愛知県立大学がガジャマダ大学と人材育成で連携
愛知県立大学はインドネシアジョクジャカルタ特別州のガジャマダ大学と、人材育成で連携する。トヨタ自動車などインドネシアで幅広く事業展開する企業の現地法人が特別講座をすでに実施。今秋にはデンソーやダイハツ工業、豊田通商の現地法人も参加し、3日間の特別講座を開く。
日本の経営戦略や企業文化について理解を深めてもらい、日本企業の現地法人を経営できる人材を育てる。今年12月には特別講座に参加した企業が、現地でのインターンシップも実施する。
J甲府のインドネシアデーに国旗「メラプティ」
国立競技場で5月6日行われたサッカーJリーグ第12節のヴァンフォーレ甲府と浦和レッズ戦で、甲府は「インドネシアデー」を開催した。甲府が交流サイト「フェイスブック」のクラブの公式アカウントなどで告知したインドネシアデーを見て、各地から集まった熱狂的なサッカーファンで盛り上がった。
今年1月に入団したイルファン・バフディム選手(25)が所属する甲府スタンド側には、インドネシア人約100人がインドネシア国旗「メラプティ」を掲げ、懸命に甲府を応援していた。試合は引き分けた。イルファン選手はベンチ入りしなかったが、インドネシア人来場者などを対象にしたサイン会を開いた。
今回の試合は、2020年の東京五輪に向け改修工事が始まる国立競技場での最後のJリーグ公式戦だった。
米菓や味噌など加工用の原料になるコメが一段と値下がりしている。粒が小さく主食用に向かない「特定米穀」取引価格は現在1㌔当たり55円前後(無選別品)。高騰した1年前の3分の1程度になった。輸入米などに原料を切り替える動きが出て、需要が減少したことが響いた。
2013年産の特定米穀は13年秋に1㌔当たり90円程度で取引が始まった。170円程度だった12年産の高値を受け、農林水産省が13年春に備蓄米を加工原料用に販売。主食用米の値下がりで、外食店などが特定米穀を代替使用する動きも一服した。
一段と下落したのは「価格高騰時に輸入米に切り替えた需要家が戻らない」影響が大きいという。加工用に使うコメはほかにも、政府が輸入するミニマムアクセス(MA)米や、生産調整(減反)のために作る加工米がある。
ナスカにリャマの地上絵17点 山形大が確認
山形大は5月9日までに、世界遺産「ナスカの地上絵」で知られるペルーのナスカ市街地から北に約1㌔の近郊で、ラクダ科のリャマとみられる地上絵を少なくとも17点確認したと発表した。絵の内側にある地表の小石を面的に取り除く手法などから、紀元前400~同200年の間に描かれたとみられ、ハチドリやクモといった有名な地上絵よりも古いという。
地上絵は、当時から家畜として使われていたリャマの全身や一部が描かれ、最大のものは全長約15㍍。約1㌔四方の範囲で4つのグループに分かれている。このうち3つのグループの地上絵は初めて確認され、残る1つのグループは先行研究で存在が知られていたが、数や正確な位置が不明だったと説明している。
吉宗が命じた測量図「享保日本図」の基見つかる
広島県立歴史博物館(広島県福山市)は5月9日、8台将軍徳川吉宗が1725年ごろ(江戸時代中期)に作らせた地図「享保日本図」の基になったとみられる測量図が見つかったと発表した。鑑定した東亜大の川村博忠客員教授は、享保日本図について書かれた江戸幕府の記録と地図の地名が一致しており、同時期に作られたとみて間違いない。当時の測量方法を示す貴重な資料-と評価している。
測量図は縦152㌢、横336㌢、縮尺21万6000分の1で、北海道の南部から九州・種子島までの地名を記載していた。江戸幕府は計6回、日本地図を作製。各地で書かれた絵図をつなぎ合わせていたため、不正確な部分もあったが、5回目にあたる享保日本図では、和算家が指揮して測量結果をまとめ、今回見つかった図面ができあがったとみられる。
測量図の余白に肥前平戸藩(長崎県)の藩主・松浦静山の文章と印が記され、収集家として知られる静山が1785年に入手したと推測される。