写真でつなぐ被災地 アチェ市職員が東松島で作品展

写真でつなぐ被災地 アチェ市職員が東松島で作品展
 河北新報社によると、2月7日から宮城県東松島市健康増進センター「ゆぷと」で、2004年のスマトラ沖地震で甚大な被害を受けたインドネシアアチェ州バンダアチェ市職員のユリ・マルトゥニスさん(33)の写真展が開かれている。写真展のタイトルは「二つの場所、二十の瞬間」。スマトラ沖地震、東日本大震災、二つの巨大津波に襲われた被災地同士を写真でつなぎ、復興の足跡などを紹介するのが狙いだ。
 展示されるのはアチェ、東松山両市でユリさん撮った各10点。アチェでは市場、イスラム教の新年といった風景に加え、津波で内陸にまで流された船、再建されたモスクなど。東松島では茶道など日本文化、がれきの手選別の様子が収められたショット。
 ユリさんは両市の関係構築を支援してきた国際協力機構(JICA)の事業で日本に派遣され、東日本大震災で被災した東松山市の産官学民の連携組織「東松島みらいとし機構」で研修中で、その研修が今月で終わる。写真展は、仙台市青葉区のJICAプラザ東北でも計画されている。