ハノイ工業大と提携しベトナムに人材養成校 南富士

ハノイ工業大と提携しベトナムに人材養成校  南富士

南富士(静岡県三島市)は、ベトナムのハノイ工業大学と提携して7月に、建築現場や工場などで働く人材の養成校「マイスタースクール」をハノイに開校した。また年内にも、中国やインドネシアでも実績がある経営幹部候補の養成機関「グローカル・マネジメント・カレッジ(GMC)」をベトナムで開く予定。人手不足の日本企業やアジアに進出した日系企業に有能な人材を供給する。GMCは中国やインドネシアでも開設しており、ベトナムは3か国目。

マイスタースクールには、ハノイ工業大の新卒者のうち希望者に知能指数検査を実施。面接を経て12人が受講した。南富士の本社から社員を派遣し、まず「建築・屋根工事コース」で、10月まで日本語と工事などの専門知識を教える。受講後、南富士は日本で社員として雇用する。

10月から電気・電子、自動車、機械の3コース(定員は各10人)を設ける。受講後は日本企業に就職先を紹介する。卒業生は就労ビザを得る予定で、長期雇用が可能という。 南富士の2014年3月期の売上高は55億円で、主幹事業は屋根や外壁工事。日本経済新聞などが報じた。