「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

富田林市で小学生らが「奇跡の復興米」田植え

富田林市で小学生らが「奇跡の復興米」田植え

大阪府富田林市で6月4日、被災がれきの中で実っているのが見つかった「奇跡の復興米」の田植えがはじまった。梅雨晴れの中、富田林市立喜志小学校の5年生80人が、同市喜志町の水田に苗付けした。
この復興米は、東日本大震災7カ月後の2011年10月、岩手県大槌町の菊池妙さん(74)が自宅跡、がれきの中で実っていた3株の稲穂から始まった。この稲穂を岩手県のNPO法人「遠野まごころネット」が育て、2014年秋に約12㌧を収穫。「大槌復興米」として販売されている。
富田林市が大槌町を復興支援していたことから、昨年種もみ1㌔が同市の市民団体に寄贈され、約150㌔を収穫した。今年はそのうち40㌔を種もみとし、市内の小学5年生約1000人がバケツで栽培。千早赤阪村の棚田などでもこの復興米の田植えが行われる。

伊藤園 熊本農業法人に出資 茶園育成事業を拡大

伊藤園 熊本農業法人に出資 茶園育成事業を拡大

伊藤園は九州地区で進めている茶園育成事業を拡大する。6月中に熊本県内の農業生産法人である濱野製茶(熊本県相良村)へ出資する。伊藤園の農業法人への出資は初めて。濱野製茶は2016年に県内に製茶の新工場を建設予定で、伊藤園も後押しする。
緑茶は日本の伝統的産業だが、高齢化と過疎化などで耕作放棄地が年々拡大し、伊藤園は茶園復活再生の育成事業に取り組んでいる。取り組みエリアは鹿児島、宮崎、大分、長崎の4県だったのを、今回熊本県も加え拡大するもの。

13年度の6次産業による農水産関連販売額5%増

13年度の6次産業による農水産関連販売額5%増

農林水産省の調査によると、生産から加工・販売まで手掛ける6次産業による農水産関連の2013年度の総販売額は、前年度比5%増の約2兆284億円だった。調査を開始した11年度から2年連続で拡大した。
農業関連の販売額は5%増の1兆8252億円だった。業態別にみると、直売所が7%増の9025億円、加工が2%増の8406億円だった。

イオンが完全養殖クロマグロ PBで2000店舗で販売

イオンが完全養殖クロマグロ PBで2000店舗で販売

イオンは6月4日、水産大手のマルハニチロや鹿児島県の養魚会社と組んで完全養殖したクロマグロを、総合スーパー「イオン」の東京都内の一部店舗で発売した。今後、グループのダイエーや「マックスバリュ」などを含めた各地の計2000店に扱いを広げる予定だ。販売は、グループで3500匹分。2カ月程度で販売が終了する見通し。
イオングループのプライベートブランド商品として販売し、商品名は「奄美うまれ生本まぐろ」。価格は刺し身用の中トロが100㌘当たり1382~1922円。クロマグロは奄美養魚(鹿児島県瀬戸内町)の養殖場で卵から3年以上かけて育てられた。

セブン-イレブン みたらし団子に地域色 5種の違う味

セブン-イレブン みたらし団子に地域色 5種の違う味

セブン-イレブン・ジャパンは6月2日、みたらし団子で各地の嗜好に合わせた5種類の新商品を発売した。みたらし団子は地域ごとにタレや焼き具合、形状に差があることなどから、より地域住民の好みに合わせることで集客力を高める。北海道、東北~甲信、北陸~関西、中国~四国、九州の5地域ごとに新商品を用意した。

二ホンウナギ稚魚 養殖池への投入量同水準に

二ホンウナギ稚魚 養殖池への投入量同水準に

水産庁は6月4日、資源量の減少が指摘されている二ホンウナギに関し、今年11月から1年間の漁期に養殖池に投入できる稚魚の量を21.7㌧にすると発表した。札幌市で開いていたウナギの資源保護策に関する国際会合で決めた。
日本、中国、韓国、台湾の4カ国・地域は、次漁期は今期(昨年11月~今年10月)の上限と同水準にすることで一致した。日本は今期の上限が21.6㌧だったが、データを精査した結果、次期の上限は21.7㌧になるとしている。
4カ国地域は昨年9月、今期に養殖池へ投入できる稚魚の漁を、前期比2割削減することで合意している。

給食を通じ”和食推進”6月中に京都市166校で

給食を通じ”和食推進” 6月中に京都市166校で

京都市立の47小学校で6月2日、和食の給食が初めて提供された。「給食を通じた和食文化の継承」を目指し、市教委は「和食推進の日」を月1回、順番に定めることを決定。6月中に全166校で始める。
2013年「和食」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたのを受け、週1回の「パンの日」を和食に替えることにした。初回のメニューは京野菜・万願寺とうがらしを使ったおかか煮やサバの梅煮など。

イナダ卸価格2割高 旬で出荷量少なく

イナダ卸価格2割高 旬で出荷量少なく

イナダの卸価格が高い。旬を迎え、出回り始めた青森産は、東京・築地市場で1㌔250円程度が中心。前年同期に比べ約2割高い水準だ。出荷量がまだ少なく、重さも1㌔前後と小ぶりなものが主流だ。東北地方ではシーズン直前の5月に荒れた天候の日が多く、気温も低かった影響が出ている。1日の出荷量は前年の半分程度にとどまっている。

スイカ、メロンの卸価格 天候不順で足元高値

スイカ、メロンの卸価格 天候不順で足元高値

夏に旬を迎えるスイカやメロンは足元では卸価格が高くなっている。東京・大田市場では熊本産のスイカ(相対取引・中値)が15㌔4100円前後と前年同期に比べ4割弱高い。茨城産のアンデスメロンも5㌔3000円前後と同2割高い。4月の天候不順で出荷量が減っている。スイカやメロンは4月上旬の低温や日照不足の影響が今の時期に出ている。一株あたりの実の数が減り、サイズも小さくなっている。天候は回復しているため生育も良くなり、スイカもメロンも6月の卸値は前年並みになる見込み。