ブータンの医療教育支援「日本式」技術普及へ

ブータンの医療教育支援「日本式」技術普及へ

 日本政府はアジアの医療人材の育成支援に乗り出す。第1弾として「幸せの国」として知られるヒマラヤ山脈の小国、ブータンで医学教育のカリキュラムを策定する。政府が推進する日本の医療技術や医療機器を海外に普及させる構想の一環で、日本式医療を身につけた人材を育てる。読売新聞が報じた。

 ブータン政府から「技術が高く、きめ細かな日本の医療を学びたい」と要望があった。両国の医師らでつくる有識者会議が内容の検討に入る。費用は政府開発援助の資金を充てる。ブータンの学生は同国が新たに設置する病院の併設施設で基礎となる看護教室で約2年間学んだ後、医師や薬剤師、理学療法士などに分かれ、約2年の専門教育を受ける。日本の専門医らがインターネットを通じて指導する。

 日本政府はブータンで策定するカリキュラムを活用してカンボジア、ラオス、ミャンマーでも医療人材を育成したい考え。