日本紙パルプ商事(本社:東京都中央区)は12月2日、グループ会社でインドネシアで段ボールケースの製造を手掛けるPT Oriental Asahi JP Carton Box(所在地:西ジャワ州、以下、OAJ)が、成長市場の同国でのさらなる事業拡大に向け新工場を建設、移転し、本格的に稼働開始したと発表した。
OAJ新工場の所在地は西ジャワ州MM2100工業団地内。敷地面積は旧工場の約2倍の6万㎡、建築面積は旧工場の約2倍の3万8,000㎡。段ボール・パッケージの製造・販売を手掛ける。
インドネシアでは近年、国内の中間・富裕層の増加による日用品メーカーの生産拡大に伴い、現地市場向けの段ボール需要が高まり、OAJもこの需要の取り込みに注力している。また、OAJは2015年6月に労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格、OHSAS18001を取得。同認証のISO規格化に伴い、2020年4月にISO45001を取得している。
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日鉄エンジ 広島中央エコパークの高効率ごみ発電施設を竣工
日鉄エンジニアリング(本社:東京都品川区)を代表とする共同企業体は11月29日、広島中央パークの高効率ごみ発電施設(所在地:広島県東広島市)を竣工したと発表した。
同施設は、広島中央環境衛生組合(東広島市、竹原市、大崎上島町)がDBO方式で実施するもので、同社および日鉄環境エネルギーソリューションの出資で設立された広島中央クリーンシステムが委託を受け、2021年10月より運営を開始している。
同施設には同社が開発した低炭素型シャフト炉式ガス化溶融炉が採用されている。このほか、①最終処分量ゼロ、最終処分場に頼らないごみ処理システムを実現②高効率ごみ発電による再生エネルギー利用③副生成物(スラグ・メタル)、溶融飛灰の資源化④災害時の避難場所・防災拠点として利用可能で、多彩な災害廃棄物の処理にも対応-などの特長がある。
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コベルコ建機とNEC 建設機械の遠隔操作普及へ技術開発協定
コベルコ建機(本社:東京都品川区)と日本電気(本社:東京都港区、以下、NEC)は11月30日、建設現場のより働きやすい作業環境に実現に向けて、現場作業の遠隔化・建設現場の自律化を目指し、建設機械の遠隔操作の普及に向けた技術開発協定を締結したと発表した。両社が相互連携することにより、最新鋭の遠隔操作システムと高度な無線ネットワーク技術が融合し、より高度で安定した建設機械の遠隔操作に実現が可能になるとしている。
同協定に基づく取り組みの第一弾として、コベルコ建機五日市工場(所在地:広島)に設置したK-DAIVE CONCEPTのコックピットとNEC我孫子事業場(所在地:千葉)の実証フィールドにある油圧ショベルを、NECの「重機遠隔操縦サービス」を用いて接続し、安定した映像配信とスムーズな作業操作が可能か検証する実証実験を実施した。
その結果、両社のシステムを連携した場合でも、お互いのシステムの性能(通信状況、作業性等)を損なうことなく、遠隔操作が可能であることを実証できた。
富士フィルム 中国事業拡大へ蘇州に細胞培養培地の拠点
富士フィルム(本社:東京都港区)は12月1日、細胞培養に必要な培地の中国ビジネスを拡大するため、蘇州高新区に培地のカスタマイズサービス拠点「Innovation&Collaboration Center」(以下、ICC)を新設すると発表した。ICCは急伸する中国市場の顧客ニーズを素早く捉え、培地をカスタマイズする拠点。同社は2022年3月にICCを稼働させ、中国における顧客サポート力をさらに強化していく。
培地は、細胞の生育・増殖のための栄養分を含む液状または粉末状の物質で、バイオ医薬品などの研究開発・製造における細胞培養に必要不可欠なもの。培地のグローバル市場は年率10%以上で伸長。中でも中国市場では、承認される医薬品増加を背景に、年率約20%の高い成長性が見込まれている。