日本政府は6月17日、新型コロナウイルス対策の基本的対処方針分科会で、10都道府県で発令中の緊急事態宣言について、沖縄を除く9都道府県は20日までで解除する方針を諮問し、了承された。うち北海道、東京、大阪、京都、兵庫、愛知、福岡の7都道府県は21日から「まん延防止等重点措置」へ移行し、沖縄の宣言延長とともに3週間後の7月11日を期限とする。広島、岡山両県はまん延防止措置には移行せず、6月20日で全面解除する。
現在、まん延防止措置を適用している千葉、神奈川、埼玉3県については7月11日まで延長。岐阜、三重両県は6月20日の期限で解除する。
この結果、6月21日~7月11日の間、緊急事態宣言発令は沖縄1県、まん延防止措置の適用は10都道府県となる。
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吉村知事 宣言解除の場合も「まん延防止」に移行して対策必要
大阪労働局 雇用助成金5月申請今年最多 緊急事態の影響顕著
大阪労働局によると、新型コロナウイルスの影響を受け、5月の「雇用調整助成金」および「緊急雇用安定助成金」の5月申請件数が今年最多となった。
事業の縮小を余儀なくされた企業が従業員に支払う休業手当を助成する「雇用調整助成金」について、大阪労働局への5月の申請件数は3万3,970件で今年最多となった。コロナ禍で2020年春以降、徐々に申請が増え、ピークは同年10月の4万1,529件。それ以降、1万件台後半で推移していたが、2021年3月に2万6,248件と一気に増え、4月も2万8,172件と再び増加傾向にある。
雇用保険の被保険者ではないアルバイト従業員らを対象にした「緊急雇用安定助成金」の5月の申請件数も1万1,129件に上り、今年最多。ピークの2020年10月の1万2,651件に迫る水準となっている。
いずれも「まん延防止等重点措置」や3度目の緊急事態宣言の発出などで休業せざるを得なくなった事業者らが増えているためで、非正規の従業員の雇用に色濃くあらわれているようだ。
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府市一元化条例規約可決 補正予算3,002億円 府議会閉会
大阪市 万博までに市内中心部と夢洲結ぶ自転車道を整備
関空に自動PCR検査システム 1時間20分で結果 コロナ後見据え
新型コロナ収束後の国際線の旅行需要の回復を見据え、関西空港に海外への渡航前に短時間で結果が出るPCR検査システムが設置され、今夏から運用されることになった。
このPCR検査システムは川崎重工業などが開発したもので、国際線出発フロアの入り口近くに設置された。長さ12m余、幅2.5mのコンテナの中で検査を行い、採取された検体を入れると、ロボットアームや機器が試薬の調製やPCR測定をすべて自動で行うという。およそ1時間20分で結果が出るため、海外への渡航前に検査を受け、陰性証明書を得たうえでそのまま出国できる。
1日に最大2,500件の検査ができ、今後医療機関と提携し、今夏から有料で検査を行うとしている。