月別アーカイブ: 2014年11月

第9回繁昌亭大賞に林家花丸さん 奨励賞に桂吉坊さん

第9回繁昌亭大賞に林家花丸さん 奨励賞に桂吉坊さん

上方落語の定席「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)からスターを生み出すための第9回繁昌亭大賞の選考委員会が11月25日、大阪市内で開かれ、大賞に林家花丸さん(49)が決まった。入門25年以下が対象で、支配人やマスコミ関係者ら委員9人で選んだ。対象に準じる奨励賞に桂吉坊さん(33)、創作賞は桂文鹿(ぶんろく)さん(40)と桂小鯛(こだい)さん(30) らが選ばれた。爆笑賞は該当者なしとなった。

洋風ファストフードの10月売上高11.7%減 外食産業

洋風ファストフードの10月売上高は11.7%減  外食産業

日本フードサービス教会は11月25日、ハンバーガーチェーン店など洋風ファストフードの10月の売上高は前年同月比で11.7%減となり、9カ月連続で減少したと発表した。日本マクドナルドで発覚した中国産の期限切れ鶏肉問題の影響や天候不順で、居酒屋の低迷とも合わせ、顧客離れが続いた。外食産業全体の売上高は1.2%減となり、5カ月連続で前年を下回った。ただ、ファミリーレストランのみ公調を維持している

 

南方熊楠の自画像発見 奈良県五條市の旧家で

南方熊楠の自画像発見  奈良県五條市の旧家で

生態学や民俗学の先駆者として知られる博物学者、南方熊楠(みなかたくまぐす、1867~1941年)の自画像を描いたはがきが、奈良県五條市近内町の旧家「藤岡家住宅」(国登録有形文化財)で見つかった。熊楠が1921年11月に元官僚で当主の藤岡長和に宛てたもの。自画像は上目遣いの迫力ある表情で、縦じまの黒いどてらをまとって紺の帯を締めた姿。右手に巾着を持ち、左手を差し出している。

「おや方が  おや方那(な)くて  暮の秋」「原首相殺され  嚢中偶(のうちゅうたまたま)空ときたので」とあり、4日前に発生した、官僚の親方である原敬首相暗殺事件に触れる一方、財布が空になったと伝える。ちゃめっ気で描いたと考えられる、熊楠らしいはがき–と専門家はみている。専門家によると、熊楠は自画像をいくつか描いているが、こうした写実的な描写は珍しいという。

「天満切子を後世に伝えたい」病押し”職人技”伝授

「天満切子を後世に伝えたい」病押し” 職人技”伝授

高級カットグラス「天満切子(きりこ)」を後世に伝えたい–。大阪・天満の切子職人、宇良(うら)武一さん(77)が、がんと闘いながら弟子たちに製法や技術を教えている。戦前にガラスの街として栄えた天満には大勢の切子職人がいた。1950年ごろまでは窯元や工房が並び、薩摩切子などが作られていた。ところが、その後、安価な輸入グラスが流通し始め、次第に切子職人は姿を消していった。その結果、約25年前に宇良さんの工房だけとなった。「このままではガラスの街、天満の名前が消えてしまう」そんな思いが強くなった。

宇良さんは約5年前、胃がんと診断され、胃をすべて摘出した。昨年には腎臓も患い、起き上がれない日があるほど体調が悪化した。集中力が必要な切子をつくことはもうできなくなった。現在は唯一の弟子、岩谷昌美さん(40)が宇良さんの指導を時に受けながら、商品の天満切子を制作する。主婦だったが、10年以上前から宇良さんの教室に通い詰めて技を磨き、唯一の弟子と認められた。岩谷さんは「こんなきれいな切子は消したくない」と話す。「ガラスに囲まれた人生は幸せやった。後は天満切子を後世に残すだけ」と宇良さん。どうしても「天満切子」の光は消せない。こんな思いの師弟の奮闘が今日も続く。

ケンコーマヨ インドネシア工場から「ハラル」製品輸入

ケンコーマヨ インドネシア工場から「ハラル」製品輸入

ケンコーマヨネーズ(東京都杉並区)は、「ハラル認証」を取得済みの、インドネシア工場で生産したマヨネーズ類の日本への輸入を始めた。国際化に伴い、日本の大学で学ぶイスラム教徒の学生が増えていることで、学生食堂などで需要が見込めるためだ。また、日本に発着するイスラム圏のエアラインの機内食や、ホテル内レストランにも売り込む計画だ。同社のインドネシア工場「PT. Intan Kenkomayo Indonesia」は、敷地面積3000平方㍍、建屋面積1500平方㍍で、2013年に稼働。マヨネーズやソース類の年間生産目標は5000㌧だ。

岐阜大・静岡大がアジア2大学と農学研究で提携

岐阜大・静岡大がアジア2大学と農学研究で提携

岐阜大学は静岡大学と運営する博士課程の大学院連合農学研究科で、12月~2016年3月にインドネシアとバングラデシュに現地提携大学との共同研究室を開設する。文部科学省の支援を受けて関連機器を配置するほか、教員や学生を派遣する。アジアのほかの提携先大学9校にも開放し、教育と研究の国際化を進める。

12月1日にインドネシアのボゴール農科大学に天然物化学の共同研究室を開設する。蒸留や濃縮、精製などの装置を導入。インドネシア産の薬用植物の応用などを研究する。2015年4月に同国スブラス・マレット大学に環境科学の研究室を、16年3月までにバングラデシュのダッカ大学にも生化学の共同研究室を開設する。同研究科はインドネシア、タイ、ベトナム、インド、中国、バングラデシュの大学計12校と提携。共同研究や学生の相互教育に取り組んでいる。

甲羅が中国で居酒屋の出店加速 FC軸に3年で30店

甲羅が中国で居酒屋の出店加速  FC軸に3年で30店

名古屋名物の赤みそを使った鍋料理が主力の居酒屋「赤から」を運営する甲羅(愛知県豊橋市)は、中国での出店を加速する。2017年3月期までの3年で30店出す。前期末は1店だった。同社の初期設備投資がかからないフランチャイズチェーン(FC)形式を軸に、成長市場で現地客の需要をつかむ。15年3月期は5店、その後17年3月期までに25店を出す方針。青島市や上海などの沿岸部のほか北京への出店も想定している。

阿波銀行 6次産業化基金の第1号、はらだ牧場に出資

阿波銀行  6次産業化基金の第1号、はらだ牧場に出資

阿波銀行(徳島県)は、農林漁業の6次産業化を支援するファンドの第1号案件として、養豚業者が設立した、はらだ牧場(徳島県美馬市)に12月に出資する。出資額は5000万円。同社は今後4年間で徳島、香川両県と関東に計4店の外食店を新規出店する計画だ。阿波銀行は出資を通じて県産農畜産物の販路開拓を後押しする。外食店では県産ブランド豚「阿波ポーク」を使ったしゃぶしゃぶと焼き肉を提供する。

あべのハルカス展望台200万人達成 予想大きく上回る

あべのハルカス展望台200万人達成  予想大きく上回る

日本一高いビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)の展望台で11月24日、来場者数が200万人達成し、記念式典が開かれた。今年3月7日の開業から8か月余りで大台を記録。ビルを運営する近畿日本鉄道は、開業から最初の1年間で180万人の来場を見込んでいたが、予想を大きく上回っており、大阪の新名所は今後もさらに記録を伸ばしそうだ。200万人目の来場者は友人3人と訪れた愛知県豊田市の主婦、岩藤雅子さん(59)。

洋菓子のヨックモックが12/4にマカオ1号店

洋菓子のヨックモックが12/4にマカオ1号店

洋菓子のヨックモック(東京都千代田区)は、マカオの大型複合リゾート施設「ギャラクシー・マカオ」に12月4日、マカオ1号店を出す。同店の店舗面積は約37平方㍍で、有名ブランド店が並ぶ一角に出店する。高級感のある内装にして、主力商品の「シガール」やチョコレートクッキーなど約30商品をそろえる。販売価格は日本国内の約2~2.5倍の見込み。

同社の海外店は現在、米国およびアラブ首長国連邦中心に計76店舗だが、タイ、台湾、香港などへ進出済みで当面、東南アジアでの出店を加速。2019年9月末までに東南アジアでの店舗数を現在の約2倍の50店にする計画だ。