「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ

英で盗難の名器ストラディバリウス ほぼ無傷で発見

英で盗難の名器ストラディバリウス ほぼ無傷で発見
 7月31日付の英各紙によると、2010年末にロンドンで盗難に遭い、行方が分からなくなっていた120万ポンド(約1億8000万円)相当のバイオリン名器ストラディバリウスが、このほど英中部で発見されたことが分かった。英警察当局が7月下旬に発見した。見つかった際の詳細な状況は明らかにされていないが、ほぼ無傷で、本体と一緒に盗まれていた2本の弓も無事だったという。

自筆年賀状など前島密の書簡20点発見 滋賀県草津市

自筆年賀状など前島密の書簡20点発見 滋賀県草津市
 滋賀県草津市は7月19日、日本近代郵便の父とされる前島密(1835~1919年)の自筆の年賀状など20点の書簡が見つかったと発表した。いずれも1870~80年のものと推定されている。草津市出身で、駅逓寮(後の郵政省)の前島に次ぐナンバー2の地位にあった山内頼富に宛てたもの。秋田県の尾去沢銅山の所有に絡む汚職事件をめぐって、「昨暮は本寮ニ大風波起し、井上大輔・渋沢共辞表を出し」などと大蔵省にいた井上馨が73年に辞任する約半年前に辞表を提出していたことなが記された年賀状はじめ、当時のめまぐるしい政情の変化が随所に書き込まれている書簡もある。

江戸時代のからくり人形「弓曳き童子」機械遺産に

江戸時代のからくり人形「弓曳き童子」機械遺産に
 日本機械学会は7月23日、江戸時代のからくり人形「弓曳き童子」や国産初の16㍉映写機など6件を新たに、国内に現存し歴史的に意義のある「機械遺産」に認定したと発表した。この結果、機械遺産の認定は7回目で計61件となった。弓曳き童子は、童子が矢を抜いてつがえ、的に向けて射る人形で、江戸時代のからくり人形の最高傑作とされる。福岡県久留米市に動く状態で保存され、ロボットのルーツの一つと評価された。
 16㍉映写機「エルモA型」(名古屋市瑞穂区で保存)は1927年に発売。持ち運びの難しかった主流の35㍉映写機に対し、手回し式の小型映写機として開発された。東京都新宿区の京王地下駐車場にある「機械式立体駐車装置ロートパーク」も選出された。入出庫に要する時間を大幅に減らした。川崎市幸区の東芝科学館が保管している昭和初期の電気冷蔵庫、洗濯機、掃除機などの「家庭用電化機器」と、江戸時代に輸入され金属の鍛造に使われた旧横須賀製作所(神奈川県)の大型機械「スチームハンマー」なども選ばれた。

坂本龍馬の血判 砲術流派の起請文で確認 高知・記念館

坂本龍馬の血判 砲術流派の起請文で確認 高知・記念館
 高知県立坂本龍馬記念館(高知市)は7月24日、坂本龍馬が砲術を学んだ西洋砲術流派「高島流」の巻物に、龍馬の血判が押されていたと発表した。同記念館によると、龍馬の血判が確認されるのは初めて。この巻物は「高島流」を土佐で教えていた徳弘孝蔵の入門者が、流派の技術を外部に漏らさないことを誓う箱入りの起請文(誓約書)で、長さ約13㍍、幅約19㌢。龍馬の花押の上に、変色した血判が押されている。

安土桃山期の石組みの地下排水溝・取水口見つかる

安土桃山期の石組みの地下排水溝・取水口見つかる
 京都市埋蔵文化財研究所などは7月25日、同市上京区の北野天満宮で安土桃山~江戸時代初期ごろの石組みの地下排水溝や取水口が見つかったと発表した。これは、豊臣秀吉が敵の襲来や洪水から守るために築いた土塁「御土居」の外側に水を流す施設で、地下排水溝が発掘で確認されたのは初めて。長さ約19㍍で御土居の基底部に埋まっていた。

よろい竜は自らの体の骨を溶かし装甲 世界で初めて解明

よろい竜は自らの体の骨を溶かし装甲 世界で初めて解明
 大阪市立自然史博物館の林昭次学芸員ら日独のチームは、突起のある装甲などを持つよろい竜は、体の骨を溶かして得たカルシウムを利用し、よろいをつくっていたことを明らかにし、7月25日、米オンライン科学誌プロスワンに発表した。発掘された全身の化石が少ないため、生態がよく分かっていないよろい竜の成長の仕方を解明したのは世界で初めて。北米と欧州で見つかったよろい竜4種14体の足の骨や肋骨の化石を薄く切り、構造を観察。よろいができていない幼体は骨の細胞や血管の数が多い一方で、よろいができた幼体や成体では骨が溶かされ、カルシウムを使った跡が多数見つかった。

8世紀の古代トルコ文字の碑文をモンゴル東部で発見

8世紀の古代トルコ文字の碑文をモンゴル東部で発見
 大阪大はモンゴル東部のドンゴイ・シレー遺跡で、8世紀の古代トルコ文字(突厥=とっけつ=文字)による碑文を発見したと発表した。碑文はタムガと呼ばれる部族の紋章とともに発見され、横5㌢、縦7㌢ほどの文字が20行、計2832字(646の単語)が彫られていた。トルコ系遊牧国家、突厥の東方支配の実態を知る手掛かりになるという。
 遺跡はモンゴルの首都ウランバートルの約450㌔南東にあり、モンゴル科学アカデミー考古学研究所と共同調査。古代トルコ文字の碑文はこれまでウランバートルより西方のオルホン川流域で発見され、東方には存在しないとされていた。突厥は中央ユーラシアの草原地帯で初めて文字を発明した遊牧民として知られる。

支倉常長ら「慶長遣欧使節」の資料 世界記憶遺産登録

支倉常長ら「慶長遣欧使節」の資料 世界記憶遺産登録
 仙台藩主、伊達政宗の命を受け、1613年(慶長18年)スペインやローマに渡った支倉常長ら「慶長遣欧使節」の資料が6月、世界記憶遺産に登録された。登録されたのは、鎖国直前の日欧交渉を伝える貴重な資料として国宝の3点。所蔵する仙台市博物館では、このうち支倉常長像など2点を常設展示している。
 同使節派遣から今年は400年の節目の年だ。宮城県石巻市など東日本大震災で被災したゆかりの地域では、今回の登録を機に震災からの復興の弾みにしたいという機運が高まっている。今秋から関連イベントが目白押しで、津波で被災した木造使節船「サン・ファン・バウティスタ」号の復元船を修復し再公開する予定もあり、観光客の呼び込みに期待が集まっている。

北海道で恐竜の尻尾の化石発見 新種の可能性も

北海道で恐竜の尻尾の化石発見 新種の可能性も
 北海道大と穂別博物館(北海道むかわ町)は7月17日、同町の約7200万年前の地層から、白亜紀末期に繁栄した草食恐竜ハドロサウルスの仲間とみられる恐竜の尻尾の骨の化石を発見したと発表した。新種の可能性もある。9月から本格的な発掘作業を始める。長さ1㍍で、尾椎骨が13個つながっていた。体長は推定7~8㍍。これまでに発見されたハドロサウルスの尾椎骨にはない突起もあった。日本で骨格がつながった恐竜の化石が見つかるのは珍しい。発見した地層は白亜紀末期には海で、深さ約80~1200㍍の海底で堆積したため、ばらばらにならずに残っていたとみられる。

滋賀・上御殿遺跡で人名が書かれた土器見つかる

滋賀・上御殿遺跡で人名が書かれた土器見つかる 滋賀県文化財保護協会は7月17日、同県高島市の上御殿遺跡で「守君船人(もりのきみのふなひと)」という人名が7回書かれた奈良-平安時代の土器が見つかったと発表した。「守君」は祭祀(さいし)に関わった氏族とされ、等間隔で土器を1周するように人名が書かれていた。7回も人名を記した土器は全国初。