台湾・新北市と沖縄市が無料WiFi相互利用サービス
台湾・新北市と沖縄市は5月1日から、公衆WiFiを無料で相互に利用できるサービスを始めた。両市がそれぞれ提供するWiFiに事前に利用登録すれば、渡航後にそれぞれホットスポット約50カ所で現地のWiFi、新北市が提供する「New Taipei」と沖縄市の「コザWi-Fi」が相互に利用できる。新北市が日本の都市と同様のサービスで提携するのは、2013年8月の福岡市以来2例目。聯合報などが報じた。
ムスリム向けに鶏スープの日本のラーメンを提供
豚骨ラーメンが主流のインドネシアで、ムスリム向けに鶏スープベースの日本のラーメンを低価格で親しんでもらおうと意気込んでいるラーメン店がある。オーナーの松永基希さん(29)が2013年12月、東ジャワ州スラバヤ市内の「ロイヤルプラザ」に店を構えた「ラーメン将軍」だ。
鶏スープベースのオリジナル、ピリ辛、カレー、味噌の4種類、サイズは小、大の2つ。価格はオリジナル小サイズの9000ルピアから味噌大サイズの1万9000ルピアまでと、2万ルピア以下で日本ラーメンを味わうことができる。味玉や照り焼きチキンなどトッピングも充実させた。
インドネシアでは現在、「博多一幸舎」や「山頭火」「山小屋」など有名ラーメン店が出店しているが、華僑をターゲットに豚骨を煮込んでつくる豚骨ラーメンが多い。価格が高くても受け入れられ、人気があるからだ。
しかし、松永さんはインドネシアの大多数を占めるムスリムに目を向ける。ムスリムにラーメンを提供するには豚は使わず、低価格設定と味が重要だと強調する。食材はすべて国内で調達し味噌などもインドネシア産だ。現在はまだハラル認証は取得していないが、手続きを始めるという。
開店して半年。オープン時と比べ売り上げは約3割アップし、週末には平均100人の来客があるという。今後はFC店を増やし、東ジャワ州を皮切りにジャワ島全域への進出を目指すと意気軒昂だ。じゃかるた新聞が報じた。
カンボジアに「高田学校」PKOの犠牲者遺族らが建て替え
国連平和維持活動(PKO)に従事していた1993年、カンボジアで武装集団に殺害された岡山県警警視、高田晴行さん(当時33歳)の遺族が建て替え事業に取り組んできた現地(カンボジア・オッドーミアンチェイ州)の小学校舎が完成した。母の幸子さん(81)=岡山県倉敷市=と、姉の国府和子さん(59)=同県総社市=は5月4日の晴行さんの命日を前に、4月30日に現地で開かれた「TAKATA HARUYUKI SCHOOL」と命名された新校舎の贈呈式に参加した。
高田さんはカンボジア北西部のタイ国境付近を移動中に銃撃された。現場近くの日本のNPOや地元住民が悲劇を忘れないようにと建てたとされる小学校があり、晴行さんの名前から「ハル学校」と呼ばれていた。2013年5月、老朽化が進む校舎の建て替え資金を集めようと、幸子さんと和子さんが東京のNPOと協力して基金を設立。5カ月で目標額の約800万円超が集まった。
隙間だらけだった木造校舎が、新校舎の完成で三つの教室を持つ鉄筋レンガ造りへと生まれ変わり、約50人の子供たちはかつてのように雨漏りの心配なく、授業が受けられるようになった。毎日新聞が報じた。
日豪が「みちびき」使った衛星システム協力で合意
オーストラリアを訪れている日本の新藤義孝総務相は4月29日、マクファーレン産業相と会談し、日本版GPSとも称される準天頂衛星「みちびき」を使ったICT(情報通信技術)システム活用に関する協力文書に調印した。2014年度中に共同研究開発拠点づくりなど具体的なプロジェクトを進めていく構え。新藤総務相は「両国が通信衛星分野で新しい時代をつくりたい」と期待感を示した。
「みちびき」を使ったICTシステムの活用により、携帯電話が通じないエリアが多い広大なオーストラリアではとくに有用とされるほか、山火事や豪雨、台風などの際に近隣住民を効率的に誘導することや、畜産業分野での放牧牛を適切に管理することなどで有効活用が期待されている。NNAが報じた。
新潟県でインドネシア人農業技術研修生受け入れ式
新潟県の農業技術を学ぶインドネシア人研修生の受け入れ式が4月28日、新潟県庁で行われた。研修生6人が受け入れ農家らと顔合わせ、研修への意気込みや心構えを語った。11月まで農家にホームステイして、栽培技術や経営管理などを学ぶ。新潟日報が報じた。
同県の研修は1983年に始まり、新潟県国際農業交流協会(新潟県中央区)と県が協力して東南アジア諸国連合(ASEAN)の青年を毎年受け入れている。今回は20代の男性6人で、インドネシアの参加者は計153人となった。過去の参加者は帰国後、農業のリーダーとして活躍しているという。研修生たちは「コメと野菜を勉強したい」などと日本語で抱負を語っていた。
日本各地でインドネシア・デー 伝統舞踊など披露
在日本インドネシア大使館とインドネシア留学生協会山口支部はこのほど、山口大学吉田キャンパスでインドネシア文化を体験できる「インドネシア・デー」を開いた。同日、愛媛大学ではインドネシア文化祭が開催された。また、在大阪インドネシア領事館は6月7日(土)、大阪府岸和田市で関西バリ舞踊祭を開催する予定で、日本でインドネシア文化に触れる機会が増えている。
山口大学吉田キャンパスの「インドネシア・デー」ではインドネシアの代表的な飲食物が振る舞われ、伝統工芸品を販売するバザーが開かれた。このほか、駆けつけた約500人の日本人やインドネシア人を前に、アチェやランプンなどインドネシア各地の伝統舞踊、大衆音楽「ダンドゥット」も披露され盛り上がりをみせた。国営ガルーダ・インドネシア航空などと「インドネシア・ビジネスセミナー」も共催。出席したインドネシア進出を検討する県内企業60社を前に、ユスロン駐日大使はインドネシアへの積極的な進出を呼び掛けた。
愛媛大学の文化祭には約500人が参加。南スラウェシ州や東南スラウェシ州の伝統舞踊、西ヌサトゥンガラ州の伝統衣装を披露するファッションショーが開かれた。じゃかるた新聞が報じた。
アジア・アフリカ会議59周年 日本人留学生も参加
1955年のアジア・アフリカ会議開催から59年目を迎えた4月18日、インドネシア西ジャワ州バンドンのアジア・アフリカ会議博物館は24日まで記念イベントを開いている。17日の開幕式には博物館前のアジア・アフリカ通りを閉鎖し、記念パレードを実施した。20日の「アジア・アフリカ・フレンドシップデー」では、博物館近くのチカプンドゥン・ティムール通りで、バンドン留学中の日本人留学生が浴衣を身につけ参加した。期間中には1万人の市民の参加が見込まれている。地元メディアが報じた。
1955年4月18日に開かれたアジア・アフリカ会議では欧米諸国の宗主国から独立したアジア・アフリカの中国、インド、エジプトなど29カ国首脳が参加。スカルノ大統領、周恩来首相(中国)、ネール首相(インド)らが主導し、バンドン十原則が採択されている。
「en塾」東京、熊本で初公演 安倍首相を表敬訪問
インドネシア人学生日本語ミュージカル劇団「en塾(えんじゅく)」の団員60人が4月2日から10日まで日本を訪れ、東京と熊本で初公演した。また福島大学で学生と交流し、震災からの復興を祈ってつくられた「桜よ」を合唱。16日には安倍首相を表敬訪問し、総理官邸でその「桜よ」を披露した。
4月4日の東京公演(四谷区民ホール)では満員の観客約500人を前に総勢60人が創作ミュージカル「吾輩はニャンコである」を上演。2時間で11曲を歌い、最後に「桜よ」を出演者全員で合唱した。6日の熊本公演(熊本県立劇場)では熊本インドネシア友好友好協会の主催で上演。1200人の観客が来場、盛り上がりをみせた。10日までの滞在を終えた団員らは帰国の途についたが、13日に3人の団員が再び訪日。
15日に東京都内で開催された国民交流基金の「文化のWA(和・環・輪)プロジェクト~知り合うアジア~」発足記念式典、さらには16日にメンバーらは緊張した面持ちで、首相官邸で「桜よ」を披露した。安倍首相は15日の記念式典でも「桜よ」の一節を紹介するなど、en塾の活動を称えていた。じゃかるた新聞が報じた。