京都・下鴨神社で2年ぶり「蹴鞠初め」平安装束の新春行事

京都の世界遺産、下鴨神社(所在地:京都市左京区)で1月4日、平安時代の貴族が嗜(たしな)んだ蹴鞠(けまり)を奉納する新春の恒例行事「蹴鞠初め(けまりはじめ)」が行われた。下鴨神社では例年1月4日に、1年の幸せや無病息災を願って蹴鞠初めを行ってきたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止されたため、今年は2年ぶりの開催となった。
境内には15四方の「まり場」が設けられ、色鮮やかな平安時代の装束をまとった保存会のメンバー8人が、輪になって蹴鞠を披露した。右足だけを使う昔ながらの作法で、鹿の皮でできた直径20cmほどの白いまりを、”アリ”や”オウ”などの独特の掛け声をかけながら、サッカーのリフティングさながら、代わる代わる蹴り上げる。まりが地面に落ちずに長く続くと、参拝に訪れ居合わせた人たちが拍手を送っていた。