「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

トヨタ 23年の世界生産 上限1,060万台 下振れも

トヨタ自動車は1月16日、2023年の自動車の世界生産を上限1,060万台とする方針を発表した。これは前年の同時期に部品メーカーに伝えた2022年度(2022年3月期)の当初計画1,100万台を下回る規模。車載半導体や新型コロナウイルス禍の影響が不透明なことから、これらの要因で1割程度下振れするリスクがあることも見込んでいる。上限目標を設定、生産を増やし受注残の削減に努める。

22年の企業物価指数9.7%上昇し81年以降で最高に

企業間で取引されるモノの価格を示す企業物価指数の、昨年12月の速報値は、前年同月と比べ10.2%上昇し、2020年の平均を100とした水準で119.5と過去最高となった。この結果、2022年の年間の企業物価指数は前年と比べ9.7%上昇して114.7となり、指数および上昇率ともに、比較可能な1981年以降で過去最高となった。
原油などエネルギー価格や原材料価格の上昇を受けて、企業の間で幅広い品目で値上げが進んだことが要因。

エーザイ 日本で認知症薬「レカネマブ」承認申請

エーザイ(本社:東京都文京区)は1月16日、米バイオジェンと共同開発しているアルツハイマー病について、厚生労働省所管の医薬品医療機器総合機構(PMDA)に、日本国内で新薬承認申請を行ったと発表した。軽度認知症など早期アルツハイマー病に関わる適応が対象。レカネマブは、同じ適応を対象として米国(ブランド名:LEQEMBI)で1月6日、迅速承認を取得しているほか、11日には欧州医薬品庁(EMA)への販売承認を申請し、欧州でも手続きを進めている。

中国の22年新車販売2%増の2,686万台, EV536万台

中国汽車工業協会のまとめによると、2022年の新車販売台数は前年比2.1%増の2,686万4,000台だった。2年連続で前年実績を上回った。電気自動車(EV)は同81.6%増の536万5,000台で、日本の2022年新車販売台数を上回った。
乗用車が前年比9.5%増の2,536万3,000台、商用車が同31.2%減の330万台だった。中国政府が拡大を奨励する、EVやプラグインハイブリッド(PHV)など「新エネルギー車」は93.4%増の688万7,000台と過去最高だった。この結果、新車市場に占める新エネルギー車の比率は25.6%に達した。

世界の10〜12月PC出荷28.5%減 落ち込み幅最大

米調査会社ガートナーによると、2022年10〜12月期の世界のパソコン(PC)出荷台数は、前年同期比28.5%減の約6,530万台だった。四半期ベースの落ち込み幅は調査開始以来、最大だった。新型コロナウイルス禍による在宅勤務の広がりを受けたPC需要が一巡したことに加え、高インフレに伴う景気後退懸念が強まり、新規購入や買い替えを見合わせる動きが広がっているため。2022年の出荷台数は前年比16%減の2億8,600万台だった。

ホンダとLGES 米国でEV用バッテリー生産合弁設立

ホンダとLGエナジーソリューション(以下、LGES)は1月13日、米国でEV用リチウムイオンバッテリー生産の合弁会社を正式に設立したと発表した。新会社「L.H Battery Company, Inc.」(所在地:米国オハイオ州ジェファーソンヴィル)の資本金は2億1,000万米ドルで、出資比率はLGES51%、ホンダ49%。
新工場は2023年初頭に着工、2024年末までに建設完了。2025年中に北米で生産・販売されるEV用にリチウムイオンバッテリーの量産を開始。全量をホンダの北米工場へ供給する予定。年間生産能力は40GWhを目指している。

三菱電機 インドで267億円投じエアコン工場建設

三菱電機は1月12日、267億円を投じ、同国南部のタミルナドゥ州に工場を建設し、家庭用エアコンを生産すると発表した。同工場は2025年10月に稼働し、年間30万台を生産する。また、同年12月から圧縮機も製造し「、年間65万台を予定。工場敷地は21万㎡、延床面積は8万8,000㎡。現在タイで生産したエアコンをインドで販売しているが、インド現地での生産・販売体制を整える。

PPIH 1/23 タイ7号店「DONKI Thaniya Plaza」開業

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(本社:東京都目黒区、以下、PPIH)は1月13日、グループのタイ現地法人、DONKI(Thailand)Co.,Ltd.(本社:タイ)が、1月23日に「DON DON DONKI Thanniya Plaza(タニヤプラザ)」を、シーロムの商業施設「Thaniya Plaza」にオープンすると発表した。DON DON DONKIが手掛ける寿司屋「鮮選寿司」のタイ3号店も同時オープンする。
シーロムは昼はオフィス街、夜は繁華街として栄える地域。Thaniya Plaza直結のSala Daeng(サラデーン)駅はバンコク市内でトップクラスの乗降客数を誇る。Thaniya Plazaが位置するタニヤ通りは日本食レストランが多く立ち並び、多くの人が訪れる歓楽街。

経産相 TSMCの2カ所目の国内工場も「支援したい」

西村康稔経済産業相は1月13日、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家CEOが12日「日本国内で2カ所目の半導体工場を検討している」と発言したことを受け、「大いに歓迎したい。どのような支援が可能か考えていきたい」と話した。日本国内に最先端半導体の供給網の強化につなげたい考え。
経産省は、TSMCがソニーグループおよびデンソーとともに86億ドル(約1兆1,000億円)を投じ、2024年までに量産を始める計画で現在熊本県菊陽町で建設を進めている半導体工場に最大4,760億円の支援を決めている。