岸田首相は5月27日、首相官邸でマレーシアのイスマイルサブリ首相と会談し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持する重要性を確認した。中国による南シナ海での人工島建設や、中国とマレーシアの間の領有権問題を念頭に置いたもの。
岸田氏は、東・南シナ海での力を背景とした一方的な現状変更の試みに強い反対を表明。両氏はロシナのウクライナ侵攻に関し、いかなる国に対する侵略も認められないとした。
また両氏は、米国が主導するインド太平洋経済枠組み(IPEF)の始動を歓迎。「自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて協力していきたい」と語った。
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初の本格的な首脳会談に臨んだ岸田首相とバイデン米大統領は5月23日午後、東京・元赤坂の迎賓館で共同記者会見した。
この要旨は①力を背景とした現状変更の試みはいかなる場所であれ断じて許容できず、強く反対する②人権問題を含めた中国をめぐる諸課題への対応に引き続き日米で緊密に連携していく③北朝鮮の核・ミサイル問題に深刻な懸念を共有し、日米、日米韓の連携を一層強化する④地域情勢の厳しさが一層増す中、日米同盟の抑止力、対処力を早急に強化する必要があると再確認した-など。
このほか、北朝鮮による拉致問題の即時解決に向け、岸田氏はバイデン氏に全面的な理解と協力を求め、支持を得た。また、日本の防衛力を抜本的に強化し、裏付けとなる防衛費の相当な増額を確保する決意を表明し、バイデン氏の支持を得た。日本の国連安全保障理事会の常任理事国入りについて、バイデン氏から支持を得たと表明した。