カシオ計算機と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は11月29日、共同で宇宙探査における研究テーマとして、独自のカメラ可視光通信を使った高精度測位システム「picalico(ピカリコ゚)」による測位実験を、同日から12月3日にかけてサーティーフォー相模原球場(所在地:神奈川県相模原市)で実施すると発表した。
当面は月に衛星測位システム(GNSS)がないことを想定し、カメラとLED灯を使って月面を移動する月面探査車等の位置を正確に把握する技術の研究テーマとして、ピカリコ゚活用の共同研究を実施する。
「新システム」カテゴリーアーカイブ
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大阪メトロなど 「レベル4」の自動運転バスの実証実験
JR東日本,KDDIなど ドローンで食事配達 都内で実証実験
JR東日本、KDDI、日本航空などは11月20日、都内の有人地域で初のドローンを使った食事配達の実証実験を行った。東京都が進める物流におけるドローン活用についての公募が採択された、操縦者がドローンを目視しない状態で、有人地域で飛ばす「レベル4」に向けた実験。目視する人員が不要なため、運営コストの削減が見込める。
ピザなど温かい料理を入れた専用ケースを抱えて飛び立ち、約50m離れた利用者のいる広場に宅配し、利用者は実食もした。また同日、約700m離れた水上バスの発着場向けに運ぶ実験も非公開で行われた。徒歩で約20分かかるが、約3分程度で届けられたという。今後は実用化に向けて、料理をより温かい状態で届けられるかなど質の面や安全性、収益性などを検証する。各社は人手不足が課題となっている物流分野での効率化に生かすため、早期の実用化を目指す。
関電,ダイヘンなど走行中のEVに自動給電 共同でシステム開発
関西電力、ダイヘン、大林組などは11月19日、走行中の電気自動車(EV)に自動的に給電するシステムを共同開発すると発表した。給電システムをダイヘン、コイルなどの道路への埋設を大林組、エネルギーマネジメントシステムを関西電力が担当する。技術開発では東京大学、東京理科大学、大阪大学とも連携する。2025年の大阪・関西万博の会場内での展示を目指す。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の省エネルギー技術研究開発プログラムに採択された。
バスや営業車など商用車EVを対象に想定。車が減速・停止する信号機の手前に設備を用意し、車載バッテリーの残量や再生可能エネルギーの余剰発電量に合わせて自動的に給電する。2023年にダイヘンの試験場で実機を使って試験する予定。