「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ

井伊直弼生誕200年祭 彦根城でゆかりの能・狂言

井伊直弼生誕200年祭 彦根城でゆかりの能・狂言

彦根市で開催中の井伊直弼公生誕200年祭の関連事業「彦根城能」が9月22日、同市の彦根城博物館能舞台で開かれ、直弼ゆかりの演目が訪れた約200人の観衆を魅了した。
幕末の幕閣にあっては大老職に就き、ともすれば悪評高い安政の大獄を断行した”悪玉”に仕立て上げられる直弼だが、一個人としては品格のある文化人だった。そのため、茶道や能・狂言などにも明るく、関心が高かった。
直弼がつくったとされる素謡「筑摩江」に続き、能「安達ケ原」をもとに直弼がつくりあげたと伝わる狂言「鬼ヶ宿」を、大蔵流の茂山千五郎さんらが演じた。最後に直弼が自身の好みで演出したとされる能「竹生島 女体」を喜多流の粟谷能夫さんらが上演した。弁財天や龍神が登場する場面に、観客らは息をのんで魅入っていた。

A級戦犯7人の絶筆公開「全く相済まぬ」東条の遺書も

A級戦犯7人の絶筆公開「全く相済まぬ」東条の遺書も

終戦直後、巣鴨拘置所の教誨(きょうかい)師として日本人で唯一、東条英機らA級戦犯7人の最後を見届けた仏教学者、花山信勝(しんしょう)氏(故人)の生家の宗林寺(金沢市)で、A級戦犯の絶筆や遺書など二十数点が一般公開されている。戦後、同寺で厳重に保管され、戦後70年を機に「平和の大切さを再認識するきっかけにしてほしい」と初めて公開に踏み切った。
A級戦犯の絶筆は、開戦時の首相の東条、元奉天特務機関長、土肥原賢二、元中支那方面軍司令官、松井岩根(いわね)、元陸軍軍務局長、武藤章、元陸相、板垣征四郎、元首相、広田弘毅(こうき)、元陸軍次官、木村兵太郎-の7人が1948年12月23日未明の絞首刑直前、両手に手錠をかけられた状態で1枚の紙に名前を連署した。
東条の遺書は同年11月17日、花山氏に宛てて書かれ、5日前に軍事法廷で下された死刑判決への受け止めや国家、国民への思いがわら紙原稿用紙に鉛筆でびっしり綴られている。「一応の責任を果たしホット一安心」とする一方、「同胞のことを思う時、私の死刑によっても責任は果たされない。全く相済まぬことと思っている」と心情を吐露している。

好々爺、笑顔の山縣有朋の写真見つかる

好々爺、笑顔の山縣有朋の写真見つかる

明治の元勲、いかめしい強面(こわもて)権力者の印象が強く、笑わない人物として知られ、明治政府の第3代、9代の首相を務めた山縣有朋の笑顔の写真が見つかった。極めて珍しい好々爺の山縣像だ。
「山縣有朋記念館」東京事務所が所蔵。写真は著名人の笑顔を集めた雑誌『ニコニコ』に掲載された写真で、山縣が79歳の時のスナップという。同誌で「世間の評判が悪いのはニコニコの修養が足りない」と批判された後に、撮影されたものらしい。この20年ぐらい前にこんな写真が出ていたら、山縣を見る世間の目もかなり違っていたかも知れない。

幽玄の世界「大坂夏の陣400年 大阪城本丸能」

幽玄の世界「大坂夏の陣400年 大阪城本丸能

大坂夏の陣から400年を記念し、大阪市中央区・大阪城本丸広場で9月20日、かがり火で能や狂言を楽しむ「夏の陣 大坂城本丸能」が9月20日始まった。23日まで4日間の日程で行われる。
冒頭、薪(たきぎ)に神火をともす「火入れ式」が行われ、舞台を囲む3つのかがり火が宵闇に揺らめくと、幽玄の世界に誘われたような錯覚を覚え、思わず客席からは拍手が湧いた。大坂城天守閣を背景にした幻想的な舞台に観客らは酔いしれた。21日には野村萬斎さん(49)も出演する。

奈良市で「うどんルーツサミット」春日餺飥うどんPR

奈良市で「うどんルーツサミット」春日餺飥うどんPR

平安時代に奈良・春日大社で振る舞われたとされる麺を再現した「春日餺飥(はくたく)うどん」をPRしようと9月19日、奈良市で「うどんルーツサミット」が開かれた。
論争がある”うどん発祥の地”候補として注目を集める狙いもある。藤原実資の日記「小右記」に989年、一条天皇が「餺飥」と呼ばれる麺を食べたという記述があることに、NPO法人「奈良の食文化研究会」が注目。春日大社の監修のもとで開発した。

平城宮跡で10/3「庭の宴」天平衣装ファッションショー

平城宮跡で10/3「庭の宴」天平衣装ファッションショー

平城宮跡(奈良市)にある国の特別名勝「東院庭園」で10月3日午後6時半から、奈良時代の宴席を再現する「庭の宴」が開かれる。天平衣装のファッションショーや雅楽の演奏、古代食などが楽しめる企画で、主催する奈良文化財研究所が参加者を募集している。
このイベントは奈良文化財研究所が、史跡を活用し、当時の政治や暮らしを知ってもらおうと2年前から「観月会(かんげつえ)」と題して開催。今年は東院庭園が「楊梅宮」と呼ばれていた宝亀8(777)年に双頭のハスが咲いたという続日本紀の記述にちなみ、慶事を祝う宴席を再現する。唐楽などの演奏や研究員によるミニ講演があるほか、参加者には黒米と赤米の俵飯や古代のチーズ「蘇(そ)」など古代食も振る舞われる。
参加料は2500円。定員150人で応募多数の場合抽選となる。問い合わせは事務局(0742-30-6711)。

坂本龍馬「幻の愛刀」11月に86年ぶりに公開へ

坂本龍馬「幻の愛刀」11月に86年ぶりに公開へ

坂本龍馬がとくに愛した刀と伝えられ、昭和4年に東京で展示されて以来、行方が分からなくなっていた日本刀を、北海道在住の坂本家の関係者が保管していたことが9月16日分かった。高知県立坂本龍馬記念館(高知市)で11月、86年ぶりに公開される。
同記念館によると、見つかったのは刀身約52㌢の脇差し。備前長船(おさふね)の刀匠「勝光」「宗光」の名や「永正2(1505)年8月吉日」と年月が記され、室町時代末期につくられたとみられる。

人類の仲間 最古の新種 南アで化石15体分発見

人類の仲間 最古の新種 南アで化石15体分発見

南アフリカ・ウィットウォーターズランド大などの研究グループは、南アフリカの最大都市ヨハネスブルク近郊の洞窟で、現生人類を含むホモ属の新種とみられる15体分の化石が見つかったと、科学誌「イーライフ」で発表した。
いつの年代に生存していたかは不明だが、同大のリー・バーガー教授は英BBC放送に、ホモ属として最古のものの一つとみられ、人類とニ足歩行の霊長類との懸け橋になり得る存在だと述べており、進化の過程の解明に役立つ可能性がある。
ホモ属の新種に「星」を意味する現地の言葉を付けた「ホモ・ナレディ」と命名した。
グループは2013年10月に化石を発見した後、1550片の骨や歯を採集し研究。脳の大きさは原始的な猿人であるアウストラロピテクスと同じくらいだが、手足の骨格などは人類に似ているという。

太宰治が佐藤春夫に芥川賞の授賞を懇願する手紙発見

太宰治が佐藤春夫に芥川賞の授賞を懇願する手紙発見

作家、太宰治(1909~48年)が、当時芥川賞選考委員の一人であった作家の佐藤春夫(1892~1964年)に、芥川賞の授賞を懇願していた手紙が見つかった。
長さ4.1㍍に及ぶ巻紙には、毛筆で<第二回の芥川賞は、私に下さいまするやう、伏して懇願申しあげます><佐藤さん、私を忘れないで下さい。私を見殺しにしないで下さい>などと書かれ、芥川賞を切望しながら受賞できなかった太宰が、佐藤に泣訴する様子が生々しく読み取れる。
第一級の資料が約80年間、人目に触れず保存されていたことに、専門家からは驚きの声が挙がっている。
佐藤の遺品を整理していた河野龍也・実践女子大准教授(日本近代文学)が発見、確認した。

世界遺産・韮山反射炉に落書き 一部にハングル文字

世界遺産・韮山反射炉に落書き 一部にハングル文字

「明治日本の産業革命遺産」の一つとして、世界文化遺産に今夏登録された「韮山反射炉」(静岡県伊豆の国市中)に落書きされていたことが9月5日、明らかになった。黒の油性ボールペンかフェルトペンで書かれたとみられ、溶液で一部は消えたが、消せなかった部分もある。同市は対応を文化庁と競技する。
落書きされたのは石炭の灰が落ちる「灰穴」の壁面のレンガ2カ所。ともに縦横約40㌢の範囲に、全部で約20の名前らしい文字が書かれていた。判読できないものが多いが、うち1個はハングル、残りは漢字という。