千葉県成田市の成田山新勝寺で2月3日、毎年恒例の節分会が開かれ、マスク姿の歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(44)や大相撲の髙安関、隠岐の海関らが新型コロナウイルスの流行収束などを願って豆まきした。大本堂の前で「福は内」の掛け声で、勢いよく豆をまいていた。同寺によると、本尊の不動明王は慈悲の心で鬼も改心させるとされ、「鬼は外」とは言わず、「福は内」だけを繰り返すのが習わしという。
2021年は新型コロナの影響で、1969年から続いた俳優ら著名人、大相撲力士の参加を初めて取り止めており、2年ぶりとなる今回は規模を縮小し、特設舞台を設置せず実施した。
「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ
政府「佐渡島の金山」世界文化遺産への推薦 閣議で決定
伊ルネサンス ボッティチェリ作のキリスト画52億円で落札
鹿児島・種子島遺跡 巨大噴火前の7400年前の地層から土・石器
種子島開発総合センターなどの発掘調査によると、鹿児島県の種子島の西表島市の下之平遺跡で、7400年以上前の地層から土器や石器が見つかった。およそ7300年前に発生した巨大噴火の直前のものとみられ、壊滅的な被害をもたらした噴火の影響で解明されていないことが多い、この時代を知る手掛かりになると期待されている。
下之平遺跡は7400年前から7800年前の縄文時代早期のものとみられ、2021年10月から始まった発掘調査で地層から土器や石器などおよそ1,000点が出土した。このうち「トロトロ石器」は溶けたような目と、滑らかな手触りが特徴。種子島にはない黒曜石を使った石器もあり当時、島外と交流があったことを裏付けている。種子島西側の海底で、およそ7300年前に鬼界カルデラを形成した巨大噴火が発生し、火砕流などが周辺の島や、九州南部に壊滅的な被害をもたらしたと考えられている。
佐渡金山 世界遺産推薦見送りから一転、推薦へ最終調整
高松塚古墳の柩をCGで復元 科学分析踏まえ サイズは2m×58cm
奈良県明日香村の高松塚古墳で見つかった柩の破片や金具などを、橿原考古学研究所と奈良文化財研究所が共同で科学的に分析し、その結果をもとに石室に収められていたおよそ1300年前の柩をCGで復元した。
調査では柩と金具に組み合わさるものがないか調べたところ、釘穴が一致するものが見つかったほか、七角形や八角形をした5つの金具の表面に付着した化学物質の成分を調べたところ、水銀を含む朱色の顔料などが検出された。これらのことから、このタイプの金具は顔料が塗られていた柩の内側に取り付けられていたことが分かったという。柩の長さはおよそ2m、幅はおよそ58cmほどあり、表面には黒い漆が施され、内側にも釘隠しのような金具が使われるなど、丁寧なつくりだったとみられる。
東大寺二月堂「お水取り」今年も一部非公開 感染急拡大で
奈良・若草山の山焼き 古都の夜空照らす 観覧9,000人に限定
日本政府 「佐渡金山」世界文化遺産 21年度推薦見送りへ
京都・三十三間堂で新成人らが2年ぶり「弓の引き初め」
京都の国宝・蓮華王院本堂、通称・三十三間堂(所在地:京都市東山区)で弓道の全国大会が2年ぶりに開かれ、競技に先立って、晴れ着姿の新成人たちが「弓の引き初め」をした。1月15日は昨年の成人を対象に、16日は今年の成人を対象に、2年ぶりに無観客で開催された。
三十三間堂では、鎌倉時代から江戸時代に、弓の名人たちが腕前を競い合った「通し矢」が行われていた。こうした歴史に因み、毎年この時期に弓道の全国大会が開かれてきた。だが昨年は、新型コロナウイルスの影響で中止となっていた。2年ぶりに行われた引き初めで、振り袖にはかま姿の新成人の女性たちが、60メートル先の直径1mの的に狙いを定め、次々に矢を放ち、緊張感の中にも華やかな雰囲気を醸し出していた。