「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

富士フィルム 迅速測定可能なコロナ抗原定量検査試薬発売

富士フィルム和光純薬(本社:大阪市中央区)は12月7日、迅速測定が可能な自動化学発光酵素免疫分析装置「アキュラシード新型コロナウイルス抗原」を同日発売すると発表した。
今回発売する抗原定量検査試薬は、公立大学法人横浜市立大学が開発した抗体を用いており、同大学との共同研究の成果として得られたもの。この試薬により、変異株「アルファ株」「ベータ株」「ガンマ株」「デルタ株」に対してもウイルス抗原を検出できることを確認している。この試薬と組み合わせて使う自動化学発光酵素免疫装置は、抗原抗体反応と化学発光反応を組み合わせた化学発光酵素免疫測定法に基づく免疫分析装置。甲状腺疾患や感染症など30項目以上の測定が可能で、測定時間約10分という迅速測定を実現している。

芝浦機械と日精ASB 新興国での協業へ 業務提携で覚書

芝浦機械(本社:東京都千代田区)と日精エー・エス・ビー機械(本社:長野県小諸市、以下、日精ASB)は12月6日、インドなどの新興国における射出成形機をはじめとする分野における協業のため業務提携に向けた覚書を締結したと発表した。まずはインド拠点を活用した射出成形機の製造・販売で協業に取り組む。これにより、インド首位の市場シェア獲得とグローバル市場での販売拡大を目指す。

ヨネックス タイの日系テニスボール製販会社の全株式を取得

ヨネックス(本社:東京都文京区)は12月6日、ブリヂストンスポーツ(所在地:東京都中央区)の子会社、タイのテニスボール事業会社「BRIDGESTONE TECHNIFIBRE CO.,LTD.」(所在地:タイ・チョンブリ県)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。取得価額は非公表。株式譲渡実行日は12月22日の予定。

ユニ・チャーム,資生堂,ライオンなど販促物を紙製へ変更

ユニ・チャーム、資生堂ジャパン、ファイントゥデイ資生堂、ライオンの4社は12月8日、小売店の店頭や売場で設置する販促物で使用するパーツをプラスチック製から紙製へ順次変更し、プラスチック使用量の削減に取り組むと発表した。
各社で進めるプラスチック削減を商品だけでなく、販促物においても実行することで、日用品・化粧品カテゴリーをリードする各社の規模感を活かし、環境に配慮した社会および業界全体の発展に貢献することを目指す。
4社は、2016年から小売店での店頭メンテナンスを行う合弁会社として設立したジャパンリテールイノベーションを通じて、商品の陳列や店頭メンテナンス機能の強化などで協業を開始している。2019年には4社が販促物を共同で配送することで輸送効率を改善し、「物流環境負荷の低減」「小売店の業務負荷低減」に取り組んできている。

オムロン シンガポールの遠隔医療サービス企業と戦略提携

オムロン(本社:京都市下京区)は12月6日、アジア太平洋統括拠点オムロン・アジア・パシフィック(所在地:シンガポール)が、遠隔医療を手掛けるシンガポールのドクター・エニウェアと戦略提携したと発表した。同社の遠隔医療プラットフォームに、オムロンのヘルスケア電子機器を統合する。NNA ASIAが報じた。

国際自動車 ニューノーマルタクシーへ全車に感染予防対策

国際自動車(本社:東京都港区)は12月6日、国際自動車グループのタクシーおよび業務提携会社(一部除く)の約4,200台が、タクシーに求められる新型コロナウイルス感染予防対策を施し、ニューノーマルタクシーへの切り替えを完了したと発表した。
ニューノーマルタクシーとは、低濃度オゾン発生器・飛沫感染防止ボード・空気清浄度モニター・非接触キャッシュレス決済機の計4点を装着している車両と定義。設置が完了した車両には、右後席窓にステッカーを貼付している。

中外製薬の関節リウマチ薬 欧州でコロナ患者向け薬承認

中外製薬は12月8日、同社が開発した関節リウマチの治療薬「アクテムラ」が、欧州で新型コロナウイルスの重症患者向け用途で承認を取得したと発表した。親会社のスイス・ロシュがウイルスの欧州連合(EU)の欧州委員会から承認を受けた。同薬はすでに6月に米食品医薬品局(FDA)から新型コロナ向けで緊急使用許可を受けるなど新型コロナ向けに実用化されており、利用が広がる可能性がある。

TBM「LIMEX Pellet」をインドネシア化粧品大手と販売契約

プラスチックの代替素材の開発を手掛けるTBM(本社:東京都千代田区)は12月8日、同社の化粧品容器向け「LIMEX Pellet(ライメックスペレット)」のうち射出成形グレードをインドネシアの化粧品容器成形最大手のPT.Kemas Indah Maju(クマス・インダ・マジュ)に販売することで契約を締結したと発表した。また、今後世界的な大手化粧品ブランドでの採用も予定されている。
炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含むLIMEX Pelletは、石油由来プラスチックと比べ使用量を最大37%削減することができ、気候変動の要因となるCO2排出量を最大28%抑えることができるという。LIMEXの主原料であるセ石灰石は石油と比べ価格変動が少ないため、安定した価格で提供することができ、多くの化粧品容器に使用されるABS樹脂やポリプロピレン(PP)の代替素材として活用できる。

ワタミ 焼肉事業「かみむら牧場」香港1号店12/7オープン

ワタミ(本社:東京都大田区)は12月7日、グループ企業で、香港で外食事業を展開しているワタミインターナショナルが同日、香港に焼肉食べ放題「かみむら牧場」香港タイムズスクェア店をオープンすると発表した。
かみむら牧場は、日本が誇る和牛を最高のコストパフォーマンスで提供する焼肉業態。国内有数の和牛生産者、カミチクホールディングス(本社:鹿児島市)との合弁でワタミカミチク(本社:東京都大田区)を設立し、「かみむら牧場」を直営、フランチャイズで展開している。関東、東海、関西に合計5店舗を展開するとともに、海外で2020年11月に海外1号店を台湾に出店している。