正岡子規自ら添削の句稿本見つかる 弟子の句に朱筆

正岡子規自ら添削の句稿本見つかる 弟子の句に朱筆
 俳人の正岡子規が監修した選句集「新俳句」をまとめている過程で、自ら添削した弟子の句稿本12冊が富山県高岡市の私立図書館「眉丈文庫」で見つかった。句稿本は子規に師事していた金沢市出身の俳人、直野碧玲龍(1875~1905年)が詠んだ約1500句が和紙に綴られ、子規が朱筆で丸や二重丸を入れて評価を示したり、語句の手直しなどの添削をしている。病床にありながら、厳しく弟子を指導する姿勢がうかがえる。近代俳句を確立しようとしていた当時の子規の俳句観を知ることができる重要資料という。