事業は、毎年10%以上の成長を続けている。

東海カーボン タイで346億円投じ新工場 現工場移転

東海カーボン(本社:東京都港区)は9月5日、タイの連結子会社Thai Tokai Carbon Product Co.,Ltd.(以下、TCP社、本社:バンコク、工場:シラチャ)が新工場を建設し、現工場を移転すると発表した。2023年7月に着工、2025年4月竣工予定。建設予定額は99億バーツ(約346億円)。
TCP社は、自動車用タイヤ等ゴム製品の補強材として使用されるカーボンブラックの製造・販売を手掛けている。
新工場はラヨーン県に敷地面積20万2,458㎡を確保、生産能力は現工場と同じ年産18万トンからスタートするが、最新鋭の設備を導入することで環境負荷を軽減しつつ、生産性の向上と品質の改善を目指す。
現工場敷地は創業当初より長期リース契約によるものだったが、自社所有の土地を確保し移転することで、サステナブルな供給体制の確立を図る。