月別アーカイブ: 2014年11月

14年度予測 関西マイナス成長に下方修正 15年上方修正

14年度予測  関西マイナス成長に下方修正 15年上方修正

シンクタンクのアジア太平洋研究所(大阪市)は11月26日、2014年度の関西の実質域内成長率が前年度比0.1%減になるとの予測を発表した。0.9%増とした8月発表の前回予測から1.0ポイント下方修正した。消費増税に伴う駆け込み需要の反動減が、7~9月も想定以上に尾を引いた。機械や化学を中心に関西からの輸出額は伸びたが、物価上昇による民間支出の不調が景気を抑えると分析した。

一方、15年度の成長率予測は1.6%増から1.8%増へ0.2ポイント上方修正した。消費再増税が先送りされ、雇用や所得の環境が改善して物価上昇も緩やかになることで、民間支出が14年度に比べて増える見通しとなったため。関西を訪れる外国人観光客の消費も景気を下支えすると判断した。

「ユーグレナ」が東証1部に マザーズから変更承認

「ユーグレナ」が東証1部に マザーズから変更承認

東京証券取引所は11月26日、ミドリムシを使った食品や化粧品を販売するバイオベンチャー「ユーグレナ」の新興市場マザーズから東証1部への市場変更を承認した。変更は12月3日。ユーグレナはわかめやコンブなどの藻類と動物の性質を併せ持つ単細胞生物美登理虫の学名。2014年9月期連結決算は売上高30億円、最終利益1億円。

谷崎の恋愛模様示す288通の書簡など遺族が保管

谷崎の恋愛模様示す288通の書簡など遺族が保管

文豪、谷崎潤一郎(1886~1965年)と、妻松子やその妹重子らの間で交わされた未公開の書簡計288通を遺族が保管していたことが11月25日分かった。谷崎が松子との結婚に際し「忠僕として御奉公(ごほうこう)申上(もうしあげ)主従の分を守り候(そうろう)」などと綴った「誓約」の手紙も含まれる。女性崇拝をモチーフにした谷崎作品と、密接に結びついた恋愛模様を伝える貴重な資料だ。

松子や重子は、代表作「細雪」に登場する4姉妹のモデルとされる。書簡は谷崎が書いたものが180通、松子が95通、重子が13通で、谷崎が松子と出会った27年から谷崎晩年の63年までの36年間に交わされた。

8府県から過去最多の130事業者参加 農林中金が商談会

8府県から過去最多の130事業者参加  農林中金が商談会

農業者や水産業者と小売企業を引き合わせる「JA・JFグループ近畿商談会」が11月26日、大阪市北区のハービスホールで開かれた。農水産物や加工品の展示を通じ、参加者が取引の拡大に向けて互いの取り組みをPRした。農林中央金庫大阪支店(大阪市)が毎年主催し、3回目。近畿2府4県と四国2県から過去最多の約130の生産者やスーパー、百貨店が参加した。香港の政府機関の協力による輸出相談コーナーが初めて設置され、現地のニーズについて熱心に質問する生産者もみられた。

「ダイエー」消滅へ イオン完全子会社化 総会で承認

「ダイエー」消滅へ  イオン完全子会社化  総会で承認

イオン傘下のダイエーは11月26日、神戸市で臨時株主総会を開き、ダイエー株を保有する株主にイオン株割り当てる株式交換の提案を賛成多数で承認した。ダイエーはイオンの完全子会社となる。故中内功氏が1957年に創業したダイエーの看板は、2018年度までに姿を消すことになる。

食肉高値続く 牛肉は飼育頭数減と円安で 豚肉は病害で

食肉高値続く 牛肉は飼育頭数減と円安で 豚肉は病害で

食肉の高値が続いている。牛肉は国内外で飼育頭数が少ないうえ、為替の円安もあって輸入物は春以降、大幅に上昇した。豚肉も病害の影響で出荷が減り、消費者の、牛と豚からの需要シフトが鶏肉の相場を押し上げている。この結果、米国産牛肉は前年の2倍に上がり、国産豚肉は2割高い。需要最盛期の12月に向け、当面は強い基調が続きそうだ。

 

学校図書館を拡充 学力向上へ大阪市長と教育委が協議

学校図書館を拡充  学力向上へ大阪市長と教育委が協議

大阪市の教育施設について橋下徹市長と教育委員が話し合う協議会が11月25日、市役所であり、市立小中学校の図書館を大幅拡充する方針が固まった。橋下市長は「市の学校図書館は全国レベルでも低水準。学力向上の点からも力を入れる必要がある」と述べ、将来の予算化の考えを示した。

この日の協議会で大阪市教育委員会事務局は標準的な蔵書数を小学校で7000冊、中学校で8000冊と見積もった場合、現状では標準達成に年間約3億4000万円(3年計画)の経費がかかるとの試算を提示。橋下市長は「必要なものは、きちんと予算措置をする」とし、学校図書館の運営・管理のため、市民ボランティアも含めた人的サポート体制を整えると明らかにした。

近大 完全養殖クロマグロ3倍増産 豊田通商が協力

近大  完全養殖クロマグロ3倍増産  豊田通商が協力

近畿大学は11月26日、卵から成魚まで人工育成する完全養殖のクロマグロ「近大マグロ」を増産すると発表した。提携関係にある豊田通商ののマグロ養殖子会社ツナドリーム五島(長崎県五島市)が近大と同じ飼育技法で成魚まで育てたマグロを近大マグロに認定。現在、年間2000匹の出荷量を2014年中に3000匹に、20年には3倍の6000匹に引き上げる計画だ。

近大と豊田通商は10年に提携。以後、産学連携で完全養殖クロマグロの量産化を目指してきた。増産分は近大が東京と大阪で運営するマグロ料理店のほか、百貨店でも販売する。帆塀や東南アジアなど海外展開も視野に入れる。

インドAP州首相訪日、大手製造業数社の首脳と会談

インドAP州首相訪日、大手製造業数社の首脳と会談

インド南部のアンドラプラデシュ州政府は、日本を訪問しているナイドゥ州首相が訪問初日に日本の製造業大手数社の首脳と会談し、投資を呼び掛けたことを明らかにした。訪問先はヤンマー、日本電産、パナソニックなどで、大阪商工会議所の関係者とも意見交換した。モディ政権発足後のインドに対して日本企業は、進出や投資に前向きだが、インド側の各種手続きの進捗が遅いことを理由に、インドでのビジネス環境は厳しいとの意見を伝えた。これに対し、ナイドゥAP州首相は向こう数年でインドは中央政府も州政府も改革を進め、良い方向に向かっていくと説明した。NNAが報じた。

古都の年の瀬「吉例顔見世興行」のまねき上げ

古都の年の瀬「吉例顔見世興行」のまねき上げ

古都・京都の年の瀬恒例の南座(京都市東山区)公演「吉例顔見世興行」を前に、出演する歌舞伎役者の名を書き入れた看板を劇場正面に掲げる「まねき上げ」が11月25日行われた。看板は53枚で、長さ180㌢、幅30㌢のヒノキ板。「勘亭流」という丸みを帯びた太文字で板いっぱいに書かれた、真新しい板が今年も年の瀬を迎えたことを告げてくれる。