月別アーカイブ: 2014年9月

宮沢賢治が級友に宛てたはがきなど新資料11点見つかる

宮沢賢治が級友に宛てたはがきなど新資料11点見つかる

秀明大(千葉県八千代市)は9月24日、詩人で作家の宮沢賢治(1896~1963年)が学生時代の級友に宛てたはがき8枚など資料11点が新たに見つかったと発表した。真面目で堅いイメージに偏りがちな賢治の、明るくユーモラスな一面が分かる貴重な資料だ。生前、唯一出版された詩集「春と修羅」(1924年)の背表紙をブロンズに塗りつぶした珍しい本も含まれている。

いずれも同大の川島幸希学長が昨年、東京都内の古書店で入手した。書簡は盛岡高等農林学校(現・岩手大農学部)時代の同級生だった成瀬金太郎(1896~1994年)宛て。成瀬が卒業後に働いていたポナペ島(現ミクロネシア連邦ポンペイ)に送った18年4月18日付の手紙では、同封した絵はがきについて<ヌスムモノガアッタラ  ヒドイメニアワセテヤリマショウ>と冗談めかして書いている。

また、「春と修羅」の背表紙に、歌人で国文学者の尾山篤二郎が「詩集」と入れたことが賢治には心外で、知人宛てに「ほんの粗硬な心象スケッチ」「ブロンヅの粉で、その二字をごまかして消したのが沢山ある」などと書いたことが知られていた。

92年ぶり与謝蕪村 幻の名作「蜀桟道図」発見

92年ぶり与謝蕪村 幻の名作「蜀桟道図」発見

江戸時代中期の俳人で画家の与謝蕪村(1716~83年)が描いた水墨画「蜀桟道図(しょくさんどうず)」が92年ぶりに見つかった。鑑定した美術館「MIHO MUSEUM」(滋賀県甲賀市)が9月24日発表した。1992年に発刊された「蕪村画集」にモノクロ写真が掲載されて以降、所在が分からなくなり、「幻の名作」と言われていた。作品は長さ167.5㌢、幅98.9㌢。中国四川省北部に通じる険しい山や渓谷に造られた「蜀桟道」を旅人が行き交う様子や墨や岩絵の具で絹地に描かれ、蕪村が晩年に用いた雅号「謝寅(しゃいん)」という署名もある。

 

サカタのタネが専門家に相談できる「おうち野菜」展開

 

 

サカタのタネが専門家に相談できる「おうち野菜」展開

サカタのタネは、育て方などを専門家に直接相談できるサービスを付けた野菜苗の新ブランド「おうち野菜」を展開する。野菜の栽培経験が豊富な同社OBが専任の”コンシェルジュ”となり、電話や特設サイトを通じて病害虫対策などの相談に応じる。

園芸未経験者や初心者でも、気軽に栽培できる環境を整え、需要拡大を目指す。2015年春から「おうち野菜」ブランドとしてミニトマト3品種、キュウリ1品種、ナス1品種の計5品種を種苗店やホームセンターなどで販売する。

大坂の陣400年「天下一祭」で大阪城・一番櫓の内部公開

大坂の陣400年「天下一祭」で大阪城・一番櫓の内部公開

大阪市は大坂冬の陣・夏の陣から400年となる今年と来年実施する「大坂の陣400年天下一祭」のうち、10~12月に大阪城公園(大阪市中央区)で予定するイベントの概要を公表した。10月1日に橋下徹市長や歌手の和田アキ子さんらが出席する「出陣式」を実施。11月8~16日には大阪城内にある国の需要文化財「一番櫓(やぐら)」の内部を特別公開する。

期間中、最新映像技術で戦国時代へのタイムスリップ体験ができる「侍ミュージアム」や、大阪城の空撮映像を楽しめる「武将ホール」を設置。落語の寄席やジャズコンサートも開かれる。

最古級平仮名は古今和歌集の「幾世しも…」新説発表

最古級平仮名は古今和歌集の「幾世しも…」新説発表

仏教大学の南條佳代講師は9月22日までに、日本の最古級平仮名は最初の勅撰和歌集『古今和歌集』にある「幾世しも」の歌とする新説を、同大学の紀要に発表した。最古級平仮名は、平安京にあった貴族、藤原良相邸宅跡(京都市中京区)で2011年に出土した土器片(9世紀後半)に記されていた文字という。この土器片には約40字書かれているが、意味がよく分かっていなかった。当時、文字の練習に和歌を書いたとみられ、初期平仮名の姿を知る有力な史料になりそうだ。

南條講師が分析したのは、土師器(はじき)に記された平仮名。これまでの京都市埋蔵文化財研究所の記者会見資料などでは、中心部の文字は「いくよしみすらキれ

神戸ビーフなど香港で兵庫県産食品フェア 10月

 

神戸ビーフなど香港で兵庫県産食品フェア  10月

兵庫県は、香港・中環(セントラル)に立地する日本料理店「銀座いわ 美食倶楽部吉田」で、神戸ビーフをはじめ県産農水産物や加工品11種類を使った「兵庫県フェア」を10月1日から1か月にわたり開く。丹波黒(大豆)や明石産のタコ・タイ、淡路産たまねぎなどを使った11品のコースを提供する。

メーン食材の神戸ビーフはもも肉のすき焼きやランプ肉などの炭火焼といった、現地の消費者がこれまで食べていない部位も提供。ロース、ヒレとは違った食べ方を発信し、新たな需要を開拓する。牛すじ煮込みにも神戸ビーフを使う。現地では和食人気が高まっていることから、これまで知られていなかった食材や調理方法などを紹介し、県産農水産物や加工食材の東南アジアや中国本土での需要拡大を目指す。

神鋼環境 ミドリムシ量産化に成功 28年度に食品で始動

 

 

 

 

神鋼環境 ミドリムシ量産化に成功 28年度に食品で始動

神戸製鋼所のコ会社で環境装置大手の神鋼環境ソリューション(神戸市中央区)が本格的に始める「ユーグレナ(ミドリムシ)」の量産化に注目が集まっている。ユーグレナは、栄養素や油脂分を大量に含む単細胞生物。用途は食料品からジェット燃料までと幅広く、安定生産が実現すれば、ユーグレナを使った商品の開発が一気に進むことが期待されている。

神戸環境ソリューションが量産化するユーグレナは筑波大学と共同で発見した。バイオ燃料として有望と考えられてきた、他社が研究する「ユーグレナ・グラリシスZ株」と比較し、増殖し速度が重量ベースで2倍以上あり、生産性に優れているのが大きな特徴。

神戸環境ソリューションでは平成27年度に10立方㍍の大型培養槽で生産し、28年度にも食品の原料として販売、30年度に化粧品、32年度以降にジェット燃料として実用化する計画だ。

フィリップスが植物工場用に最大55%省エネLED

 

フィリップスが植物工場用に最大55%省エネLED

フィリップスエレクトロニクスジャパン(東京都港区)はこのほど、大阪府立大学に植物育成用の発光ダイオード(LED)照明1万3000本を納入した。このLEDは消費電力を従来の蛍光灯より最大55%削減できるという。また、植物育成に最適な光の波長と遠赤色を採用しており、蛍光灯で育てるより、野菜の収量が2倍以上に増えるとしている。同大学が9月19日に開所した植物工場「グリーンクロックス新世代植物工場」に納めたもの。

「ジャカルタ日本祭り」スナヤン特設会場で閉幕イベント

「ジャカルタ日本祭り」スナヤン特設会場で閉幕イベント

インドネシア・中央ジャカルタ・スナヤン東駐車場特設会場で9月21日、強い日差しの中、最終日となった「ジャカルタ日本祭り(JJM)」のクロージングイベントが行われた。特設のステージでは日本の祭りが披露され、熱気に満ちた会場内ではたこ焼きや、かき氷のブースに多くの列ができた。そんな中、日本人、インドネシア人を含めた来場者で密集する間を神輿(みこし)が練り歩き、周囲の環境こそ大きく異なるが、日本の祭りの原風景そのものが特設会場を覆い尽くし、”セイヤ”の威勢のいい掛け声が、会場全体に響き渡った。地元メディアが報じた。

三菱商事がサケ養殖で世界3位のノルウェー社買収

 

 

三菱商事がサケ養殖で世界3位のノルウェー社買収

三菱商事は9月22日、サケ養殖で世界3位のノルウェー企業、セルマックを買収すると発表した。買収額は最大で1500億円程度になる見通し。三菱商事はチリのサケ養殖会社を保有しており、今回のセルマックの買収が完了すれば世界2位となる。。セルマックはノルウェーやチリに養殖場を保有し、年間17万トンのサケを生産。欧州やロシアに輸出している。2013年の売上高は約900億円。 経済成長が続く新興国を中心にサケの需要が拡大しており、養殖事業は成長を続けると判断した。