NEDOと工業省協力によるバイオ燃料プラント稼働

NEDOと工業省協力によるバイオ燃料プラント稼働
 独立行政法人 新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)と工業省が協力して、東ジャワ州スラバヤに建設した廃糖蜜(モラセス)原料のバイオエタノール製造プラントが8月20日、試運転を開始した。今回のプラントで実績を挙げることで、日本側は砂糖増産を急ぐインドネシアに製造設備を売り込みたい考えだ。
 モラセスは製糖の副産物でトウモロコシと並ぶエタノールの原料。製造したバイオエタノールはガソリンと混ぜて、自動車燃料として使用する。インドネシアは砂糖の40%を輸入しており、需要も増えていることから増産を急いでいる。さらに、二酸化炭素(CO2)排出量を事実上減らせるバイオ燃料の普及も目指している。
 実証事業をしているのは国営第10プルクブナン・ヌサンタラの製糖工場。年間3万㍑のエタノールを生産し、4万6373㌧の温室効果ガス削減が見込まれる。事業費は23億円でNEDOが15億円、残りはインドネシア側が負担した。日本側からは月島機械とサッポロエンジニアリングが参画した。