「転職」カテゴリーアーカイブ

8月の求人倍率1.32倍 8カ月連続上昇, 失業率2.5%

厚生労働省が9月30日発表した8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.32倍で、前月に比べて0.03ポイント上昇した。8カ月連続で前月を上回った。持ち直しの傾向が続くものの、新型コロナウイルス流行前の水準には届いていない。
一方、総務省が同日発表した8月の完全失業率は2.5%で、前月比0.1ポイント低下し、4カ月ぶりに改善した。
景気の先行指標とされる8月の新規求人数は83万8,699人で、前年同月比15.1%増えた。宿泊・飲食サービスが51.1%増加した。生活関連サービス・娯楽も28.9%増となった。

8月派遣時給0.3%下落 介護系など低時給の求人増

人材サービス大手のエン・ジャパンのまとめによると、8月の派遣社員の募集時平均時給は3大都市圏(関東・東海・関西)で、前年同月比5円(0.3%)安い1,616円だった。前年同月を下回るのは2020年10月以来。相対的に時給の低い介護系と軽作業系の求人数が伸び、全体の平均時給が下がった。

8月中途求人倍率2.09倍 ブライダル,ホテル,外食で増

パーソルキャリア(所在地:東京都千代田区)のまとめによると、8月の中途採用求人倍率は、前月比0.11ポイント高い2.09倍となった。8カ月ぶりに過去最高を更新した。政府の経済社会活動との両立を目指す政策を背景に、新型コロナウイルス第7波のピークアウトを見据えた動きがみられた。
この2年間の自重期間を経て、ブライダル業界が積極的な人材確保の動きをみせたほか、ホテル、外食などでも採用意欲が高まった。半面、夏休み時期で転職希望者が減り、求人倍率を押し下げた。

転職求人倍率 7月1.98倍に上昇 外食などで採用増

パーソルキャリア(所在地:東京都千代田区)が8月18日発表した7月の中途採用(転職)求人倍率は、前月比0.07ポイント高い1.98倍だった。”ウィズコロナ”の時代を見据え、リスタートする外食やホテル各社が人材確保に動いている。ただ、転職希望者数は減り、求人倍率が上昇している。
同社の転職サービス『doda(デューダ)』に登録する求人数を転職希望者数で割って算出した。求人数は前月比1%増えた一方、転職希望者数は2.6%減となった。
求人数を業種別にみると、「レジャー・外食」が前月比6.3%増となり、全13業種の中で最も高い伸び率だった。

7月の派遣時給 事務系2.4%高 IT3.3%高で最高更新

人材サービス大手エン・ジャパンのまとめによると、人材派遣市場で事務系の時給が上昇している。7月の平均時給は前年同月比2.4%高となっており、2カ月連続で過去最高を更新した。新型コロナウイルス禍からの業務正常化に向けた求人が伸びた。
また、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速を受けて、IT系も3.3%高となり過去最高を更新している。
エン・ジャパンが8月17日発表した7月の募集時平均時給は、3大都市圏(関東・東海・関西)の全職種平均で前年同月比3円(0.2%)高い1,628円。6カ月連続で全7職種で前年同月を上回った。

IT系いぜん衰え見えず 2022年のミドルの転職市場

JAC Recruitmentのアナリストがまとめた2022年のミドル(30代から50代)の転職市場予測をダイジェストでみたい。
業界・業種別でみると、IT系の求人意欲や求人数には衰えが見られず、むしろ増えている。特にデジタルトランスフォーメーション(DX)で、消費者対象の場合はマーケティング面で、e-コマース、ゲーム、動画配信などのエンターテインメント、B to Bの場合は社内でのデジタイゼーション、すなわち会議システムやクラウド関連、またそれら全般に関連してサイバーセキュリティやデータセンター関連の人材需要が伸びている。このほかITや他の分野のコンサルティング需要が継続的に増加している。
ライフサイエンス(医薬品・医療機器)関連や不動産・建設関連業界の求人も、比較的堅調に推移している。低調だった電気・機械をはじめとする製造業の求人も2020年秋ごろから戻りつつある。
環境対応関連の新エネルギー業界、特に再生可能エネルギー業界では太陽光、風力などでコロナ以降も求人も多い。また、SDGs関連が特に金融市場大きな意味を持つようになってきたため、投資に関連するポジションの採用が増加している。
ミドルの求人に対して、コロナ前後で地方や地域によって大きな差はない。注目すべきは地方の中堅オーナー企業の世代交代に伴い、幹部採用のニーズが高まっていること。地方の中堅オーナー企業の2代目、3代目はもともと大都市圏で仕事をした経験がある人が多く、優秀な人材を採用するには、それなりの給与や待遇を用意する必要があることを理解している。

働く女性 上司から「ハラスメント感じた」85.8%

女性向け転職サイト「女の転職type」を運営するキャリアデザインセンター(所在地:東京都港区)が、女性会員677人を対象に実施した「職場のハラスメント」調査によると、何らかのハラスメントを感じたことがあるという人に、誰から感じたか尋ねたところ、1位は「上司」(85.8%)だった。次いで「同僚」(39.8%)、「社長」(14.9%)だった。
次に、ハラスメントについて、誰に相談したか尋ねた。相談した人1位は「同僚」(37.1%)、2位は「誰にも相談していない」(30.2%)。3位は「知人・友人」(29.6%)だった。
誰かに相談して状況が改善したか尋ねたところ、「改善した」が5.2%、「やや改善した」が12.9%にとどまり、「改善しなかった」は81.9%に上った。

女性の転職理由1位 東京「年収アップ」,大阪「ワークライフバランス」

キャリアデザインセンター(所在地:東京都港区)が大阪および東京に在住&勤務する20~30代女性を対象に実施した仕事や金銭感覚に関する調査によると、転職理由の1位は、大阪は「ワークライフバランス充実のため」(19%)東京は「年収アップ」(19%)だった。3位は両地域ともに「前職への不満」だった。
転職先選びで最も重視するポイントは、大阪は「人間関係が良い」(28%)、東京は「自由度の高い働き方ができる」(23%)がそれぞれ1位となった。