月別アーカイブ: 2014年6月

身元不明の高齢者情報 大阪府に迅速連絡を

 大阪府は6月12日までに、認知症などで身元不明のまま保護される高齢者が相次いでいるのを受け、保護した高齢者や行方不明の高齢者の情報を迅速に府に連絡するよう府内全市町村に求めた。連絡を受けて府は、高齢者の写真や服装、持ち物、身体的特徴などを府内市町村にメールで配信、早期の身元判明につなげる。
 府は9日、府内の各自治体に保護されている身元不明の高齢者が6人いると発表。保護機関が約49年にわたる人もおり、早期の情報共有が重要だと判断した。                 

食べて応援!東北の復興 6県の食品,梅田に集結

 東北6県(青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島)の食品約400種類を集めた期間限定のショップが6月13日、阪急梅田駅(大阪市)構内にオープンした。阪急阪神ホールディングスの子会社が企画し、東日本大震災の被災地への復興支援として売り上げの一部を寄付する。期間は7月12日まで。
 宮城県の牛タンや笹(ささ)かまぼこなど定番品を充実。青森県のリンゴを白味噌で煮込んだ「りんごみそ」など地元で人気の商品を加え、6県の酒約90種類を揃えている。

USJで新作「ハリーポッター」に先駆け一部場面を再現

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)は6月8日、7月15日にオープンする映画「ハリーポッター」を題材にした新エリアの一部を報道陣に公開した。招待された小学生らが一足早く映画の世界を楽しんだ。今回、公開されたのはメーン施設「ホグワーツ城」の中にある「動く肖像画の廊下」。肖像画の中の人物が顔や手を動かしながら会話する様子に、大きな歓声が上がっていた。この日は原作に登場するソフトドリンク「バタービール」の試飲もあった。

「大阪製ブランド」システム手帳など7点を認証選定

 大阪府は6月9日、府内の中小製造業による優れた消費財を認証する「大阪製ブランド」の2013年度分に7点を選んだと発表した。とくに優れた「ロールモデル製品」には取り外せる革製ポケット付きのシステム手帳など2点を選んだ。16日に認証式を開き、製品の情報発信や販路開拓を支援する。

今秋 中・外食コメ取引市場開設 中食業界団体

今秋 中・外食コメ取引市場開設  中食業界団体

 日本べんとう振興協会、日本炊飯協会、日本惣菜協会、日本弁当サービス協会、加工用米取引センターが参加する「国産米使用推進団体協議会」(約450事業者が所属)は今秋、中食・外食業者向けのコメ取引市場を開設する。新設する市場を通して需要家が希望する銘柄や価格を示し、生産者と直接取引きすることを目指す。中食・外食業者には全国農業協同組合連合会(全農)主導の値決めに対する不満がある。調達コストの低下や需給を反映した価格指標に育てることを狙う。

 2014年産から取引を開始する。1年単位の長期契約を対象とし、取引が成立した銘柄や価格を公表する。インターネット上の専用サイトを使った会員取引を想定している。7月にも農業生産法人を交えた研究会をつくり、コメ生産者に参加を呼びかける。

 18年産をメドにした減反廃止で、コメ生産者は需要や価格動向を見ながらの生産や販路の確保が必要になる。農家は新市場を通じて買い手の欲しい銘柄などが分かるため、生産や販売計画も立てやすくなる。中食・外食業者にとっては農協以外の調達ルートを確保することで、仕入れコスト低減につながる可能性もある。

地方の活性化へ特産品開発支援の「地方創生本部」設置

地方の活性化へ特産品開発支援の「地方創生本部」設置

 安倍晋三首相は6月14日、地方の活性化に取り組むため、首相を本部長とする「地方創生本部」を設置すると表明した。これは全省庁横断組織で、首相が陣頭指揮する。政府は今後、地域の特産品の開発や販売の支援体制を整える。地方自治体と協力し、特産品の開発や販路拡大を金融面などから支援する方針。地方から大都市圏への人口流出が続く中、地方重視の姿勢を打ち出す。6月末にまとめる新成長戦略に盛り込む。

白色鮮やかな新生「白鷺城」改修の囲い撤去

白色鮮やかな新生「白鷺城」改修の囲い撤去

 兵庫県姫路市の世界遺産・姫路城で、大天守を覆っていた改修作業用の囲いが6月14日までに、ほぼ撤去され、鮮やかな白色に塗り直された「白鷺城」が再び姿を現した。改修は2009年10月にスタート。囲いは10年12月に完成して大天守が見えなくなっていた。屋根の修理としっくいの塗り替えが終わり、囲いの撤去が進められていた。今後は石垣に残る囲いや基礎の撤去し、2015年3月27日から内部公開される。           

函館港で新島襄渡米150周年式典 不変の建学精神

函館港で新島襄渡米150周年式典 不変の建学精神

 同志社大学の創立者として知られる新島襄が北海道函館市から米国に渡って150周年になるのを記念した式典が6月14日、函館港で開かれた。新島は1864年6月14日、現在はその記念碑が立つ岸壁から米国船に密航して渡米。米国で天文学や物理学を学んで帰国後、京都に同志社英学校(現在の同志社大学)を設立した。

 式典では学校法人同志社の水谷誠理事長が「新島の建学の精神は変わらず生き続けている」旨、あいさつ。参加した130人は、海外渡航禁止を破ってでも米国で学ぼうとした進取の志を、改めてしのんだ。

東寺百合文書、シベリア抑留資料を記憶遺産候補に

東寺百合文書、シベリア抑留資料を記憶遺産候補に

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の国内委員会は6月12日、重要な歴史文書などの保存を目的とする記憶遺産の登録候補として、国宝「東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)」と、戦後のシベリア抑留と引き揚げに関する資料の2件を決定した。6月中にユネスコに通知、登録の可否2015年夏ごろに決まる見通し。東寺百合文書は京都市南区の東寺に伝わる約2万5000点の古文書。1997年に国宝に指定された。シベリア抑留に関する資料は抑留体験記や抑留者が描いた絵画など570点で、舞鶴引揚記念館(京都府舞鶴市)に収蔵されている。舞鶴市が申請していた。

 

京都で「だし」テーマに「全日本・食サミット」

京都で「だし」テーマに「全日本・食サミット」

 日本の食文化の発展を目指す「全日本・食サミット」が6月15日、京都市中京区で開かれた。第1回の今回は「だし」をテーマに、和洋中の異なるジャンルの料理人が料理を実演した。会場では、3人の料理人が肉や野菜で実際に調理しながら、フランス料理、中華料理、和食のだしの作り方を説明。参加者ら約140人がスープや煮物を試食し、旨味や香りの違いを確かめながら舌鼓を打っていた。全日本・食学会が主催。2015年の第2回の開催地は未定。