大和葡萄酒が20年メドに関西にワイン工場新設
山梨県の中堅ワイナリー、大和葡萄酒(甲州市)は2020年をメドにワイン工場を関西に新設する。場所は京都市内か大阪府内となる見通し。かつて京都と大阪でそれぞれ栽培していた古来品種「聚楽葡萄」や「紫葡萄」を栽培してもらえる農家を探し、原料を確保する。
同社のワイン需要は東京が中心だが、新工場開設で関西にも浸透させる。これにより、関西の売上高比率を現在の1割以下から、10年後には3割に引き上げる。
認知症不明者の情報共有へ西成署が13機関へ提供
認知症の高齢者が各地で長期間行方不明になっている問題を受け、西成署が届け出を受けた行方不明者の名前や顔写真を、西成区役所や消防署など13の公的機関に提供する取り組みを始めた。警察署主導で情報共有のしくみをつくったのは府内で初めてという。
昨年1年間で署に届け出のあった不明者のうち、認知症だったのは81人。大阪市内で1番多く、府内でも西堺署(86人)に次いで多かった。これまでは必要に応じて、関係機関に情報を提供していた。今後、届け人が希望した場合に限り、名前・年齢・身長・体重・頭髪・服装・顔写真を署のホームページに掲載し、地域に密着した公的機関にメールで連絡することにした。
兵神機械 船内向け野菜栽培装置を11月に製品化
兵神機械工業(兵庫県播磨町)は、船内で新鮮野菜が育てられる船舶用水耕栽培装置を実用化する。開発した試作機を8月末に内航船に搭載し、育成状況を調査したうえで、11月ごろの製品化を目指す。価格は1機当たり50万円以上とする。年間40~50隻の船舶への設置を目指すほか、外航船や防衛省向けの装置開発も進める。栽培装置は高さ895㍉×横幅848㍉×奥行き465㍉、重量は70~80㌔。船内に置きやすいよう小型軽量化する。
鉄製で電源は船側から受け、下に循環用ポンプと水タンク、上に水耕用トレーを配置し、上部天井から発光ダイオード(LED)ライトで照らすしくみ。一度に30株弱のレタス系やアブラナ系のベビーリーフの種を蒔けば20~30日で収穫できる。11月に「マリンオンディーネ(仮称)」として製品化を目指す。