在イ夫人会が路上生活の子供に支援の手 文房具や楽器
在インドネシア日本大使館夫人会が3月7日、インドネシアの路上生活を送る子供を支援している非政府組織(NGO)「ファクタ」に所属する修道女の井上千寿代さん(72)らに、活動に役立ててもらおうと寄付品を在インドネシア日本大使公邸で贈った。じゃかるた新聞が報じた。
鹿取克章大使の恵津子夫人の呼び掛けに応じ、日本の文房具メーカーの消せるボールペン、スケッチブック、指で描ける絵の具、折れにくいクレヨン、はさみ、そしてタンバリン、トライアングルなど楽器など段ボール箱で22箱、70万円相当の日本製品が夫人会に集まった。
ファクタの井上さんは「まだ多くの人が日本からの支援を待っている。すぐに子供たちの手元に行き渡るようにしたい」と感謝の気持ちを述べた。ファクタは現在、洪水で被害に遭った地域を中心に、衣類などを援助。貧困地域にリーダーを置き、人々に隅々まで支援物資が行き渡るしくみを整えているという。
恵津子夫人は約40年前、聖心女子学院高等科で教師をしていた井上さんの教え子。「金銭ではなく、日本の製品で支援したい」という夫人の思いから、今回の贈呈につながり、夫人会のメンバーは井上さんとの交流も深めた。