月別アーカイブ: 2015年1月

近畿の中小企業の10~12月期は非製造業とも業況悪化

近畿の中小企業の10~12月期は非製造業とも業況悪化

日本政策金融公庫大阪支店が1月27日発表した近畿地区の中小企業動向調査によると、2014年10~12月期の業況判断指数(前年同期に比べ「好転」と答えた割合から「悪化」を差し引いた値)は、プラス3.7と7~9月期比4.3ポイント低下した。製造業はプラス4.5と8.7ポイント低下した。前回調査では業況好転を予測する企業が多かった非製造業も1.3ポイント低い2.7と振るわなかった。

14年の外食売り上げ マクド不振で3年ぶり前年割れ

14年の外食売り上げ マクド不振で3年ぶり前年割れ

日本フードサービス協会が1月26日発表した2014年の外食売上高(全店ベース)は前年比0.2%減と3年ぶりに前年を下回った。日本マクドナルドホールディングス(HD)の売上高が、中国の工場で期限切れ鶏肉の使用問題が発覚した14年7月以降、低迷したことが大きく響いた。台風、豪雨といった夏の悪天候も影響した。客数は前年比2.9%減と2年連続のマイナスだった

ファミリーレストランが同3.2%増と順調だったが、ファストフードが同2.1%減と2年連続で前年を下回った。同分野で大きな比重を占めるマクドナルドの低迷が直撃した形。このほか「洋風」が同7.0%減、牛丼など「和風」は5.4%増、「麺類」は同5.6%増だった。

奈良・若草山で春呼ぶ山焼き 古都の夜空を焦がす

奈良・若草山で春呼ぶ山焼き 古都の夜空を焦がす

古都・奈良の恒例行事、若草山(奈良市)の山焼きが1月24日夜にあり、ふもとの奈良公園などに集まった観光客ら約19万人が山肌に広がる炎に見入っていた。山焼きに先立ち、約600発の花火が打ち上げられた後、山肌に散らばった地域の消防団員約300人がラッパの合図に合わせて一斉に着火。炎は煙を上げて広がり約33㌶を焼いた。

農水省が組織強化へ酪農団体の集約を検討

農水省が組織強化へ酪農団体の集約を検討

農林水産省は高齢化が進み廃業が相次ぐ、酪農家の収益力を高める方策を検討する。飲用牛乳やバターなどの原料となる生乳を酪農家から集荷する全国10の「指定団体」を3つに集約して、大手乳製品メーカーとの価格交渉力をつける。酪農大国のニュージーランドと連携して放牧の研究を進め、低コスト経営を目指す。乳製品の価格が上がる可能性もある。

日本水産 サバの畜養に参入 水産大手で初

日本水産  サバの畜養に参入 水産大手で初

日本水産はサバの畜養に参入する。人工飼料を与えて脂の乗りなどを高め、天然物にはない付加価値をアピールする。同社は秋から春にかけて銀ザケを養殖しているが、初夏から秋が育成次期のサバの畜養でいけすを有効活用できる。将来的にはブリやクロマグロで成功した、「完全養殖」を目指す。サバの畜養は水産大手で初めて。グループ会社の弓ヶ浜水産(鳥取県境港市)が事業化に向けた調査を進めている。2014年度は今春までに7㌧出荷する。販売先は首都圏、中国、九州の日本食店が中心となる。

ヤンマーがカキの養殖支援事業参入 技術・ノウハウ提供

ヤンマーがカキの養殖支援事業参入  技術・ノウハウ提供

ヤンマーは1月25日、カキの養殖支援事業に参入すると発表した。第1弾として大分県内の漁業協同組合と連携、同組合に高効率なカキ養殖の技術やノウハウを提供する。養殖したカキを高級ブランド「くにさきオイスター」として全国展開。ヤンマーは生産から流通まで支援する。今後、ヤンマーは東北地域などの自治体や漁業関係者にも同事業を提案する考えだ。

埼玉県 下水道処理支援でタイ公社に技術者派遣

埼玉県  下水道処理支援でタイ公社に技術者派遣

埼玉県下水道局は、タイ下水道公社のシラチャ処理場(チョンブリ県)へ技術者を派遣した。派遣日程は2月5日まで。支援内容は汚水流入量の管理方法と維持管理技術の現場指導等、グループワーク研修による課題抽出と対応策の指導。県下水道局は今後のサポートも視野に入れ、タイとの信頼関係を維持していくことで、将来の水ビジネスにつなげたいとしている。

水田に太陽光設備併設 事業化視野に佐賀市で実証実験

水田に太陽光設備併設  事業化視野に佐賀市で実証実験

福永博建築研究所(福岡市中央区)は4月、佐賀市三瀬地区でコメと電気の”二毛作”実証実験を始める。農地の地上約3㍍の空間に太陽光発電システムのパネルを約60枚設置して発電する。パネルの角度や隙間を調整し、最低限の日照時間を確保する。コメなどの作物の生育は妨げない。同様の実験は全国でも珍しい。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の共同実証実験は広さ約1400平方㍍の農地で行う。

ツタンカーメン王の「黄金のマスク」ずさん修理

ツタンカーメン王の「黄金のマスク」ずさん修理

エジプト考古学博物館でツタンカーメン王の「黄金のマスク」の付けひげ部分が2014年8月、清掃作業中に破損し、その場で修復されていたことが分かった。本来は専門施設での修復が必要だが、博物館の上層部がすぐ直すよう指示。石材などの接着に使う強力なエポキシ樹脂で接着されたため、顎部分と付けひげの間の隙間に黄色っぽい樹脂が見えるという。AP通信が報じた。

マルハニチロが賞味期限45日に延長の冷蔵食品生産

マルハニチロが賞味期限45日に延長の冷蔵食品生産

マルハニチロは賞味期限を約45日に伸ばした冷蔵食品(ロングライフチルド)の生産を本格的に始める。宇都宮工場(栃木県宇都宮市)の敷地内に専用工場を建設中で、4月からビーフシチューなど7品目を総合スーパー(GMS)を中心に販売する。2015年度に18億円、17年度までに50億円の売り上げを目指す。投資額は約10億円で、3月に本格稼働する予定。