日豪が「みちびき」使った衛星システム協力で合意

日豪が「みちびき」使った衛星システム協力で合意

 オーストラリアを訪れている日本の新藤義孝総務相は4月29日、マクファーレン産業相と会談し、日本版GPSとも称される準天頂衛星「みちびき」を使ったICT(情報通信技術)システム活用に関する協力文書に調印した。2014年度中に共同研究開発拠点づくりなど具体的なプロジェクトを進めていく構え。新藤総務相は「両国が通信衛星分野で新しい時代をつくりたい」と期待感を示した。

 「みちびき」を使ったICTシステムの活用により、携帯電話が通じないエリアが多い広大なオーストラリアではとくに有用とされるほか、山火事や豪雨、台風などの際に近隣住民を効率的に誘導することや、畜産業分野での放牧牛を適切に管理することなどで有効活用が期待されている。NNAが報じた。