月別アーカイブ: 2014年5月

愛知県立大学がガジャマダ大学と人材育成で連携

愛知県立大学がガジャマダ大学と人材育成で連携

 愛知県立大学はインドネシアジョクジャカルタ特別州のガジャマダ大学と、人材育成で連携する。トヨタ自動車などインドネシアで幅広く事業展開する企業の現地法人が特別講座をすでに実施。今秋にはデンソーやダイハツ工業、豊田通商の現地法人も参加し、3日間の特別講座を開く。

    日本の経営戦略や企業文化について理解を深めてもらい、日本企業の現地法人を経営できる人材を育てる。今年12月には特別講座に参加した企業が、現地でのインターンシップも実施する。

J甲府のインドネシアデーに国旗「メラプティ」

J甲府のインドネシアデーに国旗「メラプティ」

 国立競技場で5月6日行われたサッカーJリーグ第12節のヴァンフォーレ甲府と浦和レッズ戦で、甲府は「インドネシアデー」を開催した。甲府が交流サイト「フェイスブック」のクラブの公式アカウントなどで告知したインドネシアデーを見て、各地から集まった熱狂的なサッカーファンで盛り上がった。

今年1月に入団したイルファン・バフディム選手(25)が所属する甲府スタンド側には、インドネシア人約100人がインドネシア国旗「メラプティ」を掲げ、懸命に甲府を応援していた。試合は引き分けた。イルファン選手はベンチ入りしなかったが、インドネシア人来場者などを対象にしたサイン会を開いた。

今回の試合は、2020年の東京五輪に向け改修工事が始まる国立競技場での最後のJリーグ公式戦だった。

アジア太平洋研と立命館アジア大が連携協定

アジア太平洋研と立命館アジア大が連携協定

 アジア太平洋研究所(APIR)は立命館アジア太平洋大学と連携協定を締結した。両者でアジア太平洋に関する研究に共同で取り組むほか、研究者やスタッフの交流、研究情報の共有化なども検討する。まず、留学生など外国人の人材活用による関西の活性化をテーマにした共同研究に着手する。留学生の関西での就職率向上につながる取り組みや、企業が求める人材育成のためのカリキュラムなどを両者で研究する。

菓子・味噌用コメ下落 1年前の3分の1に

 米菓や味噌など加工用の原料になるコメが一段と値下がりしている。粒が小さく主食用に向かない「特定米穀」取引価格は現在1㌔当たり55円前後(無選別品)。高騰した1年前の3分の1程度になった。輸入米などに原料を切り替える動きが出て、需要が減少したことが響いた。
 2013年産の特定米穀は13年秋に1㌔当たり90円程度で取引が始まった。170円程度だった12年産の高値を受け、農林水産省が13年春に備蓄米を加工原料用に販売。主食用米の値下がりで、外食店などが特定米穀を代替使用する動きも一服した。
 一段と下落したのは「価格高騰時に輸入米に切り替えた需要家が戻らない」影響が大きいという。加工用に使うコメはほかにも、政府が輸入するミニマムアクセス(MA)米や、生産調整(減反)のために作る加工米がある。

ナスカにリャマの地上絵17点 山形大が確認

ナスカにリャマの地上絵17点 山形大が確認

 山形大は5月9日までに、世界遺産「ナスカの地上絵」で知られるペルーのナスカ市街地から北に約1㌔の近郊で、ラクダ科のリャマとみられる地上絵を少なくとも17点確認したと発表した。絵の内側にある地表の小石を面的に取り除く手法などから、紀元前400~同200年の間に描かれたとみられ、ハチドリやクモといった有名な地上絵よりも古いという。

 地上絵は、当時から家畜として使われていたリャマの全身や一部が描かれ、最大のものは全長約15㍍。約1㌔四方の範囲で4つのグループに分かれている。このうち3つのグループの地上絵は初めて確認され、残る1つのグループは先行研究で存在が知られていたが、数や正確な位置が不明だったと説明している。

 

埼玉の遺跡で国内最古の漆の採取跡 縄文中期

埼玉の遺跡で国内最古の漆の採取跡 縄文中期

 さいたま市は5月8日、同市の南鴻沼(みなみこうぬま)遺跡で、漆の樹液を採取した跡が残る木が出土し、年代測定の結果、4903~4707年前で、国内最古となる縄文時代中期後半の漆の木と発表した。これまでの例を500年以上遡る発見。市によると、漆の木は長さ113㌢、太さ2.5~3.5㌢。表面に10~15㌢間隔で1周するように計9本の筋状のかき傷があり、石器で採取したとみられる。同時期に作られた漆器も出土した。

香川・善通寺で開創1200年を記念し大法要

香川・善通寺で開創1200年を記念し大法要

 弘法大師空海が平安時代の815年に開いたと伝えられる四国八十八カ所霊場の開創1200年目を記念し、空海の生誕地跡があったとされる善通寺(香川県善通寺市、75番札所)で5月9日、「記念大法要」が営まれた。

札所88カ所の住職が四国各地から集結。法要にあわせて、四国八十八ヶ所霊場会が企画した「歩き遍路」で、空海の像や護摩木を担いだ一行約250人が、全札所約1400㌔を回り終える「結願(けちがん)」を迎え、法要に加わった。各札所今年、開創1200年を記念し、秘仏や宝物を公開するなどしており、大法要はそのメーン行事。

吉宗が命じた測量図「享保日本図」の基見つかる

吉宗が命じた測量図「享保日本図」の基見つかる

 広島県立歴史博物館(広島県福山市)は5月9日、8台将軍徳川吉宗が1725年ごろ(江戸時代中期)に作らせた地図「享保日本図」の基になったとみられる測量図が見つかったと発表した。鑑定した東亜大の川村博忠客員教授は、享保日本図について書かれた江戸幕府の記録と地図の地名が一致しており、同時期に作られたとみて間違いない。当時の測量方法を示す貴重な資料-と評価している。

 測量図は縦152㌢、横336㌢、縮尺21万6000分の1で、北海道の南部から九州・種子島までの地名を記載していた。江戸幕府は計6回、日本地図を作製。各地で書かれた絵図をつなぎ合わせていたため、不正確な部分もあったが、5回目にあたる享保日本図では、和算家が指揮して測量結果をまとめ、今回見つかった図面ができあがったとみられる。

 測量図の余白に肥前平戸藩(長崎県)の藩主・松浦静山の文章と印が記され、収集家として知られる静山が1785年に入手したと推測される。

 

富岡製糸場に5万人 連休中の見学者は13年の3倍

富岡製糸場に5万人 連休中の見学者は13年の3倍

 世界文化遺産に登録される見通しとなった富岡製糸場(群馬県富岡市)への観光客は急増、同市によると、4月26日から連休中の見学者数は過去最多の計5万600人だった。2013年の人出は約1万7000人で3倍近くに上った。登録勧告が判明した4月26日から連日午前9時の開場前から列ができ、3時間近く前から並ぶ人の姿もみられた。統計を取り始めた2005年以降の最多記録更新が続き、5月4日には8142人が訪れた。

 

ミャンマーの水施設に日本の無償援助400万㌦供与  

ミャンマーの水施設に日本の無償援助400万㌦供与  

 アジア開発銀行(ADB)は5月9日、ミャンマーに対し日本の「貧困削減日本基金(JFPR)」を財源とする無償援助400万米㌦(約4億円)を供与すると発表した。同国最大の都市ヤンゴンおよび第2の都市マンダレーの計約1万8000人に対する水道、衛生施設の整備に充てる。4年間のコミュニティー・インフラ・基礎的サービス改善プロジェクトとして実施され、感染病の流行抑制、固形・液体の廃棄処理システムの改善、洪水、浸水の軽減などに役立てられる。