「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

大阪市 人工呼吸器の停電対策で自動車メーカーと協定

大阪市は9月4日、南海トラフ巨大地震などの大規模災害時に、在宅の難病患者などが人工呼吸器を使えなくなる事態を防ぐため、三菱自動車など自動車メーカーと非常用電源確保に関する協定を結んだ。
協定は、災害時に市内で停電が発生した場合、電気を供給できる「プラグインハイブリッド車」を要請に応じて貸し出すというもの。プラグインハイブリッド車は、ガソリンが満タンだと4人家族の12日分の電気を賄えるという。大阪市は今秋以降、区役所と連携し、利用者の登録を進めていく。
大阪市によると、国指定の難病などで在宅で人工呼吸器を使用している人は、市内に少なくとも198人いる。

東京タワー来場者 開業66年で累計1億9,000万人に到達

東京タワー(所在地:東京都港区)の来場者が9月4日午前、累計1億9,000万人に達し、記念式典が行われた。節目の来場者となったのは米国・シアトルから日本を訪れたトビー・トングさん(34)とラウレル・トングさん(33)の夫婦で、記念品や花束を受け取った。
東京タワーは1958年、高さ333mの電波塔として開業、今年で66年を迎え、国内外から多くの観光客が訪れている。

関西空港 開港30年 職員ら感謝 国際線の受け入れ能力拡大へ

関西の空の玄関口、関西国際空港(所在地:大阪府泉佐野市)が9月4日、開港から30年を迎えた。この日、航空会社の職員らが駐機場で感謝の気持ちを伝える「Thanks to all of you …」の横断幕を掲げ、離陸する旅客機を見送った。
2025年の大阪・関西万博の海外からの来場客はじめ拡大するインバウンド需要に対応、ターミナルビルの大規模改修が進む。そして2026年夏に国際線出発エリアの面積が6割拡大するなど、国際線の受け入れ能力を年4,000万人に高める予定。

井上尚弥 7回TKOで4団体防衛 武居由樹初防衛 ダブル世界戦

ボクシングのダブル世界戦が9月3日、東京・有明アリーナで行われ、世界スーパーバンタム級主要4団体統一王者の井上尚弥が、元同級世界王者のTJ・ドヘニー(アイルランド)を7回16秒TKOで下し、4団体の王座を防衛した。この結果、井上は28戦全勝(25KO)、ドヘニーは31戦26勝(20KO)5敗。
世界ボクシング機構(WBO)バンタム級王者の武居由樹は元フライ級世界王者の比嘉大吾に3−0の判定で勝ち、初防衛に成功した武居は10戦全勝(8KO)、比嘉は25戦21勝(19KO)3敗1分け。

東京23区 今夏の熱中症の疑いで死亡248人, 過去最多に迫る

東京都監察医務院によると、東京23区内で今年6月から8月までの3カ月間に熱中症の疑いで死亡したのは速報値で40代から90歳以上の合わせて248人に上った。これは昨年6月から9月までの4カ月間の累計192人を上回り、公表されている2006年以降で最も多かった2022年の251人にも迫っている。
年代別でみると80代が97人、70代が82人、90歳以上が32人、60代が27人だった。場所別では屋内で亡くなった人が239人と96%以上を占め、213人はエアコンを使っていなかった。このうちエアコンがあるのに使っていなかったのが155人で、エアコンがない部屋で亡くなっていたのが58人だった。

筑波大学 マレーシアに初の分校開校 新入生13人迎え入学式

筑波大学(所在地:茨城県つくば市)は東南アジアのマレーシアに分校を設立し9月2日」、首都クアラルンプールで開校式を執り行ったと発表した。日本の大学が海外で学位を授与するのは初めてという。
筑波大学の永田恭介学長は「教育を通じて、日本の伝統や文化の発信に寄与するとともに、この地域に根ざすことで両国のさらなる信頼関係の強化にも貢献したい」とあいさつした。引き続き、新入生13人を迎えて入学式が行われた。

熊本県 台湾からの在留者23年末1,549人, 半年で3倍超に

熊本県は9月3日、同県内の2023年末の在留外国人数が2022年末比23.9%増の2万5,589人となり、過去最高を更新したことを明らかにした。特に増えたのが台湾からの在留者で1,549人に上り、同年6月末時点の511人の3倍超を記録した。台湾積体電路製造(TSMC)進出による駐在員らの流入で大幅に伸びたとみられる。

喫煙率14.8% 10年間で5.9㌽低下 喫煙スペースの規制強化で

厚生労働省の調査によると、たばこを習慣的に吸っている人の割合は14.8%と、今の方法で調査を始めた2003年以降で、最も低くなったことが分かった。企業や公共施設など屋内での喫煙スペースの制限強化が主要因とみられる。
男女別にみると、男性の喫煙率は24.8%、女性は6.2%、男女合わせた喫煙率は14.8%となった。10年間で男性は9.3ポイント、女性は2.8ポイント、男女全体で5.9ポイント低下した。厚労省は2022年、全国の20歳以上の男女およそ5,000人を対象に調査した」。

日本 車いすラグビーとバドミントン車いす男女Sで金メダル

パリ・パラリンピックで日本選手のメダルラッシュが続いている。車いすラグビーの決勝で日本は米国に48−41で競り勝ち、初めての金メダルを獲得した。日本は2016年のリオデジャネイロ大会、2021年の東京大会と2大会連続で銅メダルにとどまっており、今回こそと目標にしていた、悲願の金メダルを手にした。
バドミントン男子シングルス(車いすWH2)の決勝で梶原大暉が圧倒的な強さを見せ、香港の陳浩源に2−0でストレートで勝ち、同女子シングルス(車いすWH1)の決勝で里見紗李奈もタイの選手を破り、それぞれ金メダルを獲得した。梶原、里見はいずれも2大会連続の金メダルとなった。