「経済」カテゴリーアーカイブ

NEC ローカル5G活用の実証施設・モビリティテストセンター開設

日本電気(本社:東京都港区、以下、NEC)は11月6日、新しい道路交通インフラ社会の実現に向けて、ローカル5Gや映像分析などの先進技術を活用し、インフラ協調型のモビリティサービスや自動運転支援の検証・評価や、パートナー企業との共創の場として実証施設「NECモビリティテストセンター」を同日、御殿場市に開設したと発表した。ここで得られるデータの活用を通して、人・インフラ・モビリティが支えあう安全・安心で、人にやさしい街づくりに貢献する。

国連機関「UNOPS」が神戸にアジア初の拠点開設 新ビジネス支援

デンマークに本部を置く国連機関「UNOPS」は11月6日、アジアで初めての拠点を神戸市に開設した。UNOPSは、画期的な技術や発想で新しいビジネスを始める企業「スタートアップ」を育成し、貧困や保健・衛生など途上国が抱える課題の解決を目指している。
これまでに日本を含む世界98の国と地域の624社から応募があり、選考で5社が育成の対象に選ばれ、神戸を拠点に活動を始めるという。ただ、海外の企業が実際に神戸で活動を始めるのは、新型コロナウイルスの影響で2021年以降になる見込み。

化粧品・日用品卸のあらた ベトナム・ホーチミン市に新会社

化粧品・日用品等の卸売業を手掛けるあらた(本社:東京都江東区)は11月5日、ベトナム・ホーチミン市に新会社を設立すると発表した。新会社「ARATA VIETNAM COMPANY LIMITED」の資本金は150億6,500万ベトナムドン(約7,000万円)で、あらたが全額出資する。同地で卸売業を展開する。ASEAN地域ではタイに続き2カ国目の展開となる。

日中両政府 11月中旬にもビジネス関係者の往来再開で合意

日中両政府が新型コロナウイルス対策のため制限しているビジネス関係者の往来を、11月中旬にも再開する方向で大筋合意したことが分かった。出張などの短期滞在者と、駐在員ら長期滞在者の両方が対象。短期・長期滞在の双方のビジネス関係者の往来の再開は韓国、シンガポール、ベトナムに次いで4カ国目。

JCU 中国で初の新工場とテクニカルセンター21年1月本格稼働

表面処理薬品メーカー、JCU(本社:東京都台東区)は11月4日、中国湖北省仙桃市で11億8,000万元を投じ建設した表面処理薬品工場とテクニカルセンターを2021年1月に本格稼働すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大により、当初予定の約9カ月遅れの本格稼働となる。
JCUとしては中国で初の自社工場で、現地自社工場は韓国、タイ、ベトナム、メキシコに次いで5カ国目となる。
なお竣工式はコロナ感染の先行きが不透明なうえ、世界的な人の往来が制限されているため未定。

ミューチュアル タイの子会社の解散・清算手続き開始 コロナ禍で

自動包装機械の製作・販売を手掛けるミューチュアル(本社:大阪市北区)は11月5日、タイの子会社「Mutual(Thailand)Co.,Ltd.」(所在地:タイ・サムットプラカーン県)の解散および清算手続きを開始すると発表した。
同子会社は全額出資により2009年9月に設立。包装関連設備の製造販売を手掛けている。だが、計画通りの業容拡大を果たせなかったことに加え、今年に入ってからの新型コロナウイルスによる経済活動の停滞や政情不安が増大、正常な営業活動を継続することが困難となったため、いったん現地法人を解散および清算することとした。

ワタミの焼肉事業「かみむら牧場」台湾・台北市に海外1号店

ワタミ(本社:東京都大田区)は11月5日、グループ企業で、台湾で外食事業を展開している台湾和民餐飲股份有限公司が11月11日、台湾・台北市で焼肉食べ放題「かみむら牧場」微風広場店をオープンすると発表した。
日本で2店舗(東京・大阪)を展開する焼肉業態「かみむら牧場」の海外1号店となる台湾への出店を皮切りに、さらなる海外展開を推進する。
ワタミが、国内有数の和牛生産者、カミチクホールディングス(所在地:鹿児島市)と共同出資して合弁会社「ワタミカミチク」を設立。「かみむら牧場」を運営、フランチャイズ展開している。

王子HD ベトナム・ドンナイ省で段ボール新工場 6カ所目拠点

王子ホールディングス(本社:東京都中央区)は11月5日、ベトナム南部のドンナイ省ロックアンビンソン工業団地内に、約60億円を投じ新たに段ボール工場を建設すると発表した。新工場の敷地面積は約8万㎡、段ボール生産能力は月間約1,000万㎡。2022年5月稼働の予定。
同社はベトナムで5カ所(北部地区3カ所、南部地区2カ所)で段ボール工場を保有しており、6カ所目となる。また、東南アジア・インド・オセアニア地域で34カ所目の段ボール製造拠点となる。

野村不動産 ベトナム・ハノイ「Ecoparkプロジェクト」へ参画

野村不動産(本社:東京都新宿区)は11月5日、ベトナム・ハノイエリア(所在地:フンエン省)で、現地デベロッパー、Ecopark社が推進する大規模開発事業「Ecoparkプロジェクト」内の分譲住宅事業に参画することで合意したと発表した。
同プロジェクトは、全体敷地500haのベトナム国内最大規模のタウンシップ開発(2030年全街区完成予定)であり、住宅・オフィス・商業施設・学校・公園などの都市機能を備え、約100ha超の緑や水辺といった豊富な自然を兼ね備えたプロジェクト。
同社が手掛ける分譲住宅事業の敷地面積は約4万㎡、延床面積は約30万㎡で、総戸数3,000戸。竣工・引渡は2024~2025年の予定。同社はこれまでベトナム・ホーチミンエリアで住宅分譲事業とオフィス開発事業を手掛けているが、ハノイエリアでの事業参画は今回が初。

理研など クモの糸の牽引糸の階層構造の人工的再現に初成功

理化学研究所、京都大学、慶應義塾大学の共同研究グループは11月5日、クモの牽引糸の階層構造を人工的に再現することに初めて成功したと発表した。クモの牽引糸を構成するシルクタンパク質の分子機構を明らかにし、マイクロフィブリルにせん断応力を加えることで、マイクロフィブリルが束状に集まった牽引糸と同様の階層構造を再現することに成功した。
今回の成果は、天然のクモ糸と同様の構造と物性を示す糸を人工的に合成する技術開発の糸口になると期待される。これらの詳細は、オンライン科学雑誌「Science Advances」(11月4日付、日本時間11月5日付)に掲載される。