関西空港を運営する関西エアポートは10月25日から2台の「警備ロボット」を導入する。不審物などをいち早く見つけ事件や事故の防止につなげるためで、1台は第2ターミナルの中を、もう1台は関西空港駅の改札口周辺を動き回って映像を撮影する。
ロボットは幅84cm、奥行き1m10cm、高さ1m20cm余で、8台のカメラやセンサーを備え、車輪で事前に指定されたルートを動く。カメラは360度すべての方向を撮影し、映像は別室に送られて警備員が不審物や不審者、また急病人などはいないか、モニターする。そして、警備員は状況に応じて、遠隔操作によりマイクで周辺に注意を呼びかけたり、現場に向かったりするという。
「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ
双日・大阪ガスなど ベトナムで屋根置き太陽光発電事業開始
双日、大阪ガスの共同出資会社のSojitz Osaka Gas Energy Company Ltd.(以下、SOGEC)と、Looopは10月21日、合弁会社SOL Energy Company Limited(以下、SOL Energy)を設立したと発表した。今後、ベトナムで産業用・商業用の顧客向けに屋根置き太陽光発電事業を手掛ける。同事業には環境省の「令和3年度二国間クレジット制度資金支援事業のうち設備補助事業」も活用する予定で、ベトナム、日本両政府の協力のもとで実施される。
SOL Energyは、双日が運営するベトナム南部ドンナイ省のロンドウック工業団地で、顧客企業の屋根に1万KWを超える太陽光発電設備を設置する予定。導入によるCO2の年間削減量は、同工業団地全体で約5,800トンを想定。発電した電力は長期間にわたり顧客に供給するとともに、余剰電力は同工業団地の運営会社に供給することで、同工業団地の再生可能エネルギー電力の活用および、同工業団地の脱炭素化に貢献する。今後、ロンドウック工業団地以外にも取り組みを拡大する予定。
日立 ILSA社と高速鉄道車両・30年メンテで980億円の契約
日立製作所は10月22日、鉄道システム事業におけるグループ会社、日立レール(スペイン)社が、スペインの鉄道運営会社Intermodalidad de Levante社(以下、ILSA社)からETR1000型高速鉄道車両20編成の2052年までの30年間にわたるメンテナンスに関する契約を7億3,700万ユーロ(約980億円)で締結したと発表した。
イタリアで製造され、スペイン・マドリードでメンテナンスが行われるILSA社のETR1000型車両は、2022年後半に営業運転を開始する予定。マドリード、バルセロナ、バレンシア、アリカンテ、マラガ、コルドバ、セビリアを結ぶ高速鉄道路線を、最先端の空気力学、省エネ技術および高い性能により運行効率の最大化を実現した車両で運行する。
楽天カード ベトナムにシステム開発子会社を設立 IT拠点に
楽天カード(本社:東京都港区)は10月22日、ベトナム・ホーチミン市計画投資局より10月12日に、同国における子会社設立の許可を取得し、RAKUTEN FINTECH VIETNAM CO.LTD.(所在地:ホーチミン市)を設立したと発表した。今後のさらなる成長やサービス拡充に向けたシステム開発のスピードアップと事業継続計画を含めた体制強化を図る。新会社の資本金は520万米ドル(2021年10月時点)で、全額楽天カードが出資する。2022年春業務開始の予定。
将来にわたり優秀なIT人材の確保や活躍をを見込む。新会社では、現地でITエンジニアを採用し、まず社内向けシステム等の開発を進める。将来的には顧客向けサービスを含め、フィンテック事業における海外でのシステム開発の中核的な拠点となることを目指す。
デンヨー 100V電源で使用できる鉛蓄電池用の急速充電器
富士フィルム インドの日系病院と新型コロナ診断で提携
総合車両・住友商 フィリピン南北通勤鉄道向け車両出荷開始
神鋼環境 カンボジア・タケオ州の浄水設備をソマGから受注
ローム 中国の正海集団とNEV向け半導体で合弁 22年から量産
半導体大手のローム(本社:京都市右京区)は10月21日、中国の自動車部品メーカーの正海集団有限公司と電気自動車(EV)など新エネルギー車(NEV)のインバーターに使われるパワーモジュールの開発、生産を手掛ける合弁会社を設立すると発表した。EV化が急速に進む中国での需要がさらに拡大すると判断した。
ロームがシリコンカーバイド(SiC)を使ったパワーモジュールの中国合弁を設けるのは初めて。上海市に新会社「上海姆希科半導体有限公司」を12月に設立する。正海集団子会社の上海正海半導体技術有限公司が80%、ロームが20%それぞれ出資する。新会社を通じて開発されるパワーモジュールはすでに中国のEVへの採用も予定されており、2022年より量産を開始する。
ロームは目標として、2025年までにSiCパワーモジュールの世界シェア3割を確保し、世界首位を掲げている。