香港民主派区議150人超が辞職表明 忠誠義務化で

香港紙によると、香港の地方議会にあたる区議会(479議席)の民主派区議150人以上が辞職表明している。香港政府は区議に対し、忠誠を誓うよう義務付け、「愛国者」と見なされなければ失職する。辞職を表明した議員は「香港の人々のために奉仕できない」などと説明している。
2019年11月の区議選では、民主派が全体の約8割に当たる380議席以上を獲得して圧勝。香港政府が締め付けを強める中で、区議会は民主派にとって重要な抵抗の拠点となっている。
こうした局面打開のため、香港の立法会(議会)は5月、区議に政府への忠誠を義務付ける条例改正案を可決した。これに沿って、当局は全区議に対して7月中に忠誠の宣誓をするよう求めると説明。民主派区議への徹底した攻撃を仕掛けていた。また、香港紙は230人が条例によって定められた議員資格を満たしておらず、政府への忠誠を宣誓しても失職する可能性があると報じていた。