「越前和紙」民俗文化財に 山形の大松明行事も 文化審
文化審議会は1月17日、和紙の伝統的な産地、福井県越前市の「越前和紙の製作用具おいび製品」を重要有形民俗文化財に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。新年を迎えるための祭礼「松例祭の大松明行事」(山形県鶴岡市)など5件も重要無形民俗文化財に指定するよう求めた。近く答申通り指定され、重要有形民俗文化財は214件、重要無形民俗文化財は286件になる。
このほか「常陸大子のコンニャク栽培用具および加工用具」(茨城県大子町)など4件を登録有形民俗文化財、また「植柳の盆踊」(熊本県八代市)など5件を、消滅の恐れがあるため記録を残すべき無形民俗文化財にするよう、それぞれ答申した。
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首都圏走る日本の中古電車 鉄道網拡充で新たな広告媒体に
首都圏走る日本の中古電車 鉄道網拡充で新たな広告媒体に
東急田園都市線、都営三田線、東京メトロ東西線などを走っていた日本の中古電車がインドネシアへ輸出され、いまジャカルタ首都圏の通勤者の足として活躍している。しかも車内の中吊り広告やドア横広告のスペースがそのまま再利用され、日系企業の広告も掲載されている。首都圏の鉄道網拡充に伴い、これまでインドネシアであまり活用されてこなかった電車が、新たな広告媒体として注目されている。じゃかるた新聞が報じた。
中吊りは1両に8カ所のスペースを設け、ドア横は16カ所、さらに天井パネル、つり革にも当然のことだが広告が貼られている。1車両を丸ごとラッピングした車体広告も登場している。
首都圏の路線を管理・運営するKAIコミューター・ジャボデタベック(KCJ)によると、首都圏沿線の1日の平均利用者は40万人で、2013年7月に実施した料金値下げで利用者が急増。19年までには1日120万人まで増加するとの
試算もある。こうした状況を反映、利用者増と相まって、広告掲載を希望する企業も増えているという。
KCJは09年から日本の中古車両の輸入を開始し、12年までに308両を購入。13年12月末までにJR東日本埼京線を走っていた205系車両など180両が到着、19年までに毎年160両を購入する計画がある。
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フリーマーケットで7㌦の絵 実はルノワールの作品
フリーマーケットで7㌦の絵 実はルノワールの作品
米南部バージニア州の地元裁判所は1月10日、同州の女性がフリーマーケットで7㌦(約730円)で購入したとする絵が、60年以上前に美術館から盗まれたフランスの印象派画家、ルノワールの作品であることが分かり、美術館への返還を命じる判決を言い渡した。ロイター通信などが報じた。絵は1879年に描かれたセーヌ河畔の風景画。1951年にメリーランド州ボルティモアの美術館から盗まれた。この絵は少なくとも2万2000㌦相当の価値があるとされる。
女性は2009年に地元のフリーマーケットで買ったと主張。ルノワールのサイン入りだったが、本物だと気付かず、ゴミ袋に入れて保管していたという。ただ、この絵の入手の経緯を疑問視する見方もある。
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大坂城再築用の石材の船着き場遺構 小豆島で確認
大坂城再築用の石材の船着き場遺構 小豆島で確認
同志社大の文化遺産情報科学研究センターによると、江戸時代の大坂城再築用の石材を、潮の干満を利用して積み出したとみられる船着き場の遺構が、香川県の小豆島で確認された。積み出し港はこれまで見つかっておらず、巨石の搬送方法の解明につながる発見という。大坂城は豊臣氏が滅んだ1615年の大坂夏の陣で焼けた後、徳川幕府が諸大名に命じて再築を開始、29年に完成した。多数の石材が使われ、小豆島など瀬戸内海の島々から切り出されたことが分かっている。ただ、最大約100㌧ともいわれる巨石を積み出した方法は不明だ。
今回同センターが小豆島周辺の海底調査を行ったところ、形状などから2つの岩は人工的に置かれたものと判明。周辺には桟橋を渡すために土台として置いたり、積み残したりしたとみられる石計約50個が散乱しているのも見つかり、2つの岩が石を積み出す船着き場だったと判断した。満潮時に船を2つの岩の間に挟み柱に係留した後、干潮時に桟橋を岩まで渡して石材を船まで運び、再び満潮になったときに出航したとみられる。