水質改善へ滋賀県「琵琶湖モデル」ベトナムの海洋汚染

水質改善へ滋賀県「琵琶湖モデル」ベトナムの海洋汚染

生活排水などによる海洋汚染が深刻化しているベトナム北部の世界遺産「ハロン湾」で、滋賀県が県内企業と協力して10月から水質改善に向けた支援を始める。琵琶湖の水質浄化を官民一体で進めてきたノウハウ「琵琶湖モデル」を生かし、将来的には環境保全に取り組む県内企業の振興にもつなげたい考えだ。支援は近江八幡市の総合環境保全会社「日吉」が県に働きかけたのがきっかけで、国際協力機構(JICA)の「草の根技術協力事業」の一環。

ハロン湾では近年、民家や宿泊施設から生活排水が十分に処理されないまま海に流され、赤潮が発生するなど水質が悪化。汚染が続けば、世界遺産の登録が取り消しになる可能性もあるという。