「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

ダイハツ 出雲市で福祉介護・共同送迎「ゴイッショ」実証

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は8月1日、島根県出雲市で福祉介護・共同送迎サービス「ゴイッショ」の実証実験を同日から8月30日まで実施すると発表した。今回の実証実験では出雲市が運営主体を担い、運営フローやマニュアルの策定、介護施設や地域交通事業者との調整・交渉等をはじめとした業務をダイハツが実施する。
同市内の5法人7施設が参加し、運行車両5台で朝夕の送迎を実施し、期間中に延べ850人の送迎を予定。今後、実証実験の結果に基づき、事業課題を洗い出したうえで、運営体制および事業成立性の検討を行うとともに、来年度以降のサービス導入に向けた検討を推進する。
ダイハツは「少子高齢化」「地域活性化」といった社会課題の解決に向けた取り組みとして、福祉介護領域における新たなモビリティサービス「ゴイッショ」を展開してきた。これを通所介護施設での送迎業務を外部に委託し共同運行、高齢者の移動手段確保を支援する仕組みとする。

ホンダ, 日産自, 三菱自3社での戦略的連携検討の覚書締結

ホンダ、日産自動車、三菱自動車の3社は8月1日、自動車の知能化、電動化に向けた戦略的パートナーシップの検討開始に関する覚書を締結したと発表した。これは3月以降、ホンダと日産自動車が協業することで検討してきた枠組みについて、新たに三菱自動車が参画するもの。
3社の協業で生み出されるシナジー効果や、新たな事業機会が創出されるのかも注目される。

アルツハイマー治療薬「ドナネマブ」承認へ 国内2例目

厚生労働省の専門家部会は8月1日、米製薬大手イーライリリーが開発したアルツハイマー病の治療薬「ドナネマブ」の国内での製造販売承認を了承した。ドナネマブはアルツハイマー病の原因物質とされる脳内のアミロイドβ(Aβ)を除去する働きがあると認められた。
同様の薬はエーザイと米バイオジェンの「レカネマブ」に次いで2例目。今後、厚生労働相が正式承認する。

ホンダ・日産自 EVで全面協業 車載ソフト, 部品, 電池まで

ホンダと日産自動車は8月1日、電気自動車(EV)で全面的に協業することを明らかにした。①車載ソフト②EV駆動装置③車載電池ー3つの分野で全面協業する。2030年までに次世代車載ソフトを投入するほか、すでにEV基幹部品のモーターとインバーターの共通利用で合意。また、車載電池仕様の共通化で基本合意している。
EVは米テスラに加え、比亜迪(BYD)をはじめとする中国勢の価格競争力が突出し、日本勢は大きく出遅れている。いまや日本勢のEV世界戦略の抜本的な見直しを迫られている。EV部品の供給網をどれだけ迅速に構築できるか、そのスピードが問われている。

BMW EVに給電機能を搭載 災害時の非常用電源に活用 

ドイツのBMWの日本法人ビー・エム・ダブリュー(所在地:東京都港区)は8月1日、国内で販売している電気自動車(EV)の車両に蓄えた電気を非常時に家庭用などの電源として使用できる「ビークル・ツー・ホーム(V2H)」の機能を搭載すると発表した。
V2Hは、災害時などに非常用電源として活用できる。V2Hのほかに、EVから家電機器などに給電する「ビークル・ツー・ロード(V2L)」にも対応した。対応モデルは「i5」などの6車種13モデルで、7月生産分以降に搭載する。
EVを災害時の家庭用の非常用電源として活用することは、国内メーカーの日産自動車や三菱自動車などが、自治体およびディーラーと連携して取り組みを進めている。

双日 米国でテイクアウト寿司事業買収 水産食品事業拡大へ

双日(本社:東京都千代田区)は7月30日、双日米国会社を通じて、米国中西部を中心にスーパーマーケット300店舗以上でテイクアウト寿司事業を展開するSushi Avwnue(スシアベニュー)Inc.から全事業を取得。これまで主に日本国内で蓄積してきた水産事業における調達力と商品開発力を基盤とし、マリンフーズの新拠点、MFアメリカとともに、需要が多様化する成長市場の米国で寿司事業に参入し、水産バリューチェーンのさらなる拡大を図ると発表した。
スシアベニューは、20州以上のスーパーの惣菜売場へ出店し、店内で調理することで新鮮なテイクアウト寿司を販売している。販売先に合わせたプライベートブランドも開発しており、スーパーと消費者のニーズに合わせた商品開発を強みとしている。

YKK パキスタン・カラチ工場増築工事7月完了, 稼働開始

YKK(本社:東京都千代田区)は7月30日、2022年9月よりファスニング商品の製造・販売を手掛けるYKKパキスタン社(本社・工場所在地:パキスタン・カラチ)が、カラチ工場の敷地内で進めてきた増築工事が、7月に竣工し稼働開始したと発表した。
投資金額は2,222万米ドル。土地面積5万716万㎡、縦や面積1万3,320㎡。
パキスタンではジーンズや綿パンツ用などの加工輸出向けファスナーの市場が拡大していることを踏まえ、YKKパキスタン社でも需要拡大に応えていくため増築工事を進めていた。

未利用資源活用ものづくりシステム構築事業 NEDOに採択

王子ホールディングス(本社:東京都中央区)、バッカス・バイオイノベーション(本社:神戸市)、日揮ホールディングス(本社:横浜市)、ENEOSマテリアル(本社:東京都港区)、大阪ガス(本社:大阪市中央区)、東レ(本社:東京都中央区)の6社は7月29日、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募した「バイオものづくり革命推進事業」に対し、「木質等のみ利用資源を活用したバイオものづくりエコシステム構築事業」を共同提案し、実施予定先として採択されたと発表した。
製紙工場が持つインフラを有効活用することで木質等のみ利用資源の安定供給を実現し、さらに統合型バイオファウンドリ(R)事業者や製品の製造を担う事業者がコンソーシアムとして連携・実証を粉うことで、世界に先駆けて未利用資源によるバイオものづくりエコシステムを構築していく。このプロジェクトの事業期間は2024年度から2031年度を予定。

大東建託 住宅型ホームでZEB Ready認証仕様を標準導入

大東建託(本社:東京都港区)は7月29日、2月より販売開始した木造2✕4工法の住宅型有料老人ホーム「ソエルガーデン」で、8月1日より省エネ性能評価基準「ZEB Ready(ゼブ・レディ)」認証を取得加納な仕様を標準導入すると発表した。
ZEB(Net Zero Energy Building)の評価基準の一つ、ZEB Readyは一次エネルギー消費量を50%削減することで、BEIS評価により認証される。ソエルガーデンは、高断熱や「高効率設備を標準採用し、ZEB Readyを達成している。