「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

宮崎産キャビア協組 16年度からアジア輸出

宮崎産キャビア協組 16年度からアジア輸出

チョウザメの卵で高級食材のキャビアを生産・販売している宮崎キャビア事業協同組合(宮崎市)は、2016年度から海外輸出に乗り出す。政府は国産キャビアの輸出に必要な制度を整備し、9月18日に輸出を解禁した。同協組はまず経済成長が著しいアジア地域をターゲットとし、輸出に向けた準備を進める。
宮崎県から技術・ノウハウを移管された民間事業者で構成する同協組は、13年秋から「宮崎キャビア1983」を商品化し販売している。キャビア生産量は13年度が15㌔、14年度は60㌔、15年度は200㌔以上を見込むなど着実に増えている。

青鮮卸協議会が11月の台湾見本市にリンゴ

青鮮卸協議会が11月の台湾見本市にリンゴ

卸大手の東京青果、大田花き、中央魚類でつくる東京都青鮮物輸出協議会が、海外での販促活動に乗り出す。国産の青果、花、魚を同じブースで展示し、品質の高さや安全性といった強みを共同で訴える。11月5~8日に台湾・高雄で開かれる食品見本市に出展する。4月に発足した同協議会の取り組み第1弾となる。秋冬が輸出最盛期のリンゴを中心に売り込む。12月にはベトナム・ホーチミン市のスーパーで購買担当者を対象とした試食会を開く。

低価格すし宅配 年度内に100店舗に ライドオン

低価格すし宅配  年度内100店舗に ライドオン

宅配すし「銀のさら」を展開するライドオン・エクスプレスは、従来より客単価が3割程度安い宅配の新業態「すし上等!」を多店舗化する。10月中に70店を開き、2015年度内に100店まで増やす。
手ごろな価格帯の新業態の展開で回転すしの顧客を取り込む。これまでの主要顧客は40~50代だったが、新業態では30~40代のファミリー層を狙う。

うどんグランプリに新宿「味付き鳥天」

うどんグランプリに新宿「味付き鳥天」

全国各地の人気うどんの頂点を決める「U-1グランプリ in 大阪」が、吹田市の万博記念公園で開かれ、東京・新宿の「鳥立花」が出展した「味付き鳥天うどん」がグランプリを獲得した。
大会には秋田県から福岡県までの14店舗が出店。9月18~23日までのシルバーウイーク期間中の総売上額、実際にメニューを食べた来場客約7万人の人気投票、大学教授ら5人の審査員の採点-の3部門の総合点で順位を競った。
味付き鳥天うどんは、冷やしうどんに特製のタレを鶏肉に染み込ませた鳥天を載せたメニュー。

新潟産コシヒカリ15年産新米卸向け価格3%高

新潟産コシヒカリ15年産新米卸向け価格3%高

新潟産コシヒカリは、2015年産の新米の卸向け価格は前年比3%高となった。14年産は大幅に値下がりしたこともあり、販売は好調だった。全国農業協同組合連合会(全農)新潟県本部がコメ卸会社に販売する15年産米の価格は60㌔1万5500円に決まった。14年産米と比べると500円高い。
飼料用米などへの転作で、コメの需給は締まる傾向にあるが、消費減少を懸念して上げ幅を抑えた形だ。首都圏では10月から商戦が本格化する。ただ、店頭価格の上げも限定的となりそうだ。

おせちに近大マグロ 関西限定品拡充 セブンイレブン

おせちに近大マグロ 関西限定品拡充 セブンイレブン

セブン-イレブン・ジャパンは総菜や弁当などで関西地区限定の商品を拡充する。10月20日から地元客の好みに合わせた手巻きおにぎりを発売するほか、プライベートブランド(PB=自主企画)飲料も投入する。おせちでは近大マグロなど地域のブランド食材を取り入れる。地域色を強めることで、一層の売り上げ拡大につなげる。
同社が9月25日公表した近畿2府4県の3~8月の既存店売上高は前年同月比3.6%増えた。伸び率は全国平均を上回ったもよう。おにぎりなどが5%増、PBは13%増となるなど2014年春から取り組んでいる関西限定商品の拡充が奏功している。

イオン25店で16年3月からハラル食品を常時販売

イオン25店で16年3月からハラル食品を常時販売

イオンは2016年3月から関東の総合スーパー25店でイスラム教の戒律で認められた原料や製法で生産した「ハラル認証」の食品を常時販売する。小売業を展開するマレーシアで開発したプライベートブランド(PB、自主企画)商品で専用コーナーを設ける。ハラル食品を購入できる小売店は限られており、イスラム教徒の需要にこたえる。
イオン太田店(群馬県太田市)などイスラム教徒が多く居住する地域を中心に展開する。マレーシアでは政府がハラル食品と認証したPB商品を147品開発している。このうちスパゲティやオリーブオイルなど約30品目を販売する。価格は物流や関税なども含めて現地の1.5倍程度になる予定。

牛丼大手3社が値下げ 9月末から地域限定で実施

牛丼大手3社が値下げ 9月末から地域限定で実施

牛丼チェーンの「吉野家」「松屋」「すき家」の大手3社は9月末以降、地域と期間限定して値下げを実施する。値下げ幅は50~80円。2014年以降の値上げで落ち込んだ客足の回復を図りたい考えだが、期間限定だけに効果は未知数だ。
吉野家は関西など西日本地区限定で10月1~7日まで牛丼並盛りを380円から300円に値下げ。松屋は10月15~22日まで「プレミアム牛めし」を関東地方中心に380円から330円に引き下げる。すき家は9月29日から10月8日に沖縄県を除く全国の店舗で牛丼並盛りを60円値下げして290円にする。

バター追加輸入 農水省が見送り 生乳生産増加で

バター追加輸入 農水省が見送り 生乳生産増加で

農林水産省は9月25日、一部で品薄感が続くバターについて、9月段階では追加輸入しないと発表した。原料となる生乳の生産が増加傾向にあり、バターの供給量が需要を上回る見込みがあることを理由に挙げた。全国の酪農や乳業団体で構成するJミルク(東京都中央区)は同日、今年度のバター国内生産量の見込みが6万900㌧となり、前回7月の予測から2600㌧増えると発表した。

8月末時点で新米の品質「平年並み」農水省

8月末時点で新米の品質「平年並み」農水省

農林水産省が9月24日発表した2015年産の新米の検査結果は、8月末時点で1等比率72.9%だった。前年同期の14年産米と比べ3.7㌽低下した。農水省は「平年並みといえるが、8月中旬以降の天候不順や水害の影響が今後出る可能性もある」とみている。
関東は千葉県、茨城県の1等比率が88%前後だった。前年同期の14年産米は90%を超えていた。北陸も1等比率が低下した。九州など西日本は軒並み前年を上回った。