子育て中の母親たちが交流 大阪・中之島で働き方応援フェス!
〇歳から3歳の子供を持つ母親たちでつくる市民団体が11月25日、大阪北区の中之島公園・芝生広場で「大阪ママの働き方応援フェス!」を開催した。
これは、子育て中の母親たちが手づくりの商品を販売するなどして交流する催しで、会場には子育て中の母親たちが手づくりした生活雑貨・小物やアクセサリーを販売する、30近くのブースが設けられた。
会場では人形劇が披露されたり、木製の遊具なども設置され、大勢の家族連れでにぎわっていた。
保育士の賃金引き上げ 人材確保が最善の待機児童対策
政府は2019年10月の消費増税で増える税収の一部を使い、保育士の賃金を引き上げる。300億~400億円規模を保育士の賃上げに充てる方向で調整しており、賃上げの詳細を今後詰める。待機児童対策の最善策は、保育士の待遇改善により保育士のなり手を増やし、保育施設の増強に見合った人材確保しかないとの判断だ。
保育現場では保育士不足が深刻で、今年度予算でも492億円を計上して全職員に2%(月額6,000円程度)の賃上げを実施し、技能や経験を積んだ職員には月4万円などを上乗せした。ただ、保育士のこれまでの賃金水準は低く、2016年時点で全産業の平均よりも月10万円超低く、より一層の賃上げを求める声が出ていた。
パナソニック 介護職を対象に「時間制正社員制度」導入
パナソニックエイジフリー(本社:大阪府門真市)は2018年4月から、業界で初めて、介護職を対象に時間制で勤務時間を選択できる「時間制正社員制度」を導入する。これによりパートタイマーは無期雇用の時間制正社員を選択することが可能だ。時間制正社員の時間当たりの賃金は、正社員(月給制)と同水準で、退職金制度も適用される。
継続的に高品質な介護サービスを提供していくためには、優秀な人材を確保するとともに、これを定着させていくことが不可欠と判断し、今回の時間制正社員制度導入に至った。
今回の新制度導入により、パートタイマーは1年以上勤務すれば、時間制正社員の選択が可能で、長期間安心して意欲的に働ける環境を整備することで、従業員の満足度を高め、高品質な介護サービスを提供していく。
3既存薬併用でアルツハイマー病に効果 京大がiPS細胞使い特定
京都大学の井上治久教授らの研究チームは、iPS細胞を使い、アルツハイマー病の発症原因とされるたんぱく質「アミロイドベータ」を減らす3種類の薬の組み合わせを見つけた。
3種類の薬はそれぞれパーキンソン病、ぜんそく、てんかんの治療薬として使われている既存薬で、これらを投与することで、アルツハイマー病の発症や進行を抑えられる可能性があるという。今回は基礎研究の成果で、動物実験などで詳しく調べる。11月22日、米科学誌セルリポーツに発表される。
研究チームは既存薬1258種類を調べた。その結果、この3種類の組み合わせでアミロイドベータの蓄積量を30~40%低減できたという。
アルツハイマー病の患者は、高齢社会の進行に伴い増え続けており、国内で250万人を超えている。
テムザック「ロデム」ロボット・乗り物・車いすが1台に
テムザック(福岡県宗像市)は11月20日、次世代型スマートモビリティ「RODEM(ロデム)」の販売受付を開始した。ロデムはNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)事業の支援を受けて行われた、福祉先進国のデンマークでの実証実験の結果をもとに、安全性の追求とともに実用化に適した機能や使いやすさを向上させたロボット、モビリティ(乗り物)、車いすの役割を1台で果たす新しい製品だ。
ロデムのサイズは全幅690mm、座面高400(~785)mm、重量約110kg。4輪駆動、プラグイン方式(家庭用100V)の充電で、充電時間は8時間。メーカー希望小売価格は98万円(非課税)。
ロデムは介助者・被介助者双方の負担を減らし、①ベッドや椅子からの乗り移りがスムース②狭い場所でも旋回しやすい③スマートフォンで遠隔操作できる―など、足腰の衰えた高齢者を含め、質の高い生活を実現するための自立・移動を支援する、既成概念にとらわれない全く新しいモビリティだ。