「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ

京都「清水の舞台」支える最奥部の柱9本の修理開始

京都「清水の舞台」支える最奥部の柱9本の修理開始
 京都市東山区の清水寺で6月18日、国宝の本堂にある「清水の舞台」を支える柱の修理が始まった。総事業費約40億円の大規模修理の一環。8月中に終わる予定で、工事中も拝観できる。修理の対象は柱168本のうち最奥部の9本で、根元が湿気で腐ったり虫食いの被害に遭ったりしているという。京都府教育委員会によると、9本は約380年前の再建時のもの。直径は60~80㌢、長さは最長14㍍。根元部分をそれぞれ30~90㌢切り取り、そこに新しい木材を差し入れて継ぎ足す「根継ぎ」という工法をとる。

伏見城築城の際、石を切り出した採石場跡見つかる

伏見城築城の際、石を切り出した採石場跡見つかる
 京都市山科区の山中で、豊臣秀吉や徳川家康の居城だった伏見城(京都市伏見区)に用いる石を切り出したとみられる採石場跡が見つかった。石を効率的に割るための矢穴が開けられた花崗岩24個を確認。複数個には「一に〇」や「四つ目」という刻印があり、各地の大名が採石者を示すために彫った記号とみられる。豊臣時代の石垣は自然石が多く、切ったり刻印を彫ったりした石は徳川時代の特徴という。

米第16代大統領リンカーンの10代の手描きノート発見

米第16代大統領リンカーンの10代の手描きノート発見
 米イリノイ州立大学はこのほど、同大数学科の教授が米ハーバード大学の図書館で発見した1枚の文書について、第16代大統領リンカーンが10代のときに作成した数学の手書きノートの一部と断定したと発表した。このノートは現存するリンカーンの最古の手書き文書という。今回断定された文書は、リンカーンが中西部インディアナ州の学校に通っていた16歳当時の1825年に書かれたとみられる。

上田秋成の和歌・枕詞の解説書の版木見つかる 奈良大

上田秋成の和歌・枕詞の解説書の版木見つかる 奈良大
 奈良大によると、「雨月物語」で知られる上田秋成(1734~1809年)が和歌の枕詞(まくらことば)を解説した「冠辞続(かんじぞく)ちょう」の版木4枚が見つかった。同書は1801年に刊行され、枕詞392例を五十音に分類している。版木は縦84.1㌢、横22.2㌢、厚さ1.8㌢の桜の木を使い、ヒット商品で何度も刷られたことを示すように厚く墨が残っている部分もあった。京都の古書店から奈良大が譲り受けて調査した。版木の多くは火災や空襲で失われた。

ナポレオンのデスマスク2500万円で落札 英で競売

ナポレオンのデスマスク2500万円で落札 英で競売
 フランス皇帝ナポレオンが幽閉地、南大西洋の孤島、セントヘレナ島で1821年に亡くなった2日後につくられたデスマスクが6月19日、ロンドンで競売に掛けられ、予想を大幅に上回る約17万ポンド(約2500万円)で落札された。落札予想価格は4万~6万ポンドだった。ナポレオンをめぐっては、死因が毒殺か病死かで論争があるほか、デスマスクも複数存在しているといわれる。

島根・出雲の砂原遺跡の石器を再び「国内最古」と結論

島根・出雲の砂原遺跡の石器を再び「国内最古」と結論
 島根県出雲市の砂原遺跡の学術発掘調査団は、出土した石器36点について見解を再修正し、11万~12万年前の「国内最古」と結論付け報告書にまとめた。2009年の発表では、12万7000年前ごろにできた地層と、約11万年前の三瓶木次火山灰でできた地層に挟まれた地層から石器が出土したとして、石器の年代は約12万年前の国内最古と発表した。その後、火山灰の地層は三瓶木次層ではなく、約7万年前の三瓶雲南層と判明。翌年、石器の年代を7万~12万年前と幅を持たせて修正した。

「支倉常長とその時代展」の開幕式に出席 皇太子さま

「支倉常長とその時代展」の開幕式に出席 皇太子さま
 スペインを公式訪問中の皇太子さまは6月12日、マドリードの国立装飾美術館を訪れ、「支倉常長とその時代展」の開幕式に出席された。支倉常長は400年前、1613年に仙台藩主・伊達政宗がスペインに派遣した「慶長遣欧使節団」を率いて、日本人として初めて太平洋と大西洋を横断した。同展は南蛮漆器などの美術工芸品を展示し、日本とスペイン、当時スペイン領だったメキシコにも広がった文化交流の軌跡を紹介している。

童謡「サッちゃん」創作ノート 作詞・阪田さんの遺品

童謡「サッちゃん」創作ノート 作詞・阪田さんの遺品
 作家で詩人の阪田寛夫さんが童謡「サッちゃん」を作詞した際の創作ノートが遺品から見つかった。3番までの歌詞が万年筆で書かれているが、手直しの跡は1カ所のみで、一気に書き上げた様子がうかがえる。歌詞はすべて仮名表記だが、創作時は漢字交じりだったことも分かった。阪田さんが小学部を卒業した帝塚山学院(大阪市)が遺族から寄贈された原稿や書簡、ノートなどを整理中に発見した。
 「サッちゃん」の誕生は1959年。朝日放送に勤めていた阪田さんが、いとこで作曲家の大中恩(おおなか・めぐみ)さんの依頼で歌詞を書いた。NHKのラジオ番組で「うたのおばさん」として親しまれた松田トシさんに若手作曲家が新作童謡を贈ったもので、阪田さんにとって初の童謡だった。

寺山修司さんの自筆ノート含む多数の未発表資料見つかる

寺山修司さんの自筆ノート含む多数の未発表資料見つかる
 早稲田大学演劇博物館(東京都新宿区)は、歌人、劇作家、演出家、映画監督など多彩な創作活動で知られる寺山修司さんの自筆ノートを含む多数の未発表資料が見つかったことを明らかにした。11月に寺山さんの特別展を開催し、資料の一部を一般公開する。発見された未発表資料は、寺山さんが学生時代に記した自筆ノートや演劇作品の演出メモなど。このうち「ロミイの手帖」と名付けられたノートには、2年間の入院生活を強いられた早大時代に読んだ文学書や哲学書の感想のほか、散文、詩なども綴られている。未発表分を含めた寺山さんの自筆原稿、海外公演テープなどは数千点に上る。

中原中也の書簡発見 知人にチェーホフ作品勧める内容

中原中也の書簡発見 知人にチェーホフ作品勧める内容
 詩人の中原中也(1907~37年)が知人に宛てた手紙が見つかった。ロシアの文豪チェーホフの作品への感想を述べ、知人に読むよう勧める内容。神奈川近代文学館(横浜市)で6月15日から開かれる「中原中也の手紙」展で公開される。書簡は中也と親交があり、「中原中也の手紙」などの著書がある安原喜弘さんの遺品から見つかった。手紙で中也はチェーホフの中編小説「黒衣の僧」のあらすじを記し、主人公が過去を回想する場面に触れて「今にも手にとれさうに見えても来るのですが、而もそれは現はすことが出来ない」と感想を述べている。